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道元研究。建築道楽。 dogenseye.com
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現実に虚構を埋蔵する

原広司『住居に都市を埋蔵する』の中に "unreal city" というフレーズがある。その日本語訳も絶妙なんだけど、思い出そうとして思い出せない。原さんの設計してきた建築に...

峰にわかるる横雲の

春の夜の夢の浮橋とだえして峰にわかるる横雲の空 定家 複数の別音源を重ねる現代のDJ mixのような一首だ。一つめの音源は古今和歌集、壬生忠岑の「風吹けば峰にわかるる...

霜まよふ空

霜まよふ空にしをれしかりがねの帰るつばさに春雨ぞ降る 真冬、霜は地上のどこに下りるか迷うかのように空に停滞し、雁(かりがね)の翼を萎れさせた。その厳しい冬もよう...

梅のにほひに

大空は梅のにほひに霞みつつくもりもはてぬ春の夜の月 定家 この歌の本歌は大江千里の 照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき だそうだ。晴れてもいな...

アンリアルの海

本来は三が日に書いたらいいのかもしれないが、まだ松の内だし、今年やりたいことを書いておこう。「やりたいこと」は、到底できないだろうってことも含む。だってやりたい...

風さへあつき

忘れずはなれし袖もやこほるらん寝ぬ夜の床の霜のさむしろ 定家 忘れてはいないでしょうね、わたしのこと。今夜は寒いよ。わたしのことを思ってお気に入りの袖が涙で濡れ...