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追加投資|Medup:日本の病院経営のDXを支援するインダストリーSaaS

メダップ株式会社のシリーズAラウンドにて、弊社DNX Venturesがリード投資家として、追加出資いたしました。同ラウンドへは既存投資家であるモバイル・インターネットキャピタル株式会社、新規投資家としてALL STAR SAAS FUNDと共に、シリーズAの総額は約6億円となります。Medupは、DPC対象病院(大病院)に特化した地域連携強化サービス「foro CRM」を提供するスタートアップです。ここでは、メダップの事業とDNXが追加投資に至った理由をご紹介させて頂ければと思います。

メダップとは?

メダップは、「医療におけるSDGsの達成に貢献する」というミッションのもと、2017年8月に設立されました。現在メダップが提供する「foro CRM」は、同社ミッションの実現に向けた第一歩として、大病院向けに、地域の中小病院への営業・マーケティングを強化し、地域連携強化を支援するクラウドソフトウェアです。

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コロナ禍の今必要とされる「foro CRM」

昨年から続く新型コロナウィルス感染症の拡大は、病院経営に深刻なダメージを与えています。感染を恐れ、来院を控える患者が増加し、また不要不急の入院・手術を延期する方針により、病院同士の連携が滞る問題が発生しています。結果、今年6月に発表された、日本病院会等のレポート「新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況の調査」では、2020年の全国の病院の利益率はマイナス6.1%の赤字で、支援金で経営破綻をなんとか免れている実態が明らかになりました。これは、日本のヘルスケアシステムの危機とも言える状態です。

しかしながら、病院側では、収益増加の柱である、紹介患者獲得のための営業やマーケティングがほとんど行われておらず、PDCAも回せていません。メダップは、「foro CRM」を通じて、営業・マーケティングの仕方のレクチャーから、PDCAサイクルによる改善支援を行っています。結果として、大病院のお客様に対する、紹介患者数の増加も支援し、病院経営の改善に貢献しています。

今回の追加出資に関して

我々DNXは、昨年のプレシリーズAからメダップを支援させて頂いており、今回のシリーズAでは、リード投資家として、引き続きご支援させて頂くことになりました。この約1年半で、メダップの提供するforo CRMのプロダクトとチームも一気にパワーアップして、新型コロナウイルスの混乱の中でも、大病院のユーザー数もMRRも大きく成長させることができました。これもひとえに、メダップが病院経営の課題に向き合い、お客様の成功を実現してきた結果です。

今回のシリーズAに際し、メダップCEO 柳内さんとDNX Ventures 日本代表 倉林が対談させて頂いたので、詳しくはこちらをご覧下さい。

メダップ柳内CEOコメント

MedUpが、DNX Venturesにリード投資家になっていただいたのは、ノウハウが流通していないインダストリーSaaS領域での知見や示唆を多く受けられることが理由です。インダストリーSaaS領域の代表的なスタートアップであるアンドパッドやカケハシに対し、DNX Venturesはリード投資家として投資・支援され、業界随一の深い知見を持っています。今までもこれからも、投資のみならず、戦略やVisionへの重要な示唆をいただくことで、メダップの成功確率を高めていただけると確信しています。

(文・湊 雅之|編集・上野なつみ)

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