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川柳が好き〜五・七・五で表現する魅力〜

見出しに使わせてもらった川中紀行/コピーライターさんの画像にあった川柳。
たまたま出会った画像ですが、ここで詠まれている昭和の男気溢れる川柳が卓越で、川柳について描いてみようと思った次第です。

なにを隠そう、私は川柳が好きです。
日常の生活の中で思ったことや感じたことを川柳の形で呟くのが楽しみであり、もはや癖になっています。

意外と知らない俳句と川柳の違い

川柳は俳句と同じく、五・七・五、計17文字で表現する定型詩です。
ちゃんと学んだわけではないので、正直なところ川柳のルールや作法などはあまりよくわかっていません。
しかし、五・七・五の文字が奏でるリズムが私にとって心地よく、また、制限された文字数の中で言葉を紡ぐという行為が乙であり、何かにつけて川柳(の真似事)で言葉を発しています。周りの人からしたら、ちょっとウザいかも苦笑

俳句も川柳も、同じ俳諧の中から生れたそうですが、
俳句との大きな違いは2つあります。

①俳句には、<季語>が必用ですが、川柳では特にこだわらない。
②俳句は、主に<文語>表現ですが、川柳は<口語>が普通です。
出典:川柳と俳句の違い

川柳の魅力はなんと言っても、俳句とちがい自然の風物を詠む必要はなく、題材はなんでもよいというところだと思っています。
社会風刺人間模様、普段の生活の中でおきた出来事や思ったことなど、自分というフィルターを通して感じた情景心情を表現できます。

私と川柳の出会い

私が川柳に興味を持ったきっかけは、子供の時にみたテレビアニメ「ちびまる子ちゃん」で出てくる「友蔵心の俳句」でした。
あの悲壮感と悲しみ、白目を向いて読まれる心の俳句が子供心に面白く、見様見真似で遊び出したのがきっかけでした。
真似と言っても、五・七・五で適当な出来事を詠んで、友達とケラケラと笑っているだけ。

あーいやだ いやだよいやだ いやなんだ

こんな感じの、川柳と言っていいものなのかわからない、くだらない川柳(自称)を詠んでました(苦笑
※本格派の方すみません。。。そして今もあまり変わりません・・・。

大人になった今でも、事あるごとに詠んでます。

そんなこんなで運命的(笑)に出会った私と川柳。

大学生になってからは、川上弘美さんの小説にハマり、日本語の言葉遊びの魅力、言葉の切り返しの面白さというものを知り、たった17文字で情景や心情を表現する川柳の魅力を改めて感じ、コトあるごとに、くだらない川柳を読んでいました。

社会人となった今でも、イライラしたときや、息詰まったとき、そのまま言葉として吐き出すよりも、一旦「五・七・五」の形にして、エスプリの効いた、乾いた皮肉の効いた川柳にして詠む事で、アンガーマネジメントとしても効果的だと感じています。たとえば、

真剣に 言ってももらえぬ リアクション
僕のミス いやいやそっちだ ボケカスが
もう嫌だ どうでもいいだろ そんなこと
夕焼けに 照らされ帰る クレーム処理
マウントを 取ってくる客 苦手だな

もはや川柳でもなんでもなく、ただのボヤキです。
それでも、自分の中の沸沸とした不満や怒りを川柳に変換することで、詠んでる中でくだらない気持ちになり、怒りや不満がどうでもよくなってくるから不思議です。
そんな役立て方があるなんて、小学生の頃の私には想像していませんでしたが笑
私が詠む川柳は大体このようなくだらないものばかりです。

本格的に学んだり、研究したりはしておらず、あくまで趣味レベルな嗜みですが、
小さな時に何気なく始めたお遊びが、そのまま自分の中で癖になり、いまだに楽しみとして続けているって面白いと感じています。

きっとこの先歳をとり、飲み屋で絡むような偏屈なおじいさんになっても、
今と同じように五・七・五の調べにのせて川柳のようなボヤキを続けていると思います。




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