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その人をみるイメージがその人の行動を促している

「子どもの○○な行動に困ってます…」といった話を、子育てに困ったり悩んでいる保護者の方からしばしばお聞きします。

この○○には、
・よその子をたたいちゃう
・宿題ができない(しない)
・忘れ物が多い
・マイルールが理解できない
・学校に行かない
・親の財布からお金を抜いちゃう…などなど、
いろんなお悩みがアリアリで、相当、苦しい感じがします。


ユニークな個性をたくさんもつ子どもたちですから、
「定型発達の子ども達」とは違う大変さがあります。
であったことのない問題に直面したりするから、まじで本当に大変です。

私なんぞ、わたし、このママだと子を殺しちゃうかもしれない…
と、心底自分が怖くなるまで自分で何とかしようと我慢してたので、
会に来てくださった方には、
よくぞ第三者にお話しに来てくださった!!
よくぞ、自分の状況と向き合うきになってくれたね!!
と大歓迎の気持ちを出したくてハグをしたくなってます。

ですから、今から書くことを
ちょっと先行く先輩ママかのエールだと思って読んでほしいのです。
みなさんとは少し違うものの捉え方をしていると思います。
でも、それは、今、あなたがやってみることに対してや、
悩めるママやパパにダメ出ししているわけじゃなくて、
もし、子どもの問題行動だと思っていることを
やめさせてたいと思ったら
こんな考え方してみて欲しいな…
と思っているってことなので、かるーーく読んいただきたけたら幸いです。

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会に参加いただいているママたちは、
お子さんのことを真摯に考えていられるすごく素敵で真面目な方々ですからその行動をやめないと大変なことなる! と真剣に悩まれてて
どうしたら、やめさせられるか…を、すでに、あれやこれを実行されています。

それでもうまくいかなくて、
いろんなところに相談に行ったりしてるけどうまくいかなくて
困り果てて、当会に来ます。
目的は、きっと 問題解決の「答え」を求めるのだと思います。
また、似たような境遇の人たちに話を聞いてもらいにくるようです。

私は、この親の会を5年ほど、
その前は、理事をしているNPOの方で、
困っている保護者の方々のお話をずっと聞いてきたのですが、

「困っていることを何とかする」という解決方法では、
こういった「困りごと」はなかなか解決しない…と私は思っています。
というよりも、
「その問題視をやめた方が事態は早く改善するよ」と思っています。

これは、私が、この10数年で学んできた
子どもの困った行動への対応について分かったことの中で、
早々に保護者の方に一番取り入れてもらいたいことでもあります。

「いつもお友達とトラブルになってしまう」
「宿題をやれない」
「忘れ物ばっかりする」
「こだわりポイントが全然わからない」
「学校を休む」
「人のものをとってしまう」
などの、あなたが問題視しているお子さん像でお子さんをみればみるほど、
お子さんはあなたのそのイメージ通りに行動していきます。

人は、その人につけられたイメージ通りに行動しちゃうんです。
その人をみる、そのイメージが、その人の行動を促している
ってことなんです。

これ、いろんな理由で説明できます。
「逸脱などの行為は、他者からのラベリング(レッテル貼り)によって生み出される」と、社会学者のハワードベッカーは1963年初版のOutsidersの中で指摘しています。
これラベリング理論といいます。

コトバンクの説明をお借りすると…
ある人物の特性は、その人物の行為ゆえというよりも、
周囲から貼られる特定のレッテルによって決められる。
ひとたびレッテルが貼られると(ラベリング)、
その人物はそのラベリングのもとに
アイデンティティと行動パターンを形成するようになる、という理論。

つまり
「なんでいっつもお友達をたたいちゃうの!」ってお子さんを叱ってたら、
お子さん自身は自分に「友達をたたく子」というラベリングをして、
それをもとにアイデンティティと行動パターンを形成する、ってことで。

あんたってダメな子、って言われてたら、ダメな子になるし、
ダメな夫(妻)、と言い続けたら、
自分でダメな夫(妻)って思って、
ダメだといわれる行動をするようになるわけです。

だから、発達障害の理論なんかで、声高に
「セルフエスティームが大事なんです!」って、言われてます。
自分をどう自己評価するのか、
いいところもわるいところもひっくるめてた自己評価が高いのか否かなどで
その人の行動が左右されてしまうからです。


これだけでなく、
人の脳には「気なることに焦点をあわせる」という特徴があるため、
「暴力をふるってしまう子」というイメージをその子にもっていると、
子どもの粗暴な言動に目が向いてしまい、
起きていないトラブルを事前に防ごうとして余計な声掛けをしたり、
常にその心配をしたりします。

すると子どもは、
「どうせ自分はそういう目で見られている」とか
「お父さん、お母さんに嫌な思いをされているダメな子」
というアイデンティティを形成し、それにあった行動をしていきます。

もう一個、別の理論で説明すると、「引き寄せの理論」なんてのも有名です。
「人は考えていることを引き寄せる…」
「思考は現実化する」なんてことを説いてます。

他にも、「イメージすることが、そのイメージ通りの行動を促す」
ということを説明する理論は、探してくれば幾つもでてきると思うので、
ご自身がいちばんしっくりくる理論で納得していただくのがいいと思います。

だって、ほんとにその通りだから!
その人をみる、そのイメージが、その人の行動を促している
は、大真面目にそうなってます。

ですから、まず
子どもが問題行動をするんじゃないか……
何か悪いことが起こるんじゃないか……って、
心配を減らしていけるといいんだけど、今まで通りの考え方をしているとムズカシイです。

心配はしないような考え方をするよう努めてみましょうよ……とお伝えしたところで、
「よし、もう心配しないぞ!」って決意したら、今すぐに心配をやめらる人なんていないと思います。

だから、できなくて当たり前です。

なので、まずは、
「心配する時間を減らるといいのか~」くらいの意識を持つことからはじめてみるのがいいと思われます。

「そうなこといっって、いま、こんなに大変なんだよ!
 そんなことできっこないよ!!」という怒りの声が聞こえてきそうです(笑)

これ、実は誰でもできます。
できない、と思ったあなたは、
「私にはできない」っていうラベリングを自分にしてるだけです。
「できない」って思って行動がパターン化してるだけです。

だから、「心配を手放す」と選択をすれば、そのように自分を整えていけばものごととはそっちに進んでいきます。

自分をどう整えていくのか、
心配を手放す選択って何?
ということは、長くなったので、また改めて。

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お読みいただきありがとうございました。
必要な方に届いてほしいなぁ。。

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