西川知奈美から見た『流れる羊』

こんにちは。西川知奈美です。


"人とお芝居がやってみたいんじゃー"と思って

劇団ド・パールシムの稽古会参加したのをきっかけにお声がけいただき、今回出演することになりました。本当にありがとうございます!



私にとっての『流れる羊』…。難しいですね。


んー

"羊"って確かに群れてるとまさに流れって感じですよね。

何かに反応して一頭が走り出すと、訳も分からずとりあえず周囲が着いていってしまって、先頭もよく分かってないなんてこともあると聞いたことがあります。

(どちらかというと流されてる羊。笑)


そして、"羊"は警戒心が強くて臆病なんだそうで

一頭を捕まえるより、わーっと群れ全体を囲い込む方が簡単なんだそうです…。

なんだそりゃ。


みんなと一緒じゃない不安よりも

新しい(未知の場所)よりも

誰かと一緒、よく分かってる(本当は危険でも)場所に留まりたい。

うん。人間も似てるかもですね〜。



唐突ですが私、青森出身なんです。

青森では3番目?くらいのところですが

それだって田舎は田舎です。

この作品をいただいた時、

"あ〜、田舎って本当にこんな感じだなぁ〜"と思いました。


特に、お婆ちゃんたち!!!

凄い噂好きなんですよ…!


しかも、

『あれぇ〜、あそごのぇ、娘さんだがえ、

えぇ〜東京さ行ってらったべ?』

とかって、通じてるのか通じてないのか

"あそこ"とか"あの人"で会話が進んでいくんです笑

そりゃあね、そもそも連想する人が違うなんてこともないとも限らないですからね、根も葉もない尾ひれもついちゃいますよね…。


でも、正確な情報ももちろん会って

こっちが全然知らないお婆ちゃんが

私のこと知ってる!?なんてこともあるんですよ笑

お婆ちゃん情報網つよし…。


そんな、お婆ちゃん情報網によって

親世代→子供達(同級生)にまで広まるんですね。

だからね、

目立つことしたくないの分かるんですわ。



コロナ禍の田舎とか大変だったらしいですよね…。

誰がどこに行った云々が一挙にひろまるから。



まぁ、美咲さんもそんな社会の中で色んな噂に振り回されながら生きてきたんでしょうね。

さぞ気苦労が絶えなかったことでしょう…。


なんだか最近、美咲さんが

地元に居続けた私に思えてくることがあるんです。うん。


なんかなぁー、ここに出てくる皆が幸せになったらいいなぁって私は思うんですけどね〜。

太宰治好きの新井さんはそうはさせないんだろうなぁ笑笑


いや、分かんないですけど。

なんか、『流れる羊』を読み終えた時の記憶が蘇ってきまして、

ファンタジー系の児童書が好きだった私が

中1?くらいで初めて大人になろうと太宰治を読んでみて

読み終えた心の整理がつかずに、そのまま本をぶん投げそうになったことを思い出しました…笑



とまぁ、そんな事は置いておいて…


美咲ー!!!自分を幸せにするのは自分だけなんだかんな!!!

これからも幸せであってくれよ!


と、私はそう思っております。



さて、長くなりましたが

それぞれの羊達が行き先を変えながら流れて流されていく様子をぜひ劇場で感じていただけますと幸いです。


それでは。

西川知奈美

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