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紙リサイクル工場見学に行ってきました!

こんにちは!

お久しぶりです!前回の投稿から少し時間が空いてしまいましたね!
今回はCLOUDYから少し飛び出して、紙リサイクル工場で学んだことをお伝えします!
今回見学に伺ったのは「新井紙材株式会社」さんという古紙回収を行なっている会社です。副社長の新井さんが優しく丁寧に様々なことをお話ししてくださいました!

今回は社会課題解決を学ぶ大学2年のあきほと環境問題に興味のある高校3年生の向日葵が皆さんにお伝えしますよ!

また今回はCLOUDY/Dooooooooの代表である銅冶さんにもお話ししていただきました!
久しぶりのnoteということもあり、緊張しながらも一生懸命書いたので、最後まで読んでくださると嬉しいです!

紙のリサイクル

まず紙のリサイクルは4つの段階に分かれます。

①回収
②圧縮梱包
③製紙
④加工

今回見学させていただいた新井紙材さんの工場は、②圧縮梱包になります!

スクリーンショット 2022-04-04 17.58.56

画像引用:http://www.prpc.or.jp/recycle/waste_paper/


そして圧縮梱包はこの4つの段階に分かれます!

①計量
②集積
③梱包
④出荷

まずは①計量
このようにトラックが大きな体重計に乗って重さを測ります。
単価×重量=売値 
というように売値が決まります!
単価は古紙の種類によって変わって、型紙や真っ白な紙が高くなるそうですよ!

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次に②集積です!
運ばれてきた古紙を同じ種類でまとめます!
このような大きな専用のカゴに入れます!

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そして③梱包です!
この工程では集めた古紙を圧縮して大きな正方形の塊にします!

このようなプレス機で圧縮します。
重さはなんと一塊1t以上だそうです!

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このようにたくさん塊を作り、製紙工場へ運んで行きます!
これだけの大きさに囲まれると圧倒されました!

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古紙回収ビジネスの可能性

率直なところ厳しいようです。

近年ではペーパーレス化も伴って紙の消費量の減少によって、古紙も減っているようです。実際に1970年からの統計を見ても、一番消費量が多かった2000年から2021年の間で約30%減少しています。
今後さらにペーパーレス化が進むことから、ビジネスの縮小を余儀なくされるだろうとおっしゃっていました。

また雇用も厳しく、フォークリフトの免許を持つ方や大型トラックの免許を持つ方が必要なので、なかなかそのような方を雇うことが難しいそうです。

このようにビジネスの縮小雇用の問題という課題を抱えている新井紙材さんですが、この状況を打開するため新たな取り組みを行なっています!


新井紙材さんの取り組み

新井紙材さんの取り組みとして、 ”環境と人”というメディアを発信しています。 ここでは、リサイクルに関する記事のみならず、フードや海洋プラスチック問題なども掲載しており、様々な環境に関することを学べます!YouTubeを発信していく計画も立てており、環境問題に取り組んでいる人との対談などを発信していくそうです!

また、リサイクル業界はペットボトルリサイクルはペットボトルリサイクルの会社・洋服リサイクルは洋服リサイクルの会社・紙リサイクルは紙リサイクルの会社。とお互いのリサイクルのことをあまり知らずに横の繋がりがないのが現状だと新井さんが仰っていました。そんな現状を変えていきたい。横の繋がりをもっと増やし、強くしていくことも新井さんがこれから取り組みたい事の一つだそうです。


現場を見て私たちが感じたこと

あきほ
「リサイクルの現場を見れてワクワクした」というのが正直な感想です!今まで情報としてリサイクルの仕組みなどは知っていましたが、このように現場を見る機会がありませんでした。実物を見て、触ってリアルに体験することで、ただの情報として「知識」が経験に基づく「知識」に変わったことを実感しました。
また「リサイクル」というポジティブなワードからこの見学に臨みましたが、その裏には先ほどお話ししたような、ビジネスの縮小や雇用の問題など、リアルな課題など机に座っているだけでは学べないようなお話をお聞きできました。そういった点はとても貴重で、もちろんデータから考えることは非常に大事ですが、現場から学ぶということも大事だと改めて感じました。

向日葵
自分の何倍もの高さまで積み上がっている紙や段ボールがとても衝撃的でした。たくさんの人に宣伝したい!ポスター作ろう!紙が必要!そのポスターが不必要になった後にどうなるだろうと疑問すら持たなかったのが正直なところでした。しかし、自分が読んでいた本や授業中に書き込んでいるノートでさえもどこかで不良品や必要ないものしてリサイクル業者に回っている。世界のどこかの国に押し付けられているかもしれないと考えると、一消費者として本当に必要なのか。もっと無駄なく使える方法はないか。と今まで以上に考えるようになりました。また、自分の足で行き、自分の目で確かめることの大切さを改めて実感しました。


ここからは銅冶さんからガーナでのリサイクルの状況やCLOUDYの取り組みをお話ししていただきます!


