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きら星の伊藤さん @KirahoshiYuzawa からも #お金のあつめ方 を聞いちゃおう!


新潟県湯沢町っていう田舎町があります。

信越地方でも温泉とウィンタースポーツが楽しめる街として有名な観光地ですし、噂のスキーブームの際には街の人口には見合わないリゾートマンションが立ち並ぶ、一種の避暑地として人気を博した街です。

山深い地域だから、ウィンタースポーツの人気がすごかったのはすごかった。なんてったって、ゲレンデが目の前にある駅ができてしまったぐらいですから。それぐらいにウィンタースポーツに行政も民間もありったけだったわけですが、その根幹にあるのは温泉。

古くは平安時代に発見されたとされる温泉もあるぐらいに、そもそも観光地や宿場町としての活用がなされる地域だったところにスキーブームが相まります。それに輪をかけたのは交通便の良さ。

東京からは新幹線で70分、高速道路を走らせても2時間ほどのため、日帰りでウィンタースポーツを大いに楽しめるのと同時に、音泉にも浸かれることから一気に湯沢ブームが到来したわけです。

しかし、日本経済のバブルがはじけるのと同時に、湯沢町も観光産業がドンドンとしぼんでいき、今となっては入居者のいないリゾートマンションや利用されていないゲレンデなどの遊休地が目立つ寂しい街になってしまい、その寂しさの証として、”消滅可能性都市”として数えられるほどになってしまいました。

過去には1千万人もの観光客が訪れる観光地だったものの、現在では430万人にまで減少しており(ただ、これは熱海よりも多い数字です!)、避暑地と思われがちなのに実は新潟県は全体的にそうなのですが、実はそれほど涼しくはないため、避暑地としては...と、そんな湯沢で人口減少や働き手減少の社会問題を抱えている中で立ち向かっている一人の女子起業家が、今回紹介している伊藤さん。

ちなみに、過去に伊藤さんへお会いした際に書いた記事や、

クラウドファンディングをはじめられた際に応援する意味で書いた記事もあります。

クラウドファンディングで2,764,000円を調達!

彼女の何がすごいって、先に触れた湯沢町の社会問題に対して正面から向き合った上で、バリバリに解決に向けようと頑張ってるところ。

ぼくの私見だと思いながらも事実だと思っていることなんですけど、いまや社会問題の最先端って田舎なんですよ。

その辺りはこの記事にも書いておりますが、地方で起こってる少子高齢問題やソフトウェア扱えない問題みたいなのが、これからの東京みたいな都会で起こっていく未来だと思ってます。

田舎町の方が先にその問題を実感しながら、その解決策に対して汗をかいてるわけですが、同時に、そこで出た解決策を一つ一つ丁寧に吟味しながら、他の地方都市へ還元させていくようなことが、これからの時代には必要不可欠なものではないか、なんて考えられるのです。

そこで彼女は、かつて観光都市として人気を博しながらも、今となっては寂しい宿場町とかしてしまった湯沢町で解決のため、日夜、手立てを考えながら、実践を繰り返しながら懸命に社会問題に向き合ってます。

その拠点となる施設の改修工事に充てるために企画したクラウドファンディングで彼女は2,764,000円もの金額を調達することに成功。

これはクラウドファンディングの特徴でもありますが、彼女一人で達成したというよりも、このプロジェクトに関心を持った人たち一人一人が達成したプロジェクトとも言えます。

この「企画」に対しての信用度を客観的に評価をされたのちに、彼女の企画に込める「思い」や「熱」と言った情緒的な面で「信頼」を得ることができたからこそ、このクラウドファンディングが資金調達に成功したのだと、ぼくは見ています。

「信用」と「信頼」

ぼくは度々、このnoteでも書いていますが、信用と信頼はそれぞれに異なるものです。

それぞれを辞書を引いてみてみると明らかに性質が異なるのが分かります。

信用
《名・ス他》信じて用いること。
* 確かだとして受け入れること。 「君の言葉を―しよう」
* 今まで(現在)の行為からしても将来も間違いを起こさないと、信頼すること。 「社長に―される」
信頼
《名・ス他》信じてたよること。たよりにできるとして信ずること。

これらから分かるように、信用は客観的な指標に基づく事実に対して行われるものであり、信頼は本能的で情動的なもの、つまりは感情に対して行われるものです。

ぼくはそんなふうに解釈をしているのですが、それに基づいて考えることによって、クラウドファンディングなんかのプロジェクト達成できるか否かの違いが説明しやすくなるんですよね。

クラウドファンディングにおける信用度の高さを決めるのは、その企画が持つ客観的な評価です。第三者が見た際に実現する可能性があるのか、実現した際にもたらされる魅力にはどんなものがあるのか、事実として資金の必要性などでしょうか。

それを担保にした状態で、企画者の感情面が上乗せされることによって信頼度が高まります。案外、プロジェクトの成否を決めているのは、この信頼の部分であることが少なくありません。

いくら論理的、合理的、機械的にすばらしいプロジェクトだったとしても、最終的に金銭を支払いたい、支援をしたいと思えるかどうかは、企画者の人柄や性格、もっと言えば「なんとなく」なのです。

「なんとなく、この人にならお金を出してもいいかな」と思えるかどうか。

ここの違いが現れるのは、企画者が「お願い」と「お礼」をきちんとできる人間であるのかどうか、引いては、されて嬉しいと思える行動を自然と取れるような人なのかどうかってところにかかってくるものであり、それが「信頼」なのだとぼくは思っています。

クラウドファンディングの成功者に不可欠なもの

信用と信頼が揃っていて、初めてクラウドファンディングのような資金調達は成功できるか否かが変わるものだと述べてきましたが、じゃークラウドファンディングを成功するような人たちに不可欠な要素って何かって言えばなんでしょう。

ぼくは「人」であるかどうか、だと思ってます。

「何いってんだ、おめー」みたいな顔をされている方もいるかもしれませんね。ごめんなさい。

何が言いたいのかっていうと、人を札束としか見なさない人、つまりは機械的で、論理的で、合理的すぎる人じゃない人ってことになります。ビジネスを進める上では大切なことですし、それがなければ大きなお金の動くプロジェクトを推進させることなんてできません。

ただ、クラウドファンディングみたいに正直、手間も時間も取られるようなものを手掛けるような人って、他人から「人物を評価されるような人」じゃなければ成り立ちません。

それだけ手がかかるものだとし、面倒なのも事実なんです。

ということで、伊藤さん、11/29 #お金のあつめ方 の資金調達についての経験談を語ってくれることになりました。

ぜひ、伊藤さんとも”接続”しにきてください!


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