【やちむん通り】赤瓦屋根の風景が残る那覇市壺屋の焼物通り②
今回、那覇市壺屋の焼物通りである「やちむん通り」で歴史と文化に触れる散策を終えた後に寄ったのが「てんぷら坂」と呼ばれる場所でした。
こちらの記事では、やちむん通りの次に立ち寄った「てんぷら坂」の様子を写真多めで紹介していきます。
▼やちむん通りの様子はこちらの記事で紹介しています。
やちむん通りの裏手にある「てんぷら坂」
てんぷら坂は、やちむん通りと細い筋道で繋がっています。
地元の人が足を運ぶ小さな飲食店が並んでいて、「味がある」ローカルな雰囲気が個人的にはかなり好みです。
てんぷら坂は、壺屋陶芸センターの向かって左側の細い路地より入っていったところにあります。
てんぷら坂にもおしゃれなお店や、やちむんのギャラリーがちらほら。
また、てんぷら坂もやちむん通り同様、石畳の道や陶器が埋め込まれた歩道があり、フォトジェニックな場所もありました。
てんぷら坂の周辺は歓楽街になっているらしく、昼間はとても静か。
地元の人たちが足を運ぶようなお食事処は昼間から営業をしていました。
どのお店も、基本的にウェルカムな雰囲気で迎え入れてくれるようです。
観光地化されたやちむん通りのお店も良いのですが、「なんかローカルだな〜」と感じる佇まいのお店も良いものです。
気になった方はぜひ勇気を出して入ってみてください!
てんぷら坂のローカルな食事処で一休み
やちむん通りにあるカフェなども気になるところですが、てんぷら坂に以前より気になっていたお店があったので、今回立ち寄ってみました。
それは「つぼやじんじん」というお食事処です。
つぼやじんじん
てんぷら坂をさらに登っていきます。
坂の奥の方に、黄色い壁の小さな建物が見えてきました。
前日にGoogleストリートビューで予習した通り、黄色い壁と窓の「猫ちゃん」を目印に、今回のお目当て「つぼやじんじん」を見つけることができました。
店の軒先には、カーサと呼ばれる葉っぱで包まれたおもちとジューシー(沖縄風炊き込みご飯)が置かれていました。
早速店内に入ると、おかみさんが笑顔で迎え入れてくれました。
お店に入ると「お茶入れるからちょっと待っててね〜!」
と、自家製のハーブティーを淹れてくれました。
この日は炎天下で4月にも関わらず真夏のような暑さだったのですが、いただいた熱々のハーブティーが歩き疲れた体にしみました。
開店直後だったためか、店内に他のお客さんはおらず、貸切状態でのんびりと過ごすことができました。
始めていただく、つぼやじんじんのお食事。
どんなものかと楽しみに待ったところ・・・
予想を超えるボリュームで出てきました(笑)
この日のお食事メニューは
・ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)
・豚骨汁
・根菜炒め
・天ぷら
とのことだったのですが、全部で6品出てきました。
さらにはサービスで甘いターム(田芋)のデザートもいただきました。
「たくさん食べて栄養つけてねー!」というおかみさんの心遣いが嬉しい。
「つぼやじんじん」は2人姉妹で切り盛りしているお店で、普段は妹さんがお店に立ち、日曜日だけおかみさんが1日担当しているとのこと。
80歳になるというおかみさんですが、背筋はまっすぐ、お肌もツヤツヤ、何より元気いっぱい。
元気の秘訣を聞いてみると、
「楽しい仕事をして、食事に気を遣うこと」
とのことでした。
まさしく「つぼやじんじん」の厨房に立つことが「楽しい仕事」だということが、おかみさんとの会話で伝わってきました。
また、「食事に気を遣うこと」に関しては、ご自身の食事もさながら、お店に出す料理に使う素材は良質なものを使う、などこだわりがあるそうです。
「お客さんにはいいものを食べて元気になってほしい!」
というおかみさんの姿勢が料理の優しい味にも表れていました。
この地で20年以上「つぼやじんじん」を続けるおかみさん。
生まれも育ちも那覇で、昔の壺屋の様子なども聞けました。
「博物館の裏にある西ノ宮(焼物の神様を祀る祠)には大きなガジュマルの木があって、子供の頃はよくそこで木登りをしていたよ」
とか
「どこそこに、とても古い石敢當(丁字路の突き当り等に置かれる魔除けの石)があったよ」
とか。
今回の記事では、「やちむん通り」の歴史と文化を散策するコースを歩きましたが、雰囲気を感じるだけではなく、実際に昔の話を聞けるとは思っていませんでした。
素敵な出会いがあると、散策もより一層楽しくなるものです。
よりローカルな雰囲気を味わいたいという方は、てんぷら坂での一時もプランに入れてみてはいかがでしょうか?
\やちむん通りと天ぷら坂の動画はこちら/
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