バーチャル蠱毒2.0

なるほどね

 1位に有名作曲家からの楽曲提供が与えられるこのイベントに、Avatar2.0 Project(かの"バーチャル蠱毒"で名を馳せた、バーチャルタレントの事務所だ)から雨ヶ崎笑虹九条林檎泡沫調の三人が参戦した。

 バーチャル蠱毒以降のAvatar2.0について詳しくない人もどうせ多いだろうから説明すると、Avatar2.0はかの邪悪な催しの後に14人のメンバーが追加された。彼女らはバ蠱毒参加者に非常によく似た声をしているが、れっきとした別人である(泡沫調もその一人だ)。

 さて、作曲イベントに話を戻そう。
 結果は現在発表待ちだが、案の定というべきか、最後には雨ヶ崎笑虹と九条林檎の一騎打ちになった(一騎打ちというのもやはり、イベント期間の終了間際に競って大金が投入されることを指す。さながらオーディションではなくオークションだ)。

バーチャル蠱毒の概要については、結局ここが一番わかりやすい)


バーチャル蠱毒2.0

 一番の問題は、これがバーチャル蠱毒であることだ。
 所属タレントの数に対して魅力的なイベントが不足している狭い世界で不十分な餌を奪い合わなければならない現状は、敗者が消えないことを除けばバーチャル蠱毒となんら変わりない。

 同じイベントに参加する配信者同士は明確で厳格な対立の構造にある。参加者3人とそのファンが「(競争相手の)〇〇ちゃんの所も応援してあげてね」と言えないのはもちろん、同じ事務所の16人とそのファンにとってもイベント自体が言及・応援できなくなる。

 所属タレントが19人しかいない、タレント同士もファン同士もそれぞれ近い距離にいる事務所なのにどうして連帯ではなく分断を選ぶのか。各タレントが別々のイベントに参加していれば、グループ内のファンの流動性や結束意識を高めることができるのに、本当にどうしてこうなった。

 今のままだと、仲間同士で不毛な競り合いが起こるか、各イベントごとに参加者一人を内々で話し合って決めるようになるか、どちらにせよ興醒めする最適解に陥ってしまう。
 うんえいちゃんにつきましては、バーチャルでも参加できるイベントを増やすか、もしくは2位や3位でも十分な賞品がもらえるイベントにするか(この場合、賞品から逆算して参加者数を決めて「参加するn人全員で入賞を狙おう」と言えるようになる)、とにかく何かしらの改善をしてほしい。

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