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新メンバー|鈴木 廉

こんにちは。この度、DNX JapanのPlatformチームにジョインしました鈴木です。

今年の春まで、DNXが運用するインキュベーションオフィス・コミュニティ「SPROUND」のコミュニティマネージャーを約2年半務めていました。アーリーステージのB2Bスタートアップコミュニティを構築する中で培った経験を活かし、今後はDNX投資先各社の支援に広く従事してまいります。

クリエイティブをマネジメントする

高校受験の際に、高等専門学校のデザイン科に入学して5年間ものづくりに向き合った経験が、すべての始まりでした。 15歳からクリエイティブの世界に身を置き、その後は美術大学進学のために上京。大学卒業後はクリエイターネットワークを有するベンチャー企業に入社してディレクション業務、およびクリエイターコミュニティの構築に携わりました。 クリエイティブ畑に身を置いていた私ですが、少しだけマイナーチェンジがありました。はじめはグラフィックデザインを専攻して制作活動に勤しんでいた私ですが、自分の関心事が「他者の作品を多くの人に届け、作家の支援をすること」にあると気付き、クリエイターとしての立場から、他者を支援するマネジメントの世界に転向することを大学進学時に決意しました。美大ではアートマネジメントを学び、若手クリエイターの展示会やコンペティション運営、作家を紹介するWebメディアの運用など、学内外でさまざまな活動に取り組んでいました。

ドイツで身につけた職人技術

学生時代のチャレンジをビジネスの世界で実践しようと新卒入社した会社では、日系・外資系問わず多くのお客様に恵まれ、一年目からさまざまな案件をご一緒させていただきました。まだ日の目を浴びていない若手クリエイターとのコラボレーション機会を数多くいただくことができ、仕事を通して彼らを支援できたことは大きな喜びでした。 一定の充足感を持って仕事をしていた一方で、2015年に大きな決断をします。それまで勤めていた会社を退職し、「整形靴職人」を目指して技術発祥の地ドイツに渡りました。 聞き慣れない言葉かもしれませんが、整形靴職人とは、足に障害やハンディキャップ、痛みがあり、市販の靴を履くことに抵抗がある方を対象に、オーダーシューズやインソールを制作し、市販の靴のカスタマイズも行う靴職人です。医学・運動力学・解剖学などの知識を有し、触診を通じて足の状態と歩行動作を確認し、その方に最適な一足を提供します。私自身がそのユーザーであるからこそ、技術と知識を習得して自らをケアし、他者へ還元したい。その一心で6年間のドイツ生活を送りました。 ドイツでの国家資格取得、そして働きながら数えきれないほどの患者と対峙したことは、何ものにも代え難い経験となり、ヨーロッパのスタンダードを知る貴重な時間でもありました。

新たな世界に飛び込んだ今

実は、帰国後には私自身も整形靴の分野で起業を考えていました。しかしながら、クリエイティブ畑で生きてきた私はビジネスの経験や素養が乏しく、その相談ができる人脈も限られていたため、「経営」に対して大きなハードルを感じていました。 そんな折、DNXの上野さんからSPROUNDコミュニティマネージャー職の募集を聞き、強い興味を抱いたことを今でも覚えています。 「自らの視点で社会の課題に気づき、ビジネスを立ち上げて事業を大きくしていく」スタートアップの姿は、ものづくりの世界とまさしく同じだと気づき、コミュニティマネージャーとしてスタートアップ支援をしながら自身のビジネスを検討したいと思ったことがきっかけで、この世界に飛び込みました。 SPROUNDで経営者・チームの皆さんが日々奮闘する様子を目の当たりにし、その情熱に感銘を受け、皆さんの事業を応援したい気持ちが日増しに大きくなっていくタイミングで、今度はVCという立場からご支援するチャンスをいただきました。もともとはクリエイターのマネジメントに徹していた背景もあり、改めて自分のフィールドに戻ってきた気がしています。

最後に - DNX 投資先コミュニティ

今回、ご縁あってDNX Venturesの一員として参加させていただき、投資先コミュニティの構築を担当することとなりました。事業成長に必要な情報・知識を習得できる場や、経営者・役職者同士の交流機会などを設計していきながら、DNX投資先の皆さんに有意義で価値ある体験をお届けできればと考えています。 これまで培ってきたクリエイティビティを基軸に、微力ながらも黒子として各社の事業をご支援させていただきます。投資家や起業家の皆さまに信頼していただけるよう、学びを怠らず日々精進してまいります。

これから何卒よろしくお願いいたします。

(文・鈴木廉)

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