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家族のかわり

同棲しているとき、やたらと結婚に拘っていた理由の本質かもしれないのでメモしておく。

最近オンラインでカウンセリングをしていた時に、幼少期に愛情を受け取れなかった問題があったのかもね、といった話をされた。話の詳細はよく覚えていないのだけど、3歳までの子はこうやって発育していくんですよという説明を受けたときに「私がしてもらいたいことが全部詰まってる」と思って驚愕した。

家族との仲が悪く、現在でも信頼しているとは言えない状態なので、自分はずっとこの世に家族がいないような気持ちで生きている。自分の親については「たまたま親切な近所のおじさんとおばさんが親の代わりをしてくれている」と思っている。そのわりには優しい大人だな、と思うことで色々とやり過ごしている。

そういう状態だから寂しさを常に心に抱えていて、家族の代わりが欲しいのかもね、とカウンセラーから指摘を受けて「あ、だから結婚したかったんだ」と気づいた。同棲することで、元彼とまるで本当に家族になったような気持ちになり、この家族のような空間が一生続いて欲しいと強く願っていたからなんだな、と。

結婚できないと自分の心がちぎれるような辛さがあったのは、家族を失うような感覚に襲われたからなのかなぁと思う。「私だけこんなに大切に思っているのに、相手は結婚したいとは思わないんだ…」と頭に浮かんできて、勝手に裏切られたような、遊ぶ約束をして待ち合わせ場所に行ったらドタキャンされたような気分になることがしばしばあった。

家族と適切な距離で接したことがないから、「家族っぽい」と自分が感じている内容は存在しないファンタジーなのかもしれないなとも思う。自分の求める親密さが存在しないファンタジーだとしたら、御伽話を信じて実現すると思っている小さな女の子のようだ。ひょっとしたら、内面の未成熟さが露呈しているのかもしれない。

…だったらとっとと結婚すればいいのになぁ、とこれを書きながら改めて感じる。しかし、そもそも「信頼できる穏やかな人」を見つけるのは非常に難しい。恋人以前に、友達を作ることが難しい状態だからだ。順当にいけば友達を作る練習をして、慣れてきたら結婚相手を探せばいいのだけど、その練習が終わる頃におばあちゃんになっていたら少し笑う。時間かかりすぎでしょ、って。

言語化はできていないけど薄々気づいていたことを、改めて整頓して言語化できたことで、一歩前進できたような気がする。

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