BBC制作「PREDATOR/J-POPの捕食者(ジャニー喜多川氏 追及番組)」を見た感想

BBC制作のジャニー喜多川氏 性的搾取問題 追及番組をようやく見ました。

取材時間が短かったんでしょうが、この作りではまず日本社会には黙殺されるであろうなと感じる出来でしたね。
基本的には記者がインタビューを繰り返すだけの展開で、一大帝国の創始者を告発するにはあまりに掘り下げ足りないです。
もっといろんな角度から切り込んでみて欲しかったなぁというのが正直な所ですかね。

しかし、Netflixで公開されているマイケルジャクソンの性的搾取疑惑ドキュメンタリーも同じなんですが、支持者があまりに多い人物の場合、その闇を暴こうとしても結局その支持者側の論理が勝ってしまって真実が意味を持たなくなってしまうのが怖いです。

偉大なる功績(とされる物)の前では真実すら「それが何か?」という立場に追いやられてしまう。

そして、日本という国の文化では「個人の尊厳」はまだ確立された概念ではないんだという事も同時に感じましたね。自分という人間より優先される物があるのが当たり前みたいな空気にはある種の絶望を感じます。

本当は文春以外の国内メディアがやるべき事なのに癒着しきっていて絶対に出来ないので、BBCにはもっと腰を据えて深く掘り下げた第二弾を期待したいです。

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