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GCコントラブルシューティングガイド

この記事はゲームキューブコントローラーに起こりうる故障と修理方法をまとめたトラブルシューティングガイドです。
あらゆる事例を網羅するため今後も項目を追加していく予定です。

はじめに

初めまして。どべんと申します。

発売後20年経ってもなお生産され、根強い人気を誇るゲームキューブコントローラー。

そんなコントローラーも残念ながら電子機器かつ消耗品。それなりの「故障」はつきものです。

そんな愛機の故障に首を傾げながら新調し、以前とは違う操作感に戸惑う。
そんな人たちが少しでも減るように本ガイドを作成しました。

大体のメジャーどころは抑えたつもりですが、少しでも多くの故障事例とその修理方法を載せたいので、「こんな故障や不具合があった!」というのをTwitterやコメントなどに送ってくださると幸いです。

「GCコンがなんかおかしかったら取り敢えずこれを見る!」くらいの全てを網羅した定番記事へとアップデートを重ねていきたいので、共有拡散や情報提供、間違いのご指摘など是非よろしくお願いいたします。

今後は「GCコンカスタム大全」「ホントのGCコンの選び方」「GCコンメンテナンスガイド」などを投稿予定です。

それでは以下より始まります。

この記事は寝椅子さん主催のスマブラAdvent Calendar 2022で作成した記事です


前回の記事はkib314さんの 任天堂のプログラミングソフト(はじプロ)で「スマブラ」を目指した話 です。

また、本記事で解説するように分解修理をすると、公式からのサポートが受けられなくなってしまう可能性があります。改造含め作業は自己責任でよろしくお願いします。


故障事例とその分類(逐次追加)

例)ダッシュシールドが回避になる。
→劣化によるスティックの入力されっぱなし判定が原因かもしれない。「操作感が鈍い・誤作動を起こす」の項を参照。

必要・あった方がいい道具


リンクは最低限使えて安いものを貼っている。

○ドライバー類
言うまでもなく分解するために必要なもの。
Y字ドライバーは?mm,十字ドライバーは0番(LR用)
(Y字ドライバー)(十字ドライバー)

○半田ごて,半田,半田吸い取り器(線)
基本の半田付けセット。半田付けが出来るだけでGCコンの修繕やカスタムの幅がグッと広がる

○コテ台,フラックス,フラックスクリーナー,
上記の半田付けセットにあった方が良いもの。


○基盤をクランプするやつ
基盤を挟んで固定できる。必須では無いが作業性が段違い。
(リンク)

○ピンセット
先曲がりの精密タイプと先丸タイプの2つが使い易い


○接点洗浄剤
基盤の汚れを取るときに使う。接点洗浄剤や無水エタノールが基盤などの洗浄に使える。スプレータイプの接点洗浄剤が使いやすい。後述するが接点復活剤ではないので間違えないよう。
(リンク)

○綿棒・布
汚れを拭き取ったりする。

その他の道具とリンク追加予定

用語集

追加予定


基本の分解

追加予定


スティック周り

こちらではスティックに伴うものをまとめていく、

基本のスティック周り解説とうんちく

スティックの心臓部であるスティックデバイスたち

1番左の“スティックデバイス”は“スティックボックス”と
“ポテンショメーター”がくっついたものである。
ポテンショメーターはスティックの傾きを検知するセンサー。

左と真ん中のものはスティックボックスが白いT3スティックボックスと呼ばれるもので、後期型,新規型に使われている。
1番右のものはスティックボックスが金属で、T1/T2スティックボックスと呼ばれるものでそれぞれ初期型,中期型に使われている。

また、初期型,中期型のものが後期型以降のに比べて選ばれにくい理由はスティックボックス内部にある。金属製の方のスティックボックスは、使用によりすぐにグラグラしてしまうためだ。

※スティック周りの修理を行う際にはポテンショメーターやスティックボックスなどの予備が必要な場合が多い、 。
使わないコントローラーから取り外すか、後述のWii時代のコントローラーから収穫することができる。

