アイドルのコールという文化はキモい文化

思うところあってこれは言いたいなと感じたけど、Twitterだったらめちゃくちゃ長文でめんどくさく、更に言う程便所の落書きで流すだけっていうにはもうちょっと人の記憶の片隅に残ってくれれば良いなと思ったのでnoteにて散文を書き散らします。
基本ニワカの癖に考える事が好きな長文オタクなのでこういう機能は便利だなぁと感じる。

さて、主題はアイドルのコール文化についてです。
私がこの話題を語るに当たって、入れ込んでいる方には少し物足りないと感じるかも知れませんが一応経験を羅列しておくと、リスアニ、アニサマ、アイマス系、ラブライブ一部(A-RISEの亡霊)が主になります。地下だと真っ白なキャンバス推し。ねこプラやFES TIVEも曲は聞いたりしてます。いつか現場にも行ってみたいところ。
察しの良い人がいたらここで「おや?」となるでしょう。私は「コール文化が好き」な側の人間です。バカデカい声出してます。

コールはキモいという題名に「そうだそうだ!」とやってきた人はすんません。でも正直そんなあなたに伝えたい内容になってます。
100%共感するまでは必要無いですし、あくまで持論なので、コール文化についてどういう特性を持っているのか、こんなどう考えてもキモい文化が人によっては大事な理由は知っておいて欲しいと思います。

まず、何でこれを書こうと思ったかです。
それは私のTLでこんな内容を見かけたからです。

コールは内輪ネタにならないで欲しい

私はこれが未だにものすごく理解しがたい文章で、「コールって内輪ネタのことなんだけどなぁ」としか思えなかったです。
そもそも、ライブで声を出す出さないは(レギュレーションがある場合を除き)自由です。例えば仮に演者がクラップを煽ろうがやらなくていいですし、スクリーンに字幕でコールの字幕が出てきても、演出として受け取って地蔵してても構わないでしょう。
なんなら何故公演中に席を立つんでしょうか。私の中では既にここで意味がわかりません。なぜならオーケストラのコンサートでは立ち上がりなんかしませんし、仮に煽られてもクラップなんかしないでしょう。煽られる事があるのか知らないですが。まぁ元々はコンサートばっかり行ってたので、主観的にはこう思います。

これを拡大解釈っていう人はライブはそういうものって捉えてるだけだと思います。正直私は6年ほど前、初めてアイドルのLVに参加するまで立つ事があるということすら知りませんでしたからね。
こういう人は結構居るんじゃないですが?どこで立つとかどこで座るなんて雰囲気だったりもするし、ちょっと違うところで言えば、この間ディズニーに行った時ミッキーにクラップ煽られても誰もクラップしてませんでしたし、場所が変わりゃ様子も変わります。

アイドルにコールがつきものって事の歴史は詳しくはないんですが、「アイドルのライブ」の固定概念的に「こういうもの」ってのが各々の脳内で出来上がっちゃってるのじゃないかとは感じていて、その内輪でしか通用してないはずの「主観の常識」にまみれた人たちが自分の中の常識でぶつかりあってる、みたいなものを最近は良く見るので楽s…悲しくなります。お気持ち表明を見ると本当に心がおどr…落ち込みます。

さてさて、私個人としては正直コールなんて無くなれ!みたいな意見のも結構ではあります。人それぞれポジションありますし、求めるものも違います。界隈の中に派閥ができて争いあう所なんて人間味すら感じるのでそれこそどうでも良いです。
ただ、一つ明確に間違ってるだろって理論も見かけたのでその点については声を大にして伝えたいとおもいます。

それは「内輪ネタで盛り上がるのはキモいから新規が入ってこなくなる!やめろ!」って理論です。

これの反例なんですけど。ニコニコ動画です。
一時は本当にオタクなら誰しも知っている覇権コンテンツだった事は間違い無いですし、巨大な内輪ネタで成り立っていたコンテンツでもあります。(クリエイターにそっぽ向かれたのが本当に良くなかったと思いますが、そこはさておき)
最初からテニミュ、陰陽師などの内輪ネタだけで出発して、流行り廃りをコンテンツ内で消化しながら10年くらいはオタクの中の中心にあったコンテンツだったと思います。まぁ文化的には2ちゃんねるあたりの文化が継承されてもいるので本来はもうちょっと古いかもしれないですけどね。

内輪ネタというのはそのコンテンツ内の住人に一体感や安息感を与えます。これはどこでもそうで、同じゲームをやってる、同じクラスにいた、そこの中で通用するネタが無い状態で話を盛り上げるのは難易度が高い(人見知りの多いオタクの間なら尚更)。

