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「見直し」のスキル

たまに子どもの勉強を見ているのですが計算問題でなかなか見直しをせず大体同じようなところで誤答をしています。見直しのポイントや時間配分を教えてみるとその時はできるのですがまた数日後になると面倒になって見直しをスキップし、間違えています。繰り返し繰り返し教えていかないとですね。

さて、仕事でも見直しが必要です。それは資料作成時の「てにをは」や表記の揺れ、インデントのずれ、といったはっきりってどうでもいことではなく、当初のコンセプトからこれまでの進行がブレていないか、というものです。勉強と違うのは(勉強も同じだけど)、過去の計画書などと比較しての見直しだけでなく、途中で発生した/発生すると予想される外部環境の変化や、それらを受けたステークホルダーの期待値の変化を踏まえて見直しを行う事です。新商品を開発しているとき、他社から同種の商品が先行リリースされた場合に、自社の強みをどう生かして差別化をしていくか、といったことを考えたり、ベタなところでは役員の関心事が当初と当時で変化している場合に盛り込む/捨てる機能をアレンジしたり、といったことを考えます。

目標をリファインしつづけることで仕事の鮮度を保ち続けます。また目標を大きく変える必要があれば、別の仕事に切り出します。社運を賭けた一大プロジェクトでも完成したときに時代遅れのレガシーになってしまうなら、本音としては誰も要らなかった、ということになります。減損もできないので文字通りレガシーになり、そのうち誰もメンテできないロストテクノロジーになってしまいます。

見直しにもスキルが必要です。スキルを磨くための練習方法の例として、
・普段から業界動向や他の業界の動向にアンテナを張って情報収集する
・それらの情報を誰かに提供した上で、我々が何かをできるかを議論する
・小さなリサーチを仕事として設ける

といった「正解っぽいものづくり」を普段から行うことや、コンセプトからのズレを周囲から指摘しやすくしてもらうために
・自分の仕事の目的やキーポイント、課題などをわかりやすく説明できるようにつねに準備しておく
などがあります。

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