Wii時代のコントローラーからこれらを収穫するのが特にオススメ
ヌンチャクにはT1,T2,T3スティックボックス混合。クラシックコントローラーPro、クラシックコントローラーらは確定で後期,新規型に使えるT3スティックボックスが入っている。
さらにProではない方のクラシックコントローラーからはカチカチとした感触のZボタンに使うタクトスイッチを収穫することができるそうだ。

これの素晴らしい点は安さと状態の良さである。GCコンを買うよりも遥かに安く手に入り、かつ中古であるのに状態が良いためグラつきやポテンショメーターの劣化が少ない。

友人の古いものを譲ってもらった際の写真。これらからは最終的にかなり状態の良いT3スティックボックスが14個も収穫できた。

部品に困っている人はリサイクルショップやヤフオクメルカリでGCコンを探すついでに、Wiiのコントローラーを探してみると良いかもしれない。

跳ね戻りしてしまう

悩まされている人が多いであろう跳ね戻り。
そもそも「跳ね戻り」とはどういうものだろうか?
噛み砕いて説明する。スティックがニュートラルに戻ろうとする際に勢い余って逆側に少し傾いてしまう。その一瞬の傾き判定が入力されてしまうことで起こってしまう。

左方向にスティックを弾いたところ戻る際に勢い余って右側へと倒れてしまった。

ダッシュ掴みをしようとしたら反転して掴みが出てしまった経験は多くの人があるはずだ。

 いわゆる跳ね戻りのするコントローラーしないコントローラーの違いのほとんどは「ポテンショメーター」という部品によるものである。
(その他の要因はスティックバネの強さや内部の抵抗)

2つの黒いパーツがポテンショメーター

このポテンショメーターでスティックの傾きを検知してくれる。劣化すると小さい反応を拾わなくなり、跳ね戻った際の逆方向への入力が無くなるという寸法だ。ちなみにこの劣化を「PODE」と呼んだりする。
 

・解決方法

1.ポテンショメーターを使い込みで劣化させる
2.コンデンサを用いる
3.グリスを詰める


3の「グリスを詰めてスティックの動きを鈍くするという方法」は、正直言ってオススメしない。
そもそも個体差に応じてどれくらいグリスを詰めたらいいのか分からないし安定もしない。筆者もやってみたことがあるが、抵抗感で操作感は最悪。さらに経年劣化で硬くなり除去(詰め直し)のための清掃ですらも面倒くさい始末であった。グリスは一般的なちょうど2号のものを使用した。導入する際は樹脂に対する攻撃性がないものにすべし。


1の「使い込む」という方法は場合によってはアリである。
しかし新規型はポテンショメーターの劣化がしにくいとされているため、かなりの長期間使い込まなければならない。その間中ずっと跳ね戻り続けるというのはかなりのストレスである。
また、後期型は新規型に比べて劣化が早いとされているため、割と短時間で跳ね戻りが起きなくなる。
しかし、そもそも劣化したポテンショメーターは不安定で劣化させたところで100%跳ね戻らないとは言えない。
また後述の劣化し過ぎることによるデメリットも大きい。

 1の「コンデンサを用いる」という方法が最もオススメできる。
コンデンサによって小さい反応を逃がすことで跳ね戻りを起こさなくすることができる。

この解決法では大まかに2つの種類がある。

1.市販のセラミックコンデンサなどを直接取り付ける方法。

ジャンプワイヤ(茶色)を介してコンデンサを接続

基盤裏側、ポテンショメーターのピンを半田付けしている部分に一緒に半田付けする。
一応ジャンプワイヤを挟むことで容量の調節をしやすくできるが、振動モーターブラケットに切り込みを入れるなど、半田付けに加えていくつかの手間がある。

追記:この手法ではスマブラDXにて使用する際に、毎試合コントローラーのリセットを行う必要があるそうだ。後述のVIZARD CLUB製のものなどはリセットを行わずとも正常に作動するようだ。

(こちらの手法については後日別記事にて公開予定。それまで他の方の記事を置かせていただく)




