【文系大学生の蒐集する郷土玩具⓪】郷土玩具の(僕的)世界

僕と郷土玩具

 いつからなのか自分でも分かりません。しかし、浪人時代のセンター1カ月前より、焼き物への興味が湧きました。いわゆる民芸品とか工芸品、伝統工芸といったものへの興味が発現したのがこの時期でした。思い返しても理由は分からないので、小さい頃に雑貨屋へ行く母親に付いていっていたから、ということにしておきます。

 郷土玩具を初めて買ったのは銀座でした。誰もが知っているであろう赤べこに出会ってしまったのです。どんなにつらい時でも、どんなに苦しい時でも、少しその頭を触っただけで主の存在を肯定してくれるあの赤べこです。「赤べこみつけた→きゃーかわいい→郷土玩具っていいねー→終わり」ここまではよくある話です。その後、自己肯定してくれる赤べこと日々を過ごしつつ、郷土玩具への熱は次第に冷めていきました。

 しばらくして吉祥寺の雑貨屋さんに行く機会がありました。そこには大分のめじろ笛なるものが置いてありました。ここでまたしても郷土玩具への熱が蘇ります。即購入。笛ということは音が出るということです。このめじろ笛のおかげで鳥の鳴き声を音素材にできるという発想に至り、僕が初めて作った曲のアイデアに繋がりました。話が逸れましたが、とにかく熱が蘇り、加えて郷土玩具に対する平熱も上がったのです。

 その後、鎌倉の鶴岡八幡宮や鹿児島神宮、京都・大阪・奈良・栃木・浅草を訪ね、南は鹿児島から北は北海道のもの(これはお土産でもらったもの)まで蒐集できました(誇張表現です笑)。今のところ僕の狭い部屋には18の郷土玩具の皆さんがいらっしゃっています。

郷土玩具の(僕的)魅力

 郷土玩具の魅力は物によりますが、僕的にはまずその郷土玩具のもつストーリーが挙げられます。ストーリーのボリュームは勿論ものによりますが、短いものでも思わずなるほど、と納得してしまうものがあります。特に地域に関わるストーリーを持つ郷土玩具は、ストーリーの媒体としての役割も担っており、地域にとって重要なものなのではないかとも考えられます。

 郷土玩具の別の魅力としてはやはりその可愛さや素朴さ、奇抜さが挙げられます。親しみやすいデザインのものが多く、そうでなかったとしても日々の生活を彩ってくれる点も魅力としては欠かせないでしょう。また、玄関に、机の上に、テレビの上になど目に見える位置にある郷土玩具は、いつしか主の荒ぶる精神を抑え、迫りくる危険から守ってくれているように思います。

郷土玩具の世界はきっと広い

 ここまで話してきて、自分の郷土玩具の世界の理解がまだ浅いことを改めて感じました。というより、各地を訪ねた絶対数が少なすぎるし、それに伴って蒐集数もまだ少ないのでは、と思われた方もいらっしゃると思います。その通りです。現状は1人の若者がほざいている状態です。それでも若者は進みます。郷土玩具は日本だけじゃなくて世界にも存在します。「郷土玩具の世界はきっと広い」。ポケモン並みの冒険に若者が出ないわけがないじゃないですか。ということで郷土玩具についてもたまに書いてみようかなと思いますのでよかったら是非。

 ではでは。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?