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ドイツの大麻について

ドイツでは大麻(マリワナ、マリファナ、カナビスとも言われます)が散乱しています。人口20万人くらいの都市なら町のどこかでいつでも大麻の匂いがするでしょう(自分も大麻の匂いを知らなかったのですが、友人などに指摘され今では分かるようになりました)。

驚くべきことは大麻を販売することは禁止なのに少量なら所持していてもいいのです(警察官の前でも)。どこから買うのか、という話ですが…もちろん違法ディーラーから買います…

そしてドイツの若い(18-64歳)世代の8.8%が2021年の間に一度は大麻を吸ったとのことです(引用https://hanfverband.de/faq/wie-viele-menschen-konsumieren-in-deutschland-cannabis)。何人かの知り合いなんかに聞くと、ドイツ人の8割は人生のうちに一回は吸ったことあるんじゃないかな、とのこと。まぁ日本で言うお酒みたいになっています。若者にするとちょっと悪でカッコイイイメージです。違法ではないのでそんなに目くじら立てることはない感じです(他の強いドラッグは警察に捕まります)。

昔学生寮に住んでいた時には寮のパーティーで大半が大麻を吸うんですね。目が赤くなってゾンビみたいな感じなのですが、暴力的になるとかそういうことはありませんでした。なんだか気持ちが楽になるとのことです。吸うのは違法ではないので吸っている人に対して自分は特になんとも思わなかったのですが、そのうち1人のモロッコ人は少し販売もやっていて、夜中も毎晩のように友人を連れ込みパーティーされてうるさくて眠れず、本当に頭にきたので学生寮の事務に連絡したのですが、全然問題にしてくれませんでした。日本のタバコとかお酒のような扱いみたいです。

アルコールよりも依存性が少ないとされていて、依存症や中毒になるアルコールが合法なのに、人に危害を加えない大麻が違法なのは、おかしい、という意見もあります。大麻吸ってた知り合いの中には、危険なのでアルコールは法律で禁止して大麻販売を合法化すべき、と言っている人もいました。確かに、と思います。大麻が違法なのは歴史的な流れで、実際の科学的な問題が十分に検討されていないと筆者も思います。

Cannabidiol; CBDという麻に含まれる成分は大麻とは違い合法で、ドイツで大人気です。オイルやシリアルなんかに入れて食べたりしています。

さらにびっくりしたのは、夏になるとドイツでは大きな土地でトウモロコシ畑の1-2時間でゴールできるような巨大迷路が各地で見られるのですが、ある年に行ってみると大麻畑迷路になっていました。聞いてみると毎年同じ作物を栽培すると土壌の栄養上よくないためだそうです。ただ、栽培されていたのはオスの大麻だけだそうで、精神症状を引き起こす成分が含まれているのはメスの大麻だけだそうです。大体のお客さんは子供連れの家族なのですが、「大麻迷路(Hanflabyrinth)」と入口に掲げてられていて、子供が親に「Hanf(大麻)って何?」と聞く場面を想像するとちょっと日本ではあまりなさそうな光景で興味深いものであります。迷路の中の子供向けクイズに「大麻(Hanf)は地球環境に良い、○か☓か」というクイズがあり(正解は○)、自分の大麻のイメージと違ったため驚きました。↓のような大麻迷路でした。

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今年ドイツの総選挙がありましたが、ドイツの与党は大麻の合法化を政策に掲げています。

ドイツに住んでみて、大麻が氾濫しすぎていて、それで稼いでいる違法者がいることと(個人的にはあの夜中に迷惑かけてくるモロッコ人が儲けていることが気に入りませんでした)、大麻の依存性が少ないこと、大麻関係の会社の株を買ったこと(もちろん合法の会社です( ´∀` ))から、筆者もドイツの大麻の合法化に賛成です。しかし日本では大麻が蔓延していないことから現状のままでよいと個人的には思います。

今後のドイツの展開に期待しています。


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