2.Snapback Moduleの取り付け

写真はVIZARD CLUBさんのもの

こちらはコンデンサの容量変更をスイッチによって容易にしたもの。取り付けと調節が簡単。

国内ではVIZARD CLUB さんが主に販売している。こちらは海外のスナップバックモジュールに比べて薄型であるため、よりスマートに取り付けができる。
(商品ページ)



コンデンサを用いることは最もメジャーな方法であるがデメリットもある。
コンデンサの容量によっては少しだけ反応が鈍くなるので、微妙に操作感が変わってしまうことだ。
(個人的にはすぐに慣れることができた。今では全く気にならない)

ちなみに「後期型のコントローラーは跳ね戻りしない」というのは嘘で、新品などポテンショメーターがあまり劣化していないものならばっちり起きてしまう。
しかし、今現在20年くらい前に製造された後期型を手に入れる方法はほとんど中古のみ。なので必然的に使用され(程度に差はあれど)劣化した状態である。
よって、後期コンは跳ね戻りが起きないという定説が広まっているのである。

また、同じく後期型で「最高」と、絶賛されがちなクラブニンテンドーコントローラー。こちらは当時の入手性から現在ではコレクターズアイテムとしての側面もあるため、比較的良い状態で売りに出されているものが多い。よって跳ね戻りしないのに感度良好という状態なものが多いという塩梅だ。もちろんこれも中身は通常のGCコンと全く同じであり、劣化してなければ跳ね戻りだって当然する。

そしてなぜ新規型は跳ね戻りする前提かのようになっているかというと、単純に新品で手に入れることがほとんどというのが理由であると思われる。新規型だって当然だが使い込んで消耗すれば跳ね戻りは消える。

また、“後期型の方が劣化の進行速度が速く、跳ね戻りが消えやすい”という説もあり筆者もなんとなく感じた節があるが、使用しているポテンショメーターは同一で過去に大幅な仕様変更も無い。よって単純に経年による劣化が多少なりとも影響している可能性がある。(要検証)


操作感が鈍い・誤作動を起こす・感度が悪い

「跳ね戻り」の項目で少し触れたが、こちらはポテンショメーターが劣化しすぎると起こる。

「GCコン調子悪い?壊れた?」のほとんどの原因がこちらであると考えられる。

最初は「なんか感度が悪い?」程度だがあまりに劣化していくと

・スマッシュが出にくい
・ダッシュが出にくい
・スティックをニュートラルに戻したのにそれを検知せず、スティックが倒しっぱなしの判定になっている       →前慣性空Nが空前に化ける
   ダッシュシールドがダッシュ回避に化ける など


といった症状が出てくる。


この症状のタチが悪いところは「慣れてしまう」ことである。段階的にポテンショメーターが劣化いくため自覚がしにくい。知らず知らずのうちに慣れてしまっているのである。
aMsaさんの入力可視化した動画が症状が顕著で分かりやすい。



解決方法は今のところポテンショメーターをハンダゴテを用いて交換するか、望み薄だが洗浄するしか手がない。
しかし交換については半田付け技術が必須なので、できない場合はコントローラーごと変える必要がある。
しかし、ひとたび違うポテンショメーターに変えれば全く違う操作感になってしまう。とはいえ放置し続けてさらに操作感を悪化させるわけにはいかない。
ポテンショメーターは悲しいが消耗品と割り切ろう。

「スティック周り」の冒頭でも説明した通り、交換するポテンショメーターは、使わないコントローラー,wiiのコントローラー,Cステと入れ換えなどで対応しよう。

※現状ポテンショメーターのみの販売は国内では無いですが、現在代理店を通してオリジナルと同等品である帝国通信工業製のものを入手できるように動いています。そのうち購入できるようにする予定です。

海外ではポテンショメーター単品の販売がある。
Kadano氏などが取り扱っている。(リンク)

白いやつのサイドに付いている黒いのがポテンショメーター。これら2つはハンダゴテを使わないと基盤から取り外しができない。

スティックを倒した時の抵抗感が硬い・柔い


「新品のコントローラーのスティックを倒した時の抵抗感、なんか強くない?硬くない?」というは往々にして繰り返された疑問であろう。

スティックボックス内部にあるバネの程度によって倒した時の感触が変わるので、ここを交換すれば好みのものにできる。
ここのバネは経年や使い込みで柔らかくすることができる。新品と使い込んだものとでは全く別物になっているはずだ。


