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循環器

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2020年11月の記事一覧

【2つのポイント】血清ナトリウム値の異常は,こう考えると理解できる【低Naの話中心…

低K高Kなどと違い,低Na高Naって,解釈が難しくないですか?(特に低Na) 低Naというだけ,病…

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【なぜ合併する?】糖尿病と心不全【メカニズムから考える治療法】

心不全発症率は,糖尿病患者群では12-30%とされます. 一般集団での心不全発症率が1-4%とさ…

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【意外に知らない】心不全と腎不全の関係【心腎連関】

※2023/5/8一部加筆修正. 心不全症例は,腎不全になりやすい 腎不全症例は,溢水によって心…

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乏尿の原因を考える【尿路閉塞,脱水,心不全,腎炎などなど...】

※2021/6/25加筆修正 今回は,「尿が出てないよー」の対応. 乏尿への対応の考え方の解説で…

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【2つのポイント】血清ナトリウム値の異常は,こう考えると理解できる【血清ナトリウ…

※前回記事の続きです. 前回のおさらいをすると,血清ナトリウム値の異常を考えるためのファ…

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ACE阻害薬/ARBの禁忌

高血圧治療に携わる医師で,ACE阻害薬/ARBを処方したことない人はいないと思います. 最新の2…

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【何が凄いの?】プラスグレル(エフィエント®)の特徴【クロピドグレルとの違い】

冠動脈カテーテル治療の歴史の中で,ステント血栓症の存在は非常に大きな存在です. ≫DAPTによるステント血栓症予防の歴史解説はこちら それと同時に,ステント血栓症予防として浸透している二剤抗血小板療法(DAPT)ですが,アスピリンのペアになるチエノピリジン誘導体は, チクロピジン(パナルジン®) →クロピドグレル(プラビックス®) →プラスグレル(エフィエント®) と変化してきました. 今回は,最新のチエノピリジン誘導体,プラスグレルについてのまとめです プラスグレ

アルドステロンブレイクスルーとは【内科医なら知っておくべき】

ACE阻害薬やARBなどのRAS阻害薬や,スピロノラクトンなどの利尿剤の勉強をすると,たまに耳に…

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【エビデンスや歴史のまとめ】PCI後のDAPT必要期間の考え方

以前の記事で,PCI後にDAPT:dual anti-platelet therapy,すなわち2剤抗血小板療法にする理由…

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ARBの比較まとめ【使い分けのポイントは2点だけ】

降圧薬の選択で,いつも上位に来るのはARBだと思います. 「Ca拮抗薬は,切れ味いいけど,降…

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糖尿病×高血圧【最悪タッグの治療法】

※2024/2/28加筆修正 糖尿病と高血圧の合併症例は多く見かけますよね. それもそのはず. …

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【心不全の時間軸】残念ながら,心不全は治りません【代償性心不全と非代償性心不全】

○○心不全,ってこ言葉,多すぎて,意味わからなくないですか? 多彩すぎる分類は,混乱を招…

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【PCIの歴史➂】薬剤溶出性ステントDESは,何がすごいの?【本当の革命はここ】

以前の記事で,PCIでステントを入れる理由,ないし,ステントが使用されるに至った歴史を解説…

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【2020年JCSガイドライン】PCI後のDAPT期間まとめ【保存版です】

今年に入り,冠動脈疾患に対する抗血栓療法のガイドラインが改訂となりました. 非常にまとまっていて,使いやすい構成になっています. 無料でPDFを見れるので,気になる方は検索してみてください. 今回は,このガイドラインをさらにかいつまんで,「PCI後のDAPT期間」にしぼって解説します. 解説する私は,医師9年目の循環器内科医です. では,いきましょう.   ■第一部:総説的なDAPT期間まとめまず,同ガイドラインにはこのようなフローチャートがあります. ※OA