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循環器

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2020年12月の記事一覧

【糖尿病にβ遮断薬は使わない方がいい?】β遮断薬と糖代謝【おすすめの薬剤選択も】

糖尿病症例ではβ遮断薬が使用しづらい という話を聞いたことがあるでしょうか? β遮断薬は…

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【後半は私見】トルバプタンについて【作用機序,推奨,実用性を考えた適応など】

先日,このような質問をいただきました. 「『ループ利尿は血管内脱水を引き起こす』,『SG…

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【病態から降圧薬を考える】早朝高血圧治療を徹底解剖【Non-dipper型とモーニングサー…

(2023/1/5加筆修正) 血圧は日内変動するものです. そのなかで,早朝高血圧ってよく見かけ…

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【血管拡張薬が心不全治療になる理由】循環動態の基礎➂【クリニカルシナリオ分類に対…

第1回,第2回と,「循環動態の基礎」というタイトルで,フランクスターリング曲線に絡めて循環…

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【代償機構や強心薬の考え方】循環動態の基礎➁【"敷かれたレール"と"銀河鉄道状態"】

前回,循環動態の基礎ということで,フランクスターリングの法則の導入的解説をしました. (…

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【フランクスターリングの法則】循環動態の基礎➀【心不全・補液の基本とフォレスター…

心臓は,全身血液を送るポンプの臓器です. 心臓は,ゴムのように伸縮する心筋のかたまりです…

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【心臓カテーテル】どこから血管カテーテルを入れるか?【動脈アプローチ部位の種類とその特徴】

今回は,心臓カテーテル検査・治療において,カテーテルの挿入する部位,”アプローチ部位”の種類と,違いに関しての解説です. (穿刺のリスクが高い動脈アプローチに関する解説のみです.) どんなアプローチ部位があるか・橈骨動脈アプローチ ・大腿動脈アプローチ ・上腕動脈アプローチ ・遠位橈骨動脈アプローチ があります. それぞれの特徴を解説していきます.   1.橈骨動脈アプローチ■メリット ・止血が簡単. ・出血合併症のリスクが低い. ■デメリット ・細いカテーテル

【ユニークなナトリウム利尿薬】K保持性利尿薬(ミネラルコルチコイド拮抗薬)【ENaC…

※2021/3/1一部修正. 今回は,K保持性利尿薬(ミネラルコルチコイド拮抗薬:MRA)について.…

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フロセミドの持続投与に意味があるかを考える【vs ボーラス投与】

今日は小話です. フロセミドの持続投与をみたことありますか? あれって意味があるんでしょ…

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食塩と血圧の関係【食塩感受性高血圧を意識した一歩上の高血圧治療】

※2020/12/28一部加筆修正 ---------------------------------------------------------------…

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【The利尿薬】ループ利尿薬【特徴から種類や使い分けも解説】

今回は,最強の利尿薬,ループ利尿薬の解説です. 1.ループ利尿薬の作用機序と特徴ヘンレの…

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【利尿薬比較シリーズ➀】利尿作用の強さを比較【ループ利尿薬は本当に最強?】

利尿薬には「強さ」という概念があります. 一般的には,ループ利尿薬が利尿効果最強の利尿薬…

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【降圧薬なの?利尿薬なの?】サイアザイド系利尿薬【使用場面や使い分けを解説】

※2020/12/17加筆修正 サイアザイド系利尿薬が誕生したのは1957年のことで,利尿薬の代表格で…

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【代償機構のブレーキ】カルペリチド(ハンプ®)について【ARNiが流行る前に】

”ハンプ®といえば心不全の薬” ”なんか,心臓とか腎臓にやさしい利尿薬” こんなイメージですかね? 今回は,カルペリチド(ハンプ®)の話. これから流行るかもしれないARNi(アーニィ)(ネプリライシン阻害薬とARBの複合剤)の予習にもなるかもしれません. ■前提:心不全における体液貯留カルペリチドと言えば,利尿剤. 利尿剤ということは,体液貯留が治療ターゲットですよね?   ではまず,そもそも心不全で体液貯留がおきる過程を考えます. ➀心拍出低下 まずは