・柔いのが好みの場合
1.使い込んだコントローラーからバネユニットを移植する。
2.FiresのSlick Boxを導入する。
という2つの方法がある。

1のバネユニットを移植する方法は簡単な分解でできる。

1.コントローラーを分解し、画像のようにヘラのようなものや爪でスティックボックス(白)とポテンショメーター(黒)を分離する。爪で分離させる際は勢い余らないように落ち着いてやろう。
分離成功。基盤裏側にスティックボックスを固定しているネジがあるのでこれを外すとスティックボックスが外せる
この白いパーツを移植する。グラつきが気になる場合は次の項を参照されたし。

2のFiresのSlickBoxは個人的にとてもオススメである。

https://firescc.com/mod-guides

なんせスティックを倒した時の感触がプロコン並みに柔らかくできるのだ。
3種類のシムリングが付属しており、
・プロコンを超えた柔らかさ
・プロコン並み
・かなーり使い込んだGCコンの柔らかさ
の選択肢が取れる。

これを知ってしまったらもう戻れないほどに快適である。
しかしKapuKapu氏によると使い込みによって、バネが縮んでいくそうだ。

こちらより購入可能

・硬いのが好みの場合
硬いものが好みの場合は先程のスティックボックス移植と同じように、新品のコントローラーや、使っているコントローラーのCスティックなどから移植すると良い。


スティックがグラグラする

スティックに遊びがありグラグラする。
これはスティックの内部パーツが長期使用で削れることによって起こる。

初期中期型だと特に顕著で、使い込んで跳ね戻りが起こらなくなる前にグラグラしてしまい使い物にならなくなる。これが初期中期が推奨されていない理由の一つ。

後期新規型ではこの軸のある部分が削れていく

解決方法としてはスティックボックスごと交換するか、さらにその内部の軸を周りを交換するかである。
スティックボックスの交換は前項で解説したとおりなのでその続きから。

スティックボックスを分解したところから。ネジが刺さっていた穴にピンセットや爪楊枝を差し込み、側面に沿わせてプレートを持ち上げる。
そうするとバネユニットを分離できる。あとはグラグラしていないスティックボックスを同様の手順で分解し、写真左側のユニット、もしくは軸をを交換するだけである。

グリスが切れていたら樹脂との相性が良いグリスでグリスアップすること。
海外では日本で言う「ちょう度1号のグリス」がスティックボックス内の潤滑に用いられるようだ。

スティックが削れた破れた

後日「GCコンカスタム大全」を更新予定。その中のスティック交換品まとめを参照。

手汗で滑る

手汗でスティックとのグリップを確保できない場合は

・スティックを変える
・指サックを使う

の2択だ。

スティックを変えるのについては前述の通り後日更新予定の記事に記すつもりである。

指サックを用いる場合は

このようなものが候補に上がって来る

が、

個人的な感想だが、上記のものよりもニトリルグローブの指部分を切ったものを装着した方が純正スティックとの相性は抜群だった。↓

上記の両方に言えることだが、パウダーフリーの方が個人的には良く感じた。

またスマホに用いる布タイプの指サックは試していないので、今後使用した場合はこちらに追記する。



その他

現在はスティック周り以外のことを記載


ボタンが戻ってこない・押されっぱなし

ボタンが戻って来ずに陥没してしまう場合はシリコンゴムボタンという部品に原因がある。

写真はABXYのもの。これを押し込むと基盤側の接点と接触して信号が流れる。実はこれにも3種類のパターンが存在する。それぞれ押し心地が柔らかかったり、ボタンの高さが変わったりする。GCコンカスタム大全にて解説予定。

