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企業の動画制作は独りで抱え込まない。分業こそクリエイティブの基本です【失敗しない動画制作のヒント Vol.1】

こんにちは。動画コンサルタントの吉田です。
企業、特に中小企業が自社のブランディングや広報に動画を取り入れていくための情報やヒントをお伝えしていこうと思っています。
うまくいけばシリーズになったら良いなと思って書き始めます!
まず1回目のテーマはこちら!!
「動画担当者は独りで抱え込まない。分業こそクリエイティブの基本です」
です。

動画制作ってクリエーターが独りいればできものじゃないの??これ、おおきな勘違いです

Vlog系のyoutube動画や、動画制作に関するチュートリアル動画などをみていると"動画の制作=1人のクリエーターがやっている"という印象を受るかた多いのではないでしょうか?
実際に1人で完結するようにカメラや編集機材などもミニマム化して行っていますので、やろうと思えば1人で映像制作を実現することは可能です。
しかし、職業として映像制作を行なっている僕らの場合、
実際には、ほとんどのケースで役割ごとに細かく分業をして制作を行なっています。

映像制作に必要なスキルはたくさんある。それ全部ひとりでやる気ですか?

映像制作には、各工程で必要なスキルがあります。
動画を作る場合、大きく分けてこんな感じになります。


①企画工程
・企画立案スキル
・演出スキル
・台本作成スキル
②撮影工程
・演出スキル
・撮影スキル
・録音スキル
③編集工程
・動画編集スキル
・画像処理スキル
・整音スキル


それぞれの工程で少なくとも2つ以上のスキルが必要です。
これを全部ひとりでやるとなると、当然習得するまでに相当の時間がかかってきてしまいます。
僕らプロですら数年かけて学んできたスキルです。
また、人間ですから撮影が苦手でも編集が得意など、向き不向きもあります。
なので、僕らが仕事として映像制作を行う場合は、これら作業毎に専門のスタッフで分担して制作を行なっています。
昔は今よりももっとパッキリ分かれていたのですが、今は機材の扱いが簡単になったこともあり、演出と編集を兼務したり、撮影と照明を兼務したりしますが、それでも複数人のスタッフで1つの映像コンテンツを作るという部分は変わってはいません。
動画制作は共同作業なんです。

企業の動画を内製化する際にはどうするべきか?

では、企業の動画を内製化する際にはどうするべきでしょうか?
内製化の場合、立ち上げ段階という状況や、予算の都合から
営業や広報などの本業と兼務する形で動画担当者が行うケースが多いかと思います。
このような場合こそ、映像制作を必要なスキルで分業することをお勧めしています。ケース毎の分業方法を紹介します。

分業方法① 社内スタッフで役割分担する方法

中小企業がyoutubeを使って商品やサービスのブランディング、広報を行なっていく場合、まずは最小限のリスクでスタートするのがベストです。
でもそうなると動画担当に任命された人は大変ですよね。
こういった状況の場合は、社内のスタッフで必要なスキル毎に担当者を立てて分業し制作することがおススメです。
1人企画から撮影、編集、映像の仕上げやアップロードまで全部の工程(スキル)を賄うには時間と手間がかかってきます。一人で賄うには負荷が多すぎます。

そのため、中心となる動画担当者は企画立案とプランニング、演出に集中し、別でカメラ担当、編集担当を設け、技術は人に任せる方法を取りましょう。それぞれの担当スタッフが1つの技術をマスターするための時間を作れればかなりの時間を削減できるようになります。
さらに、ひとりで悶々と抱え込むより、複数人でコミュニケーションを取りながら制作していった方がよいコンテンツを作ることができます。

また、中心となる動画担当者は、企画立案やプランニングなど、”あたまを使うコト”に集中できるので、動画制作はもとより、企業の動画プロモーション全体を俯瞰でみる時間が作れ、うまくいく可能性が高くなってきます。

中規模の企業だったら、必ず1名くらい写真撮影が趣味だったり、編集が好きなスタッフがいるはずです。
そういう人が居たら、迷わずすぐに甘えてみましょう(笑

分業方法② 外注クリエーターを上手に活用する方法

社内で頼める人がいない。もしくはそもそも少人数の会社であるなどで、内部で分業することが難しい場合があります。
そういった場合は、部分的に外注クリエーターへ発注するのが効果的です。

ここで注意が必要なのは、映像制作全部を発注するのではなく、あくまで”部分的に発注する”ということです。全体を発注するよりも外注コストが削減できます。
社内で本業と兼務して動画制作を行う場合、作業に充てられる時間は限られています。
内製化した際によくある例としては、
仕事の合間で少しづつ進めているけれども、本業が忙しく、
動画の制作開始から半年経ってもなかなか完成しないということがあります。
有限な時間を最大限に活用するために、担当者は撮影や編集など技術的な部分よりも、動画担当者は”企画”に集中すべきだと私は考えます。だって、自社のサービスや商品に一番詳しいのは会社のひとですから。
なので担当者はプロデューサー、ディレクターという司令塔に徹し、
撮影や編集など技術的な部分は外注することで、目的から脱していない動画の制作を可能にします。
そのなかでも外注クリエーターを活用するのに最も適した工程は、編集だと考えます。
スキルだけではなく、作業の時間も必要になる編集工程は、自分で挑戦するよりも慣れているクリエーターに発注するのがおすすめです。

”あたまを使うコト”は、内製化する前提で始めてみよう

今回は失敗しない動画制作のヒントとして、動画制作は独りで抱え込まず、スキルごとに分業して制作をする方法をお伝えしました。
初期段階、つまり立ち合げの段階では、
動画担当者は企画やプラン作成など頭を使うところに集中する環境づくりをおススメします。
スキル習得よりも、まずは動画制作の工程を理解し、動画を作ってみることが、継続的な動画制作実現に向けた1番の近道です。
抱え込まずに社内のスタッフや外注先を巻き込んで、理想の動画プロモーションを実現してください!


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