自称文系高専生が難関大学経済学部編入試験に合格した話 ~その2~

自称文系高専生が難関大学経済学部の編入試験に合格した体験談について話していきます。「その1」では、私が高専から経済学部に編入した経緯についてつらつらと書き連ねましたが、「その2」では実際の編入に焦点を絞って書いていこうと思います。前回のあらすじも書いていく寛大な構成なので、今回から見ても全然平気です。

実績としては、神戸大学経済学部と実際に入学した大学の2校で3年次編入試験に合格しました。このnoteでは、神戸大学経済学部編入試験についての体験に主眼をおいて話していこうと思います。

このnoteは編入試験をどのように対策したのかについてはほとんど書いていません。あくまで体験記的な位置づけです。私が具体的に編入試験にどのように対策したのかについては、また後日気が向いたらnoteにまとめようと思います。

お品書き
・簡単な自己紹介
・起の1年生・承の2、3、4年生
・転の春休み、5年生前半
~~~「その1」はここまで~~~
・結の5年生後半
・最後に

・前回の簡単なあらすじ

私は、ピチピチJK(情報系高専生)の元工学徒!
ゲームプログラマーを夢見て高専に入ったけど、プログラミングが難しくてとっても大変だよー泣 でも卒業後は情報系の進路に進むのが普通だし、とりあえず編入試験で九大工学部をめざしてみようかなっ!!!
でもあれっ、私の本当にやりたいことって文系にあるんじゃないのかしら…
なら絶対に文転して、幸せをつかみ取ってやるんだから!

・結の5年生後半

6月下旬、文転を決めたころ、どの学部への編入がいいか考えあぐねていました。
文系の学部は、法学部、教育学部、経済学部etc…
うーん、まぁでも編入試験を実施している文系の学部は経済学部が多いし、なんか数学とか使って面白そうな経済学部にするか。
そんな感じで経済学部への編入を決意しました。

次は、受験する大学の選定だな。
今は6月の下旬だし、経済学部の編入試験は秋のほうにあると考えると、小論文が出題されない大学がいいな。———あれ、小論文が出題されない大学に絞るとなんか難関そうな大学ばかりになっちゃったぞ?
そこに、工学部編入のためにこれまで学んできた数学を活かすとなると…神戸大学経済学部しかなくね???
という流れで、4カ月強という短いタイムリミットのなか経済学の知識0から神戸大学を目指すという破天荒な賭けすることになりました。

当時の神戸大学経済学部の編入試験は、TOEIC、志望理由書、ミクロマクロ経済学(計算問題、用語の説明等)、大学数学が点数化されて合否が判定されました。今は知りません。
また、どっかのサイトには、神戸大学経済学部の合格に必要なTOEICの点数の目安は750点だという風に書いてました。

ん?待てよ、僕のTOEICのスコアは715点…
微妙に足りなくね?
おいおい、経済学に加えてTOEICも勉強せんといかんのかい!工学部の編入試験はTOEIC730点あれば無双できるといわれていたので、文理で求められる英語力の違いを感じました。(粉みかん)

そうと決まれば、勉強するのみです。家の時間に加え、通学の時間や授業の時間などの時間を全て経済学と英語の勉強に費やしました。
数学?ノリでなんとかなるっしょ!!

幸い、神戸大学編入試験で出題される経済学のレベルは基礎を問われるものが多いので、基礎の定着を徹底しました。また、他の大学の編入試験過去問も解くことで演習を行いました。
また、英語についても750点に到達できるように今まで以上に長文読解に力を入れました。

具体的に勉強で使用した教材等については、また後日noteで投稿しようと思います。

そんなこんなで、迎えたTOEICの試験本番の日!前日は全然眠れませんでした。これまで学んできたことを信じて、あとは突き進むのみ!!

ペンを置いてくださいという試験監督の声
終わった手ごたえは、、、微妙!
すごい、、、微妙
リスニング途中に聞き取れなかったことを引きずってしまい、大きなロスをしてしまいました。しかし、リーディングがその回クッソ簡単だったため、手ごたえがすごい微妙でした。

結局取得したTOEICの点数は775点で、ギリギリ神戸大学受験の切符はゲットできたんですけどね。よかったよかった

時が過ぎ、神戸大学受験当日。
移動費をケチり夜行バスを使って、早朝の神戸三の宮に降り立ちました。

ここで編入受験生の皆さんに注意喚起したいと思います。くれぐれもホテル代と受験費をケチるために夜行バスは使わないでください。あれは、夜行バスではなく「ドM専用臀部拷問バス」です。名前を変えた方がいいレベルです。長時間座ってケツが痛くなるので、普段から臀部を鍛えている人間以外は使わないようにしましょう。

そんなこんなでお尻の痛みのせいで体感睡眠時間1時間という過酷な状況の中、電車やタクシーを駆使し神戸大学に向かいました。

神戸大学の編入受験者は思ったより多かった記憶があります。私が実際に試験を受けた大講義室は受験者でいっぱいで、他の教室にも受験者がいる感じがありました。
試験開始です。肝心の試験自体についてですが、そこまで難しく感じませんでした。経済学に関しては、語句説明の1問以外は完答できましたし、数学に関しても9割くらいは解けました。やっぱり過去問は大事ですね!

受験終わり、試験に相当手ごたえがありました。しかし、あまりにも解けたので、TOEICのスコアでしか差がつかないのではと思い、TOEICスコアが合格ラインぎりぎりの私は正直受かった自信がありませんでした。なので、終わってすぐは複雑な心境でしたね。まぁ神戸観光とオンラインゲームのおかげですぐに悩みも吹っ切れたんですけど!

迎えた合格発表の日です。合格発表は、卒業研究の時間にWeb上で掲示されたので、研究室の先輩や同期と見ることになりました。正直、神戸大学の合否についてはあまり自信がなかったのですが、その時すでに現在通っている大学に内定していたのでみんなで気楽に見ることができました。

結果は、、、合格でした。Webの合格者一覧のページに自分の番号を確認した瞬間、すごい舞い上がったのを覚えています。当時の研究室の先輩にはお祝いにピザをおごってもらいました。感動も相まってとてもおいしかったです。先輩や同期のみんな、祝ってくれてありがとね!

・最後に

高専は5年間かけて専門性を身に着けられる素晴らしい教育機関だと思います。でも、専門分野に興味を持てなかったり、価値観が変化して違うことを学びに行きたいと思っても、それは自分が選んだ道だからとあきらめなければならないのでしょうか。僕は違うと思います。
高専生は、一般的な大学生よりも専門分野を早く学んでいるぶん、いちはやくその分野への適性を判断し、人生の方向性を修正するチャンスがあります。実際に僕は大学の経済学部に編入学することで、よりよい方向に人生が転がったと感じています。また、高専生は難しい学問に向かい合ってきている分、編入で文転してもぜんぜんついていけます。安心してください。

大事なのは、自分を信じて突き進むことです。すべての文転を考えている高専生の皆さんにエールを送ります。周りに文転仲間は少ないかもしれませんが、ぜひ頑張ってください。





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