このシリコン部分が使い込みにより破れてしまうことで押し込んだ際の反発力が失われ、ボタンが戻らなくなってしまう。

赤線を引いたところが主に裂けてしまうはず。

解決方法としてはここは交換する以外ない。一応裂け目を瞬間接着剤などで塞いで凌ぐことはできると思うが、その場凌ぎにすぎない。
他のGCコンから移植するか、互換品を注文すること。
互換品リンク
(aliexpress)
(amazon)

Zボタンが効かない



分解して組み立てたらLRが反応しない

これはかなりのあるある。気をつけるべき点はたった一つ。
背面シェル側、スライドスイッチの写真赤丸黒い角のような突起をしっかりと上にスライドしてから組み立てることだ。

突起がLRトリガーと噛み合いアナログ入力がなされる。

分解して組み立てても閉まらない

いくつかの点を見落としている可能性がある。

・振動モーターの向き

振動モーターの向きは金属軸が上向きである。配線も突っ張らないようにブラケットに沿わせる

・シリコンゴムボタンはズレていないか

しっかりと嵌める


・ケーブルがはまっているか

ケーブルで作った穴をしっかりとシェル側の突起に入れる。

・Zボタン

aliexpressなどで販売されている中華の互換品のZボタンを使うとそもそもシェル側に入らない。軸部分が太すぎたりするためだ。そのため使用をやめるか、軸を切り落とすか削って細くすることで使用することが可能になる。


ネジがナメた

安物の工具や回し方、力の入れ具合によってネジがナメてしまうことはどのネジにおいてもある。

Yネジにはナメた時用のネジ取りビットがおそらく存在しない。またグリップ部分はネジが奥まったところにあるためネジモグラが入らない。そのため完全にナメきってただの穴になる前の初期治療が大切だ。

重要なのはとにかくネジとドライバーの摩擦を増やすこと。
そのため専用のネジ取り剤を用いる他、風船や幅の広い輪ゴムをネジとドライバー先端の間に噛ませるといった手が有効だ。

輪ゴムを間に噛ませる。
出典:https://acsll.com/2017/08/broken_screw-thread/

それでも完全にナメてしまって最早なんのとっかかりもなくなってしまった場合、新しいネジ穴の取っ掛かりを作り出すしかない。
1番簡単なのはナメ穴よりもほんの少し幅のあるマイナスドライバーの先をハンマーでコツコツと打ち込むこと。その他ネジ取りインパクトなども使えるだろう。

兎にも角にも、少しでもナメた?と思ったらネジ穴を傷つけないように取り外し、交換しよう。
また、ネジを回す際はネジに対してドライバーをしっかりと垂直に押し付けながら回そう。

また、ほぼピッチが同じで+ネジなものもある。
+ネジのほうが良いと思う人は変更するのもアリかもしれない。
(商品リンク)

接点復活剤を取り敢えず吹き付けるのはやめよう

ゲーマー御用達の接点復活剤。しかし無闇に使うとコントローラーを壊してしまう可能性がある。

コントローラーにおいては接点洗浄剤で事足りることがほとんどだ。

接点復活剤と接点洗浄剤。汚れを落として通電性を回復すると言う用途では同じである。
しかし接点復活剤は油膜を形成することで接点を回復する効果がある。そのため適当に吹きまくると、乾かない油で基盤やスティックがビチャビチャになってしまう。
この場合絶縁箇所が繋がってしまったりと本来の動作をしてくれなくなる可能性が僅かながらある。
本来接点洗浄しても回復しない場合に復活剤を用いるのであって適当に吹きまくるのはリスキーである。

接点洗浄剤なら汚れを落としたのちに揮発してくれるのでそういう恐れはない。
また、スティックに接点洗浄剤を吹き込むと本来そこにあるべきグリスが流れ出てしまう。

というわけで「取り敢えず接点復活剤」ではなく、基本的には接点洗浄剤を用いることにしよう。


おわりに

GCコン、大好きです。

20年以上多くのスマブラーが握りしめ、苦楽を共にしてきたはず。
そんな相棒の不調に首を傾げながら新しいコントローラーに変える。そういったことがもう起こらないように、この記事が広まり多くの人の役に立つことを願うばかりです。

今後も内容を充実させていく予定です。

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