【全文無料公開】 『健康不安がなくなる本』 〜脳の設定を変える〜 #9


はじめまして。
ドクタームッシュこと、荘司です。
脳神経外科医をしております。
現在「設定医療」という医療を研究、実践しておりまして。設定医療研究会の中の一つのチームとして行なっております。そのほかにも農業チーム、研究チーム、教育チームがそれぞれ活動を行なっております。
医療を行なっている中でいろんなことがありますが、その本質を綴った本が、2018年10月にアマゾンにて電子書籍で刊行いたしました。
そして、この発売してまもない本を、版元であるニューロサイエンス文庫さんの許可を得て、noteで全文公開することにいたしました。
「医者に匙を投げられたけどどうしたらいいの?」
「自分のやりたい治療ってなに?」
そんなモヤモヤを抱えている人にぜひ読んでいただきたいと思っています。そして、新年からの治療のヒントになれば幸いです。
心に留まる文章があったら、どうぞ自由にコピペして引用して、議論のきっかけにしてください。


9.自分の治療法を他人に求める愚かさ

病気になった時に、その問題はすべて自分の問題である。なのに、その病気の原因を他の問題にすり替える患者さんが多い。やれ会社が忙しかったからとか、奥さんがストレスを与えたとか。結局、自分次第で人生が決まるのにおかしなことを言う人が多いです。ただ、他人に理由を求めると他人のせいにできるというメリットもあります。

多くの患者が本能的にそうなるのだけど、そういう依存体質の患者は病気が治りにくい体質といってもいいです。相手(お医者)に何とかしてもらうとするから、その時点でその人の人生は医者の人生にすり替わってします。そうすると、医者次第で人生が決まってしまう。そしてそういう人には必ず不安が付きまとっています。人生の最後というイベントを人任せにしてしまう人が多いのです。おかしなことをしているとおかしな結果しかでないというのは当たり前なのですが、でも、そこに気が付けない。こればかりは教えても伝わらないことが多いです。

結局は周りに振り回されているからということに気が付けていません。周りに振り回されないためにはどうするかということ、孤独を怖がらないということになります。

常識的な治療法を世界の治療法とすり合わせて疑うべきだし、家族などの身近な人間に治療法を相談してもいけないし、生存率が低い病気ならば、非常識な治療もしてみるべきだと思います。医学を切り開いてできたのはそういう非常識な治療法だったり手術法だったりもします。

僕が伝えたいのは、自分の最後の人生を思い切り使うためにどうすればいいか伝えているだけです。他人に振り回されていろんな治療法に振り回されている暇はないなって思っています。自分の人生、自分で治療法を決めて最後までやりきる覚悟がなれば、命なんて助からないと思っています。

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