【全文無料公開】 『健康不安がなくなる本』 〜脳の設定を変える〜 #24

はじめまして。
ドクタームッシュこと、荘司です。
脳神経外科医をしております。
現在「設定医療」という医療を研究、実践しておりまして。設定医療研究会の中の一つのチームとして行なっております。そのほかにも農業チーム、研究チーム、教育チームがそれぞれ活動を行なっております。
医療を行なっている中でいろんなことがありますが、その本質を綴った本が、2018年10月にアマゾンにて電子書籍で刊行いたしました。
そして、この発売してまもない本を、版元であるニューロサイエンス文庫さんの許可を得て、noteで全文公開することにいたしました。
「医者に匙を投げられたけどどうしたらいいの?」
「自分のやりたい治療ってなに?」
そんなモヤモヤを抱えている人にぜひ読んでいただきたいと思っています。そして、新年からの治療のヒントになれば幸いです。
心に留まる文章があったら、どうぞ自由にコピペして引用して、議論のきっかけにしてください。

24.未知だから不安、不安は楽しい

治療の時には未来に心配は本当にいらないのです。結局、病気になった時、「今の自分」よりも「自分が死んでしまうのではないかという未来」を心配して、不安になっています。

病気に対していろんな常識、常識的な治療というものがありますが、あれがその人個人で効果があるなんてことは誰も研究していません。統計学的なものにすぎないのです。

いろいろな常識、いろいろな情報、いろいろな人によって様々な方法があるわけで、絶対的な治療法なんてないのです。なので、ここを意識していないと、どんどん不安になり、不安をあおられ、治療の選択肢の幅がどんどん狭くなっていきます。そして治療の選択枝が少なくなっていくと自由な医療ができなくなるわけで、そうするとどんどん自分の首を絞めることになっていきます。

不安になるのは知識不足で、未来どうなるかなんて医者は本当の意味ではわからないと思っています。

とにかく医者が分かっていることは、「誰しも致死率が100%」ってことだけなのですから。

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