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新メンバーのご紹介|新田修平

2022年1月17日付にて、新メンバー新田修平さんがDNXにジョインしました。

新田さんは、大学卒業後野村證券に入社、投資銀行部門でM&Aのアドバイザリー業務をご担当、若くして活躍されてきました。2019年〜2021年のMBA留学時期にベンチャーキャピタルやスタートアップに触れたことをきっかけに、留学中から同業界についてリサーチを始められ、その一環で当時DNXの門を叩いて下さったことが最初の出会いとなりました。以後、新田さんとお話させていただくなかで、金融に関する深い知見・分析力・考察力・人となりなどの高さに大変感銘を受けました。

以来キャリアチェンジの意思決定に真摯に向き合ってこられ、今回こうしてご縁あってInvestment VPとしてご参画頂けることを、チーム一同とても嬉しく思っています。

今回は、新田さんのこれまでのお仕事のお話と、今回のキャリアチェンジに対する想い、今後のビジョンについて伺いました。

新田 修平
京都大学経済学部卒業後、野村證券株式会社に入社。投資銀行部門にて、素材エネルギーセクターやテクノロジーセクターのM&Aアドバイザリー業務に従事し、大型の業界再編やクロスボーダー案件、地方企業の事業承継など、多種多様なM&A案件を担当。また、人事部にて新卒採用も担当し、多くの採用イベントの企画・運営や採用面接に従事。2021年にThe University of Chicago Booth School of Business(MBA)をHonors degreeにて卒業。2022年よりDNX Venturesに参画。


この度、DNXのチームに仲間入りしました新田です。前職では、野村證券の投資銀行部門でM&Aのアドバイザリー業務を行っておりました。大型の業界再編やクロスボーダー案件、地方企業の事業承継など、多種多様なM&A案件のサポートをさせていただきました。また、新卒採用の担当者として、採用イベントの企画・運営や多くの学生面談・面接も行いました。その後、会社の海外派遣留学生として、シカゴ大学MBAへの留学も経験しました。

きっかけはFacebook

DNXを最初に知ったのは、MBA留学直前にFacebookで流れてきたDNXの投稿でした。そのときは、ベンチャーキャピタルについて何も知らなかったにもかかわらず、なぜか目に留まり、直感的に面白そうだなと興味をもったのを覚えています。その流れで、DNXのメンバーの方とお会いし、開口一番、「VCについて何も知らないんですが、とりあえず聞きたいこと大量にあるので教えて下さい!」と、当時は黒スーツ且つワックスでばっちり髪も固め、いかにも金融マンの様相で面談に臨んだ私にも、分け隔てなくカジュアルに色々と教えてくださいました。話を聞くうちに魅了され、この度ご縁があって参画させて頂くことになりました。

精神鍛錬

大学時代は金融工学のゼミに入り、教授がホワイトボード一面に書き続ける難解な数式をひたすら意味もわからず書き写すという苦行を行っておりました。その精神鍛錬の成果もあってか、新卒で入社した野村證券の投資銀行部門では、エクセルで数百行・数千行になる財務モデルも連日作成し続けることができ、夢の中でもエクセルのマス目が出てくるという極限の極み(?)まで自分を鍛錬することができました。また、前職では、自分よりずっと歳の離れたシニアのお客様を相手にすることが多く、精神的・肉体的に負荷のかかる局面もありましたが、職場の上司や同期・後輩、そしてお客様に本当に恵まれ、支えられ、乗り越えることができました。自身を大きく成長させてくれた前職には大変感謝しております。

情熱とリスクマネー

しかし、アドバイザリー業務はあくまで外部のアドバイザーなので、様々なもどかしさを常に抱えていました。そのような中、MBA留学中に教授から言われたある言葉が心に残っています。「アメリカという国を創り発展させてきたのは、起業家の情熱とベンチャーキャピタルのリスクマネー」。この言葉の解釈は色々あると思いますが、当時の自分にとってはキャリアを考えさせられる言葉でしたし、世の中に新しいものを創造するためには情熱とリスクマネーの掛け算が必要というのは真実かなと思います。また、マクロ的に見ても、日本という国を今後発展させていくためには、スタートアップによる新陳代謝やイノベーションが必要だと思いますし、それを実現させるのは起業家の情熱・ビジョンとベンチャーキャピタルのリスクマネーだと思います。起業家の方々に伴走し、起業家の方々の情熱・ビジョンを全力でサポートできるVCのキャリアを追い求めたいと思い、この度DNXの門を叩きました。

最後に

MBA留学中に出会った米国の投資家・起業家から感じた米国のスタートアップ・VCの熟練度と比べると、日本のスタートアップ・エコシステムはまだ黎明期だと感じていますが、米国でもこれまで、Bessemer Venture Partnersが米国のSaaSの上場/未上場マーケットを分析しSaaSのスタンダードを作っていったように、一つ一つスタンダードを作り、それを時代に合わせてアップデートしていくことは重要だと思っております。特にSaaSに関しては、日本のマーケットにおいても上場SaaS銘柄が増え、上場年数も経過しているので、意味ある分析・情報発信が次第にできるようになってきたと感じています。日本のSaaSマーケットの分析を行い、様々なインサイトを積極的に届けたいと思います。また、今後は日本でもプライベートとパブリックの境の融解が進む中、IPOに対する捉え方も変わっていくと思いますし、VCとしてのビジネスモデルも変革していく必要があると思います。いつまでも初心を忘れず、VCのビジネスモデルや業界の在り方を時代に合わせてアップデートさせていける人間でありたいと思っています。

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