ガーナはじめ途上国が抱えるゴミ問題

とにかくガーナはアフリカの中でもゴミが多い国。
そして川や湖にはゴミが溢れ、環境問題のリアルが目の前に見えてきます。
見たこともないようにな色の川、ゴミの山をあさる子どもたち、そこに群がる肋骨が浮き出ている牛。

我々の活動の拠点でもある、そのゴミ山と共に生活をする人々が住むスラム“Agbogbloshie”には以前食料配布支援活動とゴミ山の実態調査で訪れました。
ゴミ山は都市部アクラだけでも東京ドーム30個分はあると言われてます。
実際見たその山の大きさは、つまりはゴミの量は未知数というくらいに壮大でした。
異臭と環境汚染への悪影響が進むこの場所には、電子機器のゴミも多く、生活費を稼ぐためお金になるものを拾いにくる子どもたちがその電子機器の接触事故で命を落とすことも少なくありません。
電子廃棄物を燃やす事で発生する有毒ガスの影響で20-30代の若者がガンで亡くなるケースも多いと言われています。

ゴミ箱の先には人がいる。
それは自分のゴミだということを考えなければいけません。

そしてこれらの電子廃棄物の殆どが私たち先進国から送られてきている現状を皆さんはどう考えるでしょうか。

しかしそんな地に住む彼らも未来を見ています。
彼らが最も必要と感じていることが”子どもたちへの教育機会”なのです。
この場所にCLOUDYは学校を建設することを決めました。

先日CNNが特集していた世界のファッション市場がもたらすガーナとの関係の記事。

まさに寄付と思って送った衣服や古着、ファストファッションが生んだゴミ、必要とされない衣服が行き着く先がガーナにある現状を動画にまとめています。
そしてその送られた衣服の40%がガーナに埋め立てられています。
マーケットのカタマントでは夜中から不定期にこの運ばれてきた古着を売り捌く光景を目にします。
その洋服が我々の善意としての寄付の洋服の結末の姿なのか、または企業の生産過多がうんだ弊害なのか。

ものを善意で送ることが正しいことなのか。
アパレル産業の寄付は本当に正しい形で届いているのか。
そしてその産業が生む悪影響にしっかりと向き合っているのか。

今一度、捨て方、寄付のあり方、ファッションとの向き合い方を考えるきっかけをガーナから伝えていくことがCLOUDYと自分自身にとっての使命とも考えます。


CLOUDYが目指す未来のプロジェクト
〜 ガーナでのリサイクル事業〜

・ゴミのビニールから生む雇用とショッピングバッグ
ガーナの街中で特に目立つゴミの一つが現地で販売される“pure water”という飲料水のパッケージのビニール。
このパッケージは衛生的で、安価であることから、ペットボトルで売られる水が購入できない低~中所得層にすぐに普及し、ウォータービジネスとして急成長しました。

しかし、問題はこのゴミ。

街中で手軽に買えるのはいいですが、そのままその場で捨ててしまう人が多く、街中にこのゴミが散乱しています。

私たちはこれまでもこのpure waterのパッケージを再利用にチャレンジしてきました。
ガーナのワーカーに縫製でつなぎ合わせてトートバッグにしたり、ギフトバッグや編み込んでバスケットにしたり。
できてみると、清涼感あるデザインが可愛い、縫い合わせたり、編み込むと結構丈夫、など、工夫すれば色々な可能性が見えてきました。

そこで、私たちはゴミを1キロ20円で買い取るプロジェクトを今月からガーナで開始しました。

しかし早速問題も発生。回収したゴミの分別を一つ一つ手作業でしてみると、ゴロゴロ石が出てきます。
1キロ20円と設定したところ、石を混ぜて重さを稼ごうとする人が続出。
加えて、悪臭と汚れもすごいので、このプロジェクトを担っている現地スタッフも悪戦苦闘しました。

ゴミ回収プロジェクトによって新たな雇用を生み出す事ができます。
ただ、働くみんなが気持ちよく仕事に取り組めるように、もっとよりよりゴミ回収方法や、処理方法を考えなければいけません。

・ゴミのビニールから生む教育
このビニールを回収してリサイクルできる工場を建設する計画が浮上しました。
まだ決定事項はありませんが、ゴミから教育の機会を生むことができるプロジェクトの報告を皆さんにできる日も遠くないかもしれません。
合わせて、埋め立てられた衣類のゴミに関しても、このゴミに関するリサイクル工場を建設していくこともCLOUDYの目標の一つです。

街を汚していた存在が新たなモノに生まれ変わり、資源として循環し、新たな雇用を生み、ガーナの街をどんどん綺麗にしていけるよう、
引き続きゴミと向き合いながら日々考え、CLOUDYはこれからも取り組んでいきます。


最後に

私たち消費者たちが知らないところで誰かが働いてくれていて、そのバックグラウンドには環境問題や労働問題などたくさんの問題があるかもしれません。皆さんは、このノートを読んでみてどんな感情や考えに出会えましたか?皆さんの考えなどが少しでも広がり、いい影響を及ぼすことが出来ていたら幸いです!


〈CLOUDY / NPO Dooooooooよりお知らせ〉
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