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釜石といえばラグビー、土橋家といえば将棋#ビブリオバトル『聖の青春』の話 #序盤
資料を整理していたら昨年ビブリオバトル(※1)決戦直前になぐり書きした台本風(例によって当日はすっ飛んでしまったので当日放った5分のEPトークは観客の方のみが知っていることでしょう)な文をみつけた。心に留めておきたいな、冷静に振り返りたいな、メモだけにしておくのももったいないな、と逡巡し残すことにした。それでは、当日話す予定だった内容とともに将棋にちなんで序盤、中盤、終盤と3部構成にし、お話をはじめたいと思います。
ーーーそれでは、土橋さんはじめてください。
釜石といえばラグビー、土橋家といえば将棋。※2
ピンとくる方がいらっしゃるかもしれませんし、いないかもしれません。本日はお家芸である将棋のエピソードと説明したのちに、書籍の説明や自身に及ぼした影響をお伝えします。
さて、みなさまはじめまして。フリーランスフォトグラファーの土橋詩歩と申します。表現活動をしているものの、トークが苦手なので今日のビブリオバトルはそうそうたるメンバーで、どうしようかと諦めに近い気持ちを抱いてしまいました。
しかし、私には「対戦相手にリスペクト」という大事な教訓があります。勝負たるもの、本気で挑まなければ相手に失礼ですよね。
“対戦相手に敬意を払う“は、ひとつ上の兄が将棋の中学生名人戦(将棋の全国大会)で優勝した時インタビューで「勝つために心がけていたことは?」に返した文言です。よくこんな言葉が出てくるよなぁ、と感心したことだけは覚えています。
将棋との華々しい部分ばかりが報じられてきた、が蓋をしていた
我が家は将棋一家でした。どういうことかというと、プロ棋士の登竜門「奨励会」に入っていた兄をもち、父は将棋普及に専念し続けてきました(釜石からアマでの全国大会優勝者を3名輩出している)。我が家と将棋との関係性は、華々しく報じられることがほとんどでした。一方の土橋家では、長期間、将棋一家であったことをなかったかのように、なければよかったのに、という雰囲気で過ごしていました。その重苦しさや蓋をしていたような空気はここ数年で徐々に穏やかになったように思います。
ここ数年で私は将棋一家の娘でよかったなと心の底から考えはじめるようになりました。
それは将棋が私にもたらしてくれた素晴らしさにやっと気づけるようになってきからです
皆さんは、何のために生きていますか?
本題に戻ります。
「生きる」ってどういうことだったろうか。皆さんは、何のために生きていますか?すぐに答えられますか?
自分自身のライフステージが変わりはじめ、たまたま周りでは出産する人が増え、訃報が絶えず、震災から10年を振り返ると、「あの時から会えなくなった人たちに、胸はってやれてるかな」と思うことがあります。
今回紹介するこの本は「生きる」ってなんだろう、ということを考えさせてくれます。
中盤に続きます。
※1ビブリオバトル(知的書評合戦)は観衆が「語り手の紹介している本を読みたくなる」ことをスピーチのゴールとし、終了後は投票を募り勝負(この人の紹介した本が読みたくなった、の票が集まれば勝ち)を決める戦いである。以前一度同率優勝してしまい、名試合に出させていただくこととなったのでした。
※2"釜石といえばラグビー、土橋家といえば将棋"このキャッチフレーズはスピーチする数分前に突如ふりおりてきました。やや盛りすぎ感は否めませんが、書評合戦という名の試合ですから、観衆の心のフックを掴むにはこの言葉しかなかったように今では思えます。後日談として「あれ、実は知ってたから内心関心したよ」というお褒めの言葉をいただきました。現在、ラグビー選手の友人(知人?先輩?)に相談しつつラグビーと将棋のくだりもシコシコ時々書いておりますのでお待ちください
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