【全文無料公開】 『健康不安がなくなる本』 〜脳の設定を変える〜 #6

はじめまして。
現在「設定医療」という医療を研究、実践しておりまして。設定医療研究会の中の一つのチームとして行なっております。そのほかにも農業チーム、研究チーム、教育チームがそれぞれ活動を行なっております。
医療を行なっている中でいろんなことがありますが、その本質を綴った本が、2018年10月にアマゾンにて電子書籍で刊行いたしました。
そして、この発売してまもない本を、版元であるニューロサイエンス文庫さんの許可を得て、noteで全文公開することにいたしました。
「医者に匙を投げられたけどどうしたらいいの?」
「自分のやりたい治療ってなに?」
そんなモヤモヤを抱えている人にぜひ読んでいただきたいと思っています。そして、新年からの治療のヒントになれば幸いです。
心に留まる文章があったら、どうぞ自由にコピペして引用して、議論のきっかけにしてください。


6.不安だから絶対的治療法を求め、絶対的治療法を求めてさらに不安になる

僕が治療をしていたり、他の友人から意見を求められたりするときに感じるのは、

「絶対」

というものを求めたがる人が多いってことです。

絶対的な教祖のようなドクターを求めて全国回る患者
絶対的な治療法を求める患者
絶対的なサプリをだまされて買う患者
絶対的なスピリチュアルな方法を求めておかしな治療とお金を使う患者
といろいろおりました。

 その人それぞれなので、それはそれでいいとは思いますが、その絶対的なものを求める心理はどこから来るのでしょうか? おそらくそれは「不安」からじわじわと湧いてくるのだと思います。不安な人は絶対を求めます。でもそういう人は本当に絶対的なものを見つけてもそれが絶対なのか証明できずに不安になります。そのループは延々に繰り返します。

重要なのは、不安なんてどうでもいいってことと、「絶対」なんて「絶対ない」と自覚すること、設定をかえることなのです。どっちでもどうでもいいって思えるかどうかだと思うのです。絶対的な治療はないから、そしたらどっちを選んでも同じことになります。不安は放っておくしかないのです。

そうやって不安→絶対、絶対→不安の無限ループを抜け出さないと治療につながりません。そして絶対を求める患者は、不安がゆえに根拠や理由を求めたがります。絶対的な治療法がないのに、欧米のデータの論文がいくらあろうとも、自分にあった治療法であるという絶対的な根拠はありません。根拠や理由を求める患者ほど、高額で効果のないサプリにだまされたり、信用しないので、まともな人間関係が築けていないことが経験上多いです。そうなると、ますますその効果のないサプリを売られてお金が無くなっていきます。

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