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EUREKA 2回目鑑賞メモ ホランドの魅力・ドミニク考察・ハンドル考察

2回目観てきました。また号泣。違うシーンで号泣。やっぱホランドカッコええわ。

2週目ラジオを聴く前にちょいちょい気になったとこを雑多に吐き出し

結局、ホランドのかっこよさって何?

ホランドは今に生きる人。長期的プランニングは苦手なんだけど、夢に向かって今できる事に全力を尽くしてないと居ても立っても居られない。不器用だけど熱心なところにカリスマがあるから、みんなが手を貸したくなるリーダーとして人望がある。ホランド本人はかっこいい自分が好きなナルシスト気質もあるんだけど、ホランドの周りにいる人はカッコいいところもカッコ悪いところも全部好きなんだよって、事に最後の最後で気づきがち。
質実剛健なプランナーとしての側面と理想を現実のように語るストーリーテラーとしての両面を持つデューイ、ノヴァク兄弟は真逆のカリスマを持って生まれた。

今回のホランドはTV版・ポケ虹と比べて武器が少なすぎる!リフボードも無い、デビルフィッシュも無い、ray=outも無い、ゲッコーステイトも散り散り、月光号も無い、ノルヴもいないしニルヴァーシュもいない。
それでも彼は今を打開したいと思った。兄を救いたい、そして家族を守りたい。居ても立っても居られないホランドに集まるかつての仲間たちと新月光号。自分の無力さに燻るホランドなんて誰も見たく無いんだ。

でも今回のホランドはあまりに武器も少なかった。ポケ虹の時もTVより武器が少なかったけど、今回はもっとひどい。でもそんな事で諦めるような男じゃなかった。だから特攻という切り札を切った。でも今までだってたまたま生き残っていただけで、デビルフィッシュはパイロット殺しのLFOだった。

そして今回はデューイに対して遅れを取り過ぎてしまった。ホランドは兄に対する後悔と家族を守りたい希望の間に挟まれ、自死を選ぶしか出来なくなってしまった。

これが無駄死にに見える、という意見もごもっともだろう。

ただここまで窮地にあってなお諦めないホランドの芯の部分、結果よりも計画よりもまず行動するPDCAクソ喰らえの行動原理、そして情けなさと惨めさを自認した時に完成するホランドのアイデンティティの光に、僕は再三泣かされてしまった。

そして人っ子1人死んだ程度で世界が変わるわけもないという無情さが、僕は好きだなぁ⋯
アクシズショックとは似ているようで全く異なるエンディング、オマージュというヴェールで素顔を隠すのが本当に上手い。

ドミニクおにいさん!

1回目観た時これがドミニクだったら草だなぁって思ってたら本当にドミニクだったから草生え散らかした。
って事を妻に言ったら「教育用AIだもんね!」って言われてなるほどなるほど⋯⋯⋯⋯?

ドミニクお兄さんは10年以上現役の大ベテランお兄さんで、子守用AIコンシェルジュのモデルにもなった説。
この世界の子供番組はバーチャルアイドルが担当してる説。

鋼鉄の魔女のドローンってぱっと見サイコミュっぽい感じ出してたけど、実はホランドの言う通り超高性能AIで、ブルーアース側はAI技術だけは異様に長けていたって事なんだろうか。
ついでにスマートフォンもブルーアース側が発達していて、グリーンアース側はスマートフォンを参考にコンパクドライヴを合法の範囲に改造した端末を使ってるんだろうと思う。

左ハンドル、右ハンドル

逃避行中のエウレカはヴォルクスワーゲン風の車に乗ってる。ドイツなので右車線走行で左ハンドル。
ムーンドギーが迎えに来る車、恐らくグリーンアース側の車でグリーンアースの地域を走っている。左車線走行で右ハンドル。ホランドは所謂上座と呼ばれる運転席後ろに座る。

TV版について。LFOは基本的に左ハンドルで複座式の場合は右が助手席。単座の場合は右のスペースに武装を搭載している。

エウレカがサーストン邸に降ってきた時点では右座席にエウレカが座る

前半戦ではエウレカがメインパイロットのため左座席にエウレカが座る。レントンがメインパイロットになってからはレントンが左へ。

後半のエウレカの助手感。一緒にドライブしたい。でも僕Mだからやっぱりエウレカに運転して欲しい。マックのポテトあーんしたい。

本映画はエウレカとレントンの立場を逆にしただけの焼き直しだ!なんて言う大変スンバラしいご意見をお見受けする。
エウレカが左運転席でアイリスが右助手席という構図が一つのフックになっていて、TV版は助手が運転手の心を開き途中で運転交代する話だったが、EUREKAは運転手と助手が打ち解けあう話だ。運転手は助手の心を開き、助手も運転手の心を開く。
自分の運転中に助手席で寝ちゃうくらいの距離感っていうのがエウレカの成長ににとって最も必要な人間関係だったんだね。

ムーンドギーの車から、この世界の走行車線が2種類ある事がわかる。この世界もエウレカが作ったものなのだとしたら、エウレカは無意識に左ハンドルの国に不時着したんじゃなかろうか。守りたいものは右座席に乗せて守ってきた彼女の魂の起源。

ニルヴァーシュZはやっぱり複座式で左ハンドル。1人で乗る複座式コクピットが本当に寂しい。さっきまで隣にいたアイリスもいない。アネモネもいない。白いウルスラグナのコクピットシーンが無いおかげでより一層寂しさが引き立つ。この作品の構成全体がこのシーンの寂しさに集約されていく。感服です。

ハップ

…お前新月光号にもおらんやん…

京田監督のここが好き!

せっかく褒められてるのに「まあそれを意図して作ったからね」とか言っちゃうとこ、すき


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