中高生の間での大麻蔓延~我が子を護る為に~

若者の間で大麻が流行っている！？

ここ最近、｢中高生の大麻所持｣のニュースを良く目にします。
僕自身が大麻についてよく調べる様になった為に、そう言ったニュースを目にする機会が多くなったのかも知れませんが、皆さんはどうでしょうか。
｢以前に比べて増えている｣と感じますか？

僕にはまだ子供がいませんが、子を持つ親御さんにとっては心配事の一つではないでしょうか。
今回は、「若者の間で大麻が蔓延する事によって予想される被害」と、「時代に則した新しい形」について大麻経験者目線で考えていきたいと思います。

近年の若者にとって大麻は超身近な存在

警察庁の発表によると、昨年(2019年)の1年間に大麻に関連する事件で逮捕・書類送検したのは4,321人で、6年連続増加傾向にあり、4千人を超えたのは初めてとの事。
しかも、そのうちの6割近くが20代以下との事でした。
(ちなみに4､50代の年齢層ではほぼ横這いの状態で、
30代以下が年々右肩上がりとなっています。)
警察庁はそれに対し「危険性の認識が薄く、興味本位で手を出す若者が増えている。｣と推測しています。
若者の間で大麻が浸透してきているのは紛れも無い事実だった様です。

警察庁曰く｢危険性の認識が薄く｣との事ですが、
日本における教育では｢大麻は危険なもの｣と教えられており、
それは今も昔も変わらないはず。
なのに何故、年々危険性の認識が薄くなってきているのでしょうか。
最近の子は反抗的なのでしょうか。危機管理能力が欠如しているのでしょうか。
大麻経験者の僕が考えるには、決してそんな事ではないと思っています。

「大麻はそれほど危険なものじゃない」という認識が浸透してきている？

年々若者の検挙数が増え続けているという事は、4,50代に比べて若者の身の周りには大麻を経験した事のある人が増えているという事です。
つまり、若者はその親に比べ圧倒的に｢大麻は身近なもの｣と認識しています。

もしも身近な友達が大麻を経験し
「学校とかニュースでは危険危険って言うてるけど、実際やってみたら全然大丈夫やで！！」なんて言われたら
「大人の言う事なんて・・・」と思っている若者からすれば、
友達の言う事を信用してしまいがちですよね。
その上大麻は違法なので、恐らくそんな事をカミングアウトするとすれば、
気心の知れた仲の良い友達でしょう。
それほど仲の良い友達が言っているのですから、鵜呑みにしてしまいますよね。
もうここまで身近なものになってしまうと蔓延を食い止めるのは困難ですよね。

僕も実際に大麻を経験した訳ですが、「学校やニュースで聞く情報」とは程遠いもので、「大麻は安全だ」とさえ思えてしまいます。
「体に合わない」等の弊害が無い限り多くの人がそう感じる事と思います。

今後更に加速する大麻蔓延に潜むリスク

いくら「大麻は安全だ」と思ってはいても、日本国内では違法な訳ですから、
もちろん親や先生には内緒です。
社会的に責任を負う立場ではない上に、気の済むまで楽しい事をしたい。
若ければ若いほど欲望に対して積極的です。
ですが大麻を吸うにはそれなりのお金が掛かります。

大麻の末端価格は、安くても4000円/ｇ程はします。
一般的に5000～7000円/ｇ辺りで出回っています。
たったの1ｇで、です。
1ｇがどれ程の量かと言うと、まさに一瞬で消費してしまいます。
相当節約しても、もって1日2日でしょうか。
頻繁に大麻を吸おうとすれば、相当なお金が掛かります。
親に黙ってお金の貸し借り。トラブルに発展しそうですよね。
売買取引現場での揉め事、窃盗、恐喝、傷害事件等
違法であるが故に、親の知らないところで恐ろしい犯罪に巻き込まれる可能性を十分秘めていますよね。
大麻の喫煙はタバコと同じく、未成年者の発育に少なからず影響を及ぼします。
ですがそれだけで無く、こういったトラブルや犯罪に発展するリスクも同時に存在しています。

法律が我が子を護ってくれる？

何度も言いますが、日本国内では大麻の所持は違法です。
とは言え「法律で規制してくれているから、我が子の手に大麻が渡ることは無い」と言う事ではありませんよね。
ＳＮＳが普及し、昔に比べ遥かに手に入りやすい状態にあります。
売り手側にとっても、面識の無い相手にも簡単に売れてしまう為、
昔に比べ生産者の数も格段に増えています。
もう現状の法律では蔓延を食い止めるのは無理がありますし、非現実的ですよね。
時代の変化に伴い、法律を見直さないと行けないタイミングが来ているのではないでしょうか。

「大麻合法化」で見出す新しい形

大麻の蔓延が食い止められない今となっては、
大麻が違法である事によって生じるリスクを考えると
合法化する事で確立される安全性の方が重要なのではないでしょうか。
もちろん合法化するにしても、未成年者に対してはお酒、タバコと同じく規制が設けられる事になるかと思います。
未成年者が大麻を吸う事は、健康被害等を考えると決して良いものではありません。
ですが、あくまでもお酒、タバコ程度の規制で十分だと思っています。
「世間で言われている程大麻は危険なものではない」と言う事を受け入れてもらう事が前提にはなりますが、
実際に大麻を経験した僕としては、蔓延が食い止められなくなった今、
高額での売買される事や、犯罪者として扱われてしまう事、逮捕され人生が狂ってしまう事よりもよっぽど現実的なのでは無いかと思ってしまいます。
親に黙ってこっそりお酒を飲んだり、タバコを吸ったり、可愛いもんじゃないですか。
好奇心旺盛なんですから、それはそれで健全じゃないでしょうか。
賛否両論ある事と思いますが、僕の家庭では、未成年時の飲酒や喫煙は、
確かに怒られましたが、最終的には「人に迷惑だけは掛けんなよ！」と黙認されていました。
厳しい家庭、放任的な家庭、いろいろな家庭はありますし
それぞれの考え方があるのは当たり前の事ですが、
僕は僕の親の考え方が全面的に間違えているとは思ってはいません。
現に社会人として、しっかり活躍出来ているからです。(自分で言うてるんめっちゃ恥ずかしいし、太字にしてるのやばない？ｗ)
子供が夜遅くまでテレビゲームをして、学校に遅刻・欠席。
可愛いもんじゃないでしょうか。
社会人になってまでそんな事しないでしょ。
中にはそういう人もいるかもしれませんが、それとこれとは別次元のもっと違うところで道を反れたのでは無いでしょうか。
教育と愛をもってなんとかなるのものでは無いでしょうか。

これからますます大麻は蔓延する一方です。
これからの時代を担う未来ある若者達が、大麻を持っていたぐらいの事で人生が奪われない為にも
大麻取締法について改めて考え直す時代が来ているのではないでしょうか。