冷蔵庫

冷蔵庫

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※はじめに

「なんでnote始めたの?おしゃれだと思ってんの?」とか聞かれても「知り合いから『note始めないと不幸になる』って手紙が来たから」としか答える気はありません。悪しからず。

あたたかい眼差しのまま、夜更かしのお供に読んでもらえると嬉しいです。

それでは以下、どうぞ。 

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「ちこく、ちこく〜〜!」

大学卒業から4ヶ月が経ち、社会人になったけんてぃは大忙し。

そんな彼、社会人らしく「一人暮らし」を始めたのです。
おっ、なにやら聞こえてきますね。

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(うそだろアイツが一人暮らし…?)
(キャベツとレタスの違いも分からないアイツが…?)
(夜、ひとりでトイレもできないアイツが?)

分かります。それでも始めたんです。
不安ではありますよね。
しかし彼も23歳。ひとり立ちが必要だと感じたのでしょう。
いつまでも手のかかる子であっては私も心配です。

話を戻します。

暮らしていくためにはもちろん家具が必要になってきます。
当然ですが、お金がかかります。

ですが、ありがたいことに友人らから色々と譲ってもらったおかげで、一人で住むには十分すぎる暮らしがスタートできました。

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一人暮らしがスタートして数日。

絵のように良いご飯は食べられませんでした。
なぜなら食材をしまう「冷蔵庫」が無いからです。

さすがに冷蔵庫までは用意してもらえなかった(甘えんな)彼でしたが、色々ツテを辿ったところ、なんと1000円で譲ったる!という富豪と繋がることができたそう。

もちろんお金をかけたくない彼は、安い軽自動車をレンタルして冷蔵庫のもとへと向かいました。

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方向音痴で有名な彼は目的地に辿りつけていませんでした。

焦っていました。
焦りすぎてなぜかおこでした。
ぷんぷん丸。

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30分後、やっとの思いで目的地に着き、無事冷蔵庫を見つけました。

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富豪さんとは事前にお金の受け渡しは済んでいたので、あとは引き取るだけ。

その刹那、一つ目の問題が起きました。

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冷蔵庫1人で運ぶには大きすぎないか

けんてぃ「『1000円』ってワードだけで飛びついた僕が悪いけど、(120Lって風呂よりは小さくない?)と思ったら運べるかなと。」

問題に直面してもこの通り。
案外ハングリー精神はあるのかもしれません。

とはいえ、引越し業者の男性2人がかりで運ぶものを「よいしょ」の掛け声1つで持ち運べるほど容易ではありません。 

当然持てるわけもないので、角を支点に冷蔵庫をピボットターンさせながら車に運びました。 

なんとか運び入れ、家へ戻ろうとしたとき、二つ目の問題が起きます。

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冷蔵庫が大きすぎて扉が閉まらない

おーっと!ここで痛恨のミス!
こればかりは彼も手を焼いたことでしょう。

けんてぃ「冷蔵庫>車幅、これは予想外だったね。手配したものが小さ過ぎたね。これじゃ扉が閉まらないから運転できないなぁ…しょうがない。」

『あくまで冷静さは失っていないぜ?』という発言、誰が予想できたでしょうか。

これで走行する!って発言しなかっただけ成長をしたのではないでしょうか。

感心している横で、彼は車から距離を取り始めました。

えっなにするの。

けんてぃ「うおおおおおおお!!!!!」

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閉まらない扉に体当たり

お前なんも成長してないやんけ。

「ちょっ!!!
おまっ!
ダメだから!閉まらないから!!
分かるでしょ!!!!!!!!それ、レンタカーだから!!!!!!!!!!!!!」

その言葉も届かないくらい体当たりしていました。(キズはありませんでした。)

けんてぃ「なんでだよぉぉぉ!!閉まってくれよぉぉお!!!」

(やっぱりこの子には一人暮らしは怖すぎる。
実家から職場に通わせよう。)と思った私なのでした。

written by 父


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父目線で書いていますが、ひとりでやっていました。冷蔵庫が大きすぎて積めないとなったときは本気で焦っていました。

ただ、冷蔵庫が大きすぎて車に積めないと分かった後は軽自動車を返し、父親を召喚。実家の8人乗りの車に冷蔵庫を積んでもらい、事なきを得ました。いやぁありがたかった。

そんなドッタンバッタンな一人暮らしが始まりました。

念願の自分の城を手に入れたわけで、やることリストに書いておいた扉開けっ放しでトイレ、修学旅行式枕投げ、全裸で踊る、どれをしても怒られません。

「最高じゃん!」。そう思えたのは3日目まででした。
『咳をしてもひとり』とはよく言ったもので、怒ってくれる親もいなければ、枕投げをしてくれる相手もいません。
人と暮らすことに嫌気が刺してたこともあったけれども、いなくなってみて(自分から実家を去ったが)はじめて分かる寂しさというものがあるんだな、と痛感しています。

先輩一人暮らし族の人たちは「分かる〜、でも寂しく感じるのは1ヶ月、それ以降は慣れるよ」と話してくれましたが、果たして…。

追伸 

次号は8月とかに予定しています。
ちなみにモノポリーは家にありますので、いつでも遊びに来てください。 






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