内輪ネタとは要するに「文化」です。初音ミクがネギを持ちだすようになったり、ゲーム実況にホモビの語録使ったり、アイドル曲にオタ芸したり。これらの文化はハードルであると同時にそのハードルを越えたら他のコンテンツの人と一線を画すためのバリケードになるわけです。結果的に同じ文化に所属しているという一体感が産まれ、それこそが「内輪ネタの価値」になるわけです。そしてそういったものは外部から見たら大体異質であり、キモいことが多いです。

コールというか内輪ネタというか、文化を廃するというのはこのバリケードを取っ払おうとする行為なので、そうするとどうなるかというと参入と同じくらい流出も起こるんですよね。
なぜなら他にも色々なコロニーがあって、どれも魅力的だからです。そういうコンテンツと、よりフラットに戦う必要が出てきます。私はより強い刺激を求める為にクラブイベントとかに行くようになりましたが、他の人の中にはもっと参入敷居の低いyoutubeやアニメ、映画、ゲームといったものに流れていったりもするでしょう。
正直、そのようなあらゆるコンテンツに対して内輪ネタ無しで殴り合えるレベルで広報、パフォーマンス、アイドルの魅力等が仕上がっているならコール禁止も一つの手だとはおもいます。私は糞だなと思うけれど経営判断的には間違いかどうかはわからないです。そういうのは運営が決めること。

また、内輪ネタがハードルになるから新規が入ってこないというのは、正直詭弁でしかないとも私は思います。なぜならその向こう側にあるものが魅力的なら、人はそのハードルを越える努力位はするからです。ただ魅力的に見えてないだけじゃないの?って思います。

これは私が真っ白なキャンバスの河口湖公演に行った時、曲を聴いて、独自コールを覚えて、オタクと一緒にキモいコール打ちたい!ってモチベーションで行った時の経験なのですが、私にとっては間違いなく人生で一番楽しかった現場だったと今でも思います。まぁこれはコロナ禍の収まり始めでフラストレーションが溜まってたのもあるとは思いますけどね。
そもそもやってもやらなくても良いものなのでハードルなんてあるかよというのもありますが、勝手に越えた身としてはやはりこういうハードルを越えることは気持ちが良いものです。
その先が面白ければ少なからず人は来るし、そうじゃなきゃ出ていくだけだと思います。そもそもお気持ち表明自体が新規にとっては一番ハードル上がることだと思います。「気に障ることしたら怒られるのか」って感じませんか?これ以上にハードル高いものってありますか?という感覚はあります。同様の害悪行為だという自覚は持ちましょう。私が言えたことではないかもしれませんけどね。

常識的な楽しみ方って先述の通り人によって常識が全然違います。特にライブってのはどこ見ても慣習の強いコンテンツですし。
とあるバンドのライブで人が人波の上を転がってるのを見たときはすげえって思ったりしました。ちなみに私の友人はそのライブで腕の骨折って帰ってきてニコニコしてました。これは流石に心が広すぎると思いますけど。

最後になりますが、色んな現場で声だし解禁になりつつあるなか、新しい面白いコールが流行りだしなどしたら、またこういう声だしの勢いもついてくるのかなって思います。周りから見たら賑やかな方が絶対入りやすいと私は思います。
今の現場の多くは端から見ることも多いですが、良くも悪しくも演者が中心で、参加して面白そうという感覚はどこも薄いです。コロナ禍の時は流石に仕方なかったでしょうけど。あれだけモノ消費からコト消費に移りつつあるというニュースが流れる中で、モノ消費に戻ろうとする事は不安にしかならないです。
そもそもアイドルの現場って視聴者側も「参加」できるから流行ったんじゃないのかなとかは思います。どこからが「参加」となるのかは人によるんでしょうけどね。

マジで散文で申し訳ねぇす
少なくとも内輪ネタっていうのは魅力的な一つの要素のはずだよって事が言いたかったです。古参や内輪ネタがわかる人に求められる事は、発信してネタを周知してもらう事だと思います。
より多くの人を特有の文化に巻き込めれば根強いファンになっていく、どんなコンテンツでもそういうものだと思います。
キモイと思われてもどんどん外に発信していったほうが良いです。より面白く、より明瞭に。そもそも声優だのアイドルだの、若い女のケツ追っかける事に格式なんかありゃしないんですから、キモイは褒め言葉くらいの気持ちでいきませんか。
そんな風に思われるのが嫌!って人は・・・そもそもアイドルの追っかけはやめた方が良いんじゃ無いでしょうか。割とマジでまだキャバクラに通ってる方が普通じゃないですか?
そうでなくても演歌とかクラシックとかバンドやDJ追ったほうがキモイと思われる事ははるかに少ないと思いますけどね。

あと演奏終わりに奇声を上げるなって良いながら、幕間の演出中に声を出す奴になにもいわない奴は映画館には来ないでくださいね。背もたれ蹴りますよ。

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