ミュージカル「王様と私」を観てきたんだな
ミュージカル「王様と私」
を観て参りました。
多分、50歳以上の特に女性は、結構な確率で映画版を観てるんじゃないでしょうか?
「王様と私」と言えば、つるっぱげ王様のユル・ブリンナー!
ケン・ワタナベがブロードウェイで演じた時も、彼へのリスペクトから頭を剃ったんじゃなかったっけ?
松本白鸚
松平健
髙嶋政宏
ケン・ワタナベ
今回の北村一輝
他の王様を見てもつるっぱげではないので、特別なのね。
それでもって、1999年には香港スターのチョウ・ユンファ様とハリウッドを代表する才女のジョディ・フォスター様が共演したバージョンもあった事に気づく。
すっかり忘れておりました。
この時もふさふさ。
実際のラーマ4世も、つるっぱげではなかった模様。
今回の
北村一樹
さんは、横剃り上げのツーブロック?
現代風よね。
まあ、そんな髪型のことはどうでも良いんですけどね。
まあ、他の日本版を観ていなかったのは、全て、
ユル・ブリンナー版の
印象が強すぎてたから
なんですわ。
そんな事正直関係なかった。
やっぱりこのミュージカルは
心躍る名曲揃いです。
日本語でもそれだけで満足でした。
それよりも、何かストーリーの最初から出てくる「約束を守る」って事に諸々引っかかってしまった。
この事実を基に作られたミュージカルなわけで、ミュージカルの中で「自分の家を王宮の隣に用意する」って約束を王が反故にしてるのを、アンナ教師は怒って訴え続けるわけ。「約束を守って」ってね。
今更だけれど、近代化には「約束を守る」って重要なファクターだよな〜って事を思い出していたわけです。
いや、近代化とかに関係なく「約束を守る」って事は大切ですけれど…。
昔々、海外と仕事をしていた時に聞こえてきたのが、
韓国は、中国は、インドは…契約内容を反故にする…
って感じの事を、色々と聞いたな…特に西洋人から…。
そんな事を思い出して、そうそう近代化には必要な項目だな…なんてね思ったと…。何しろ10〜20年前の事。だから、今言った国々も、たぶん、今では違うと思いますけどね。
そう思うとロシアはどうなんでしょうか?なんてね。近代化は近代化してますけれどね。国次第だよね〜人次第かな?
今話題の通訳さんも、根っから詐欺師の素質を持っている証拠が次々に出てくるけれど、結局、この人は「約束を守る」って観念が最初からないのだろうな…とか思ったりしてね…。
他者にリスペクトがあったら、「約束を反故にする」気には、ならないじゃないですか…。なんて事も考えつつ…。
集中せんかい!
みなさん歌がうまくて、すごいのに…雑念も入りまくり…。ストーリーを知っちゃってるが故の余裕から来る雑念。
リスペクト!リスペクト!舞台に集中しろ自分!
今回舞台で何よりもサイコーだったのは、
舞台の後半で出てくる劇中劇!
コレはもちろん映画でも出てくるのだけれど、舞台で観る時より楽しめた。マジで楽しめた〜。楽しかったし、素晴らしかった!
エキゾチック!
西洋から見る東洋のエキゾチック。
多分、日本もこんな感覚あるに違いないかもね。とかも思いつつ。
YouTubeで映画版のフッテージがあるかなって探したけれど、この部分はなくて、サントラのみが残されてました。
コレ聞くだけで、舞台を思い出します。
Eliza!
Run Eliza Run!
George!
とか特徴ある言い方は日本語版でもそのままで、真似したくなるんですよね。
あゝ楽しい!
それから、映画以上に感じるのはバンコクにある寺院を彷彿とさせる
ゴールド感!
bling blingでございます。
金ピカ〜!
階段を使って奥行きをより出している舞台も素晴らしい。
なんか天国へ昇る感じ。
仏陀!
「ムーラン・ルージュ」ザ・ミュージカルを観た時にも思ったけれど
この金ピカゴージャス感は素直に
上がります!
特にブロードウェイミュージカルは
こうでなくちゃ感がどこかある!
それを充分に堪能させてくれる正統派です。
帝国劇場とか日生劇場の舞台には、この金ピカ感が欲しい!
金ピカじゃないけれどゴージャスってのを体現したのは、やっぱりこのミュージカルのメインシーン。
王様とアンナのダンスシーン!
あのアンナのドレスは、お姫様感バッチリ。アンナはお姫様じゃないし、未亡人だけれど、若い頃のダンスパーティでは「姫のような気分で踊るの」って気持ちが、あのドレスに表れてる。
↑そのシーンも少しあるゲネプロの映像があったので貼っておきます。今見ても上がる〜。普通はあそこまでスカートは大きくないらしいけれど…。うふ。夢ですね夢!
今回、日生劇場の内装の写真を撮ってみた。
どうですか?
ステキじゃないですか?
コレが今から61年前の1963年に設計建造されたとは…。
モダンって形容がぴったり。
なんだか1950〜60年代とかのパリのイメージです。いや、流石に知らんけどね…。映画のイメージですね。
ふうう〜こういうとこも、若かりし頃、ワタクシは日生劇場を好きだった理由かな〜なんてね。
コレまた東洋から見る西洋への憧れ…かな?
いろいろな意味で、楽しかったです。
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