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ウイルスってそもそもなに?。

今大変問題となっている"ウイルス"について説明してあるサイトがあったのでご紹介。

簡単に内容をまとめてみます。

まず7つの分類。

  (1)  2本鎖DNA、(2)1本鎖DNA、(3)2本鎖RNA、
(4)1本鎖RNAプラス鎖、(5)1本鎖RNAマイナス鎖、
(6)1本鎖RNA逆転写、(7)2本鎖DNA逆転写

基本は核酸がなんであるかです。DNAもしくはRNAということになります。それぞれのウイルスの複製のやり方、持っている酵素、転写の違いがあります。

基本的なところでは、

DNAウイルスのゲノムはその名の通りDNAであり、多くの場合、細胞の中の核に移行して宿主のDNA複製酵素(DNAポリメラーゼ)を使って自らのDNAを増やします(複製する)。複製の酵素を宿主の仕組みに依存していると言えるでしょう。
RNAウイルスのゲノム本体はRNAですが、RNAを鋳型としてRNAを作る酵素(RNA依存性RNAポリメラーゼ)は宿主が持っていないため、ウイルスはそれを作り出す配列情報を自ら持っています。この配列情報に基づいてRNAポリメラーゼが宿主細胞内で作られ、これを使って複製します。

ここでRNAウイルスの複製方法の違いです。

1本鎖RNAプラス鎖の場合はウイルスゲノムそのものが鋳型になりRNAを作ります。

1本鎖RNAマイナス鎖の場合はまず、プラス鎖にしてから複製する。ウイルス粒子の中にはRNAポリメラーゼが必要。

1本鎖RNA逆転写に関しては、まずDNAにして細胞の核のDNAに入り込み、細胞DNAの転写によってウイルスRNAを作り出します。

2本鎖RNAに関してはマイナス鎖RNAの鋳型より2本鎖RNAを合成します。RNA依存性RNAポリメラーゼが必要。

ウイルスの構造上はDNA,RNAなどの核酸とカプシドという蛋白質の殻で覆われています。

その外側にはエンベロープと呼ばれる、脂質2重膜からなるものがあります。

エンベロープにはウイルスゲノム由来の蛋白質(エンベロープ蛋白質)だけでなく、宿主細胞の細胞膜上に存在する受容体などの蛋白質も含まれています。エンベロープ蛋白質は宿主側の因子と結合するために使われるもので、HIVのエンベロープ蛋白質であるEnv蛋白質は免疫細胞表面にあるCD4と、新型コロナウイルスやSARSのエンベロープ蛋白質であるS蛋白質はACE2受容体と結合する作用があります。これらエンベロープ蛋白質は感染する細胞を決めるための蛋白質といえるでしょう。

宿主細胞に入り込む手段となっているようです。

エンベロープがないことは厳しい環境で感染性を維持するために大事な要素となっています。その証拠に消毒薬にもある程度の耐性を持つものが多いことからも推測できます。

ウイルスが悪さをする?ということですが、実はウイルスが悪いことをするのではなくて、状態を悪くするのは宿主となるヒトの反応からきているとも考えられます。

免疫反応で起こる生体反応をはじめ、体ではいろんな防御反応がおきます。それが過剰に反応してしまっていて自分自身をも痛めつける結果となっています。

中には宿主細胞の恒常性機構に異常を起こし、細胞死を引き起こしたり、細胞の癌化を引き起こすことで宿主に害を及ぼすものもありますが、多くの場合は宿主免疫が活性化して起こる免疫応答が人類にとっての害だと言えます。重篤な肺炎や神経障害を引き起こすウイルス感染症がありますが、これは宿主免疫が過剰に活性化してしまって、ウイルス感染細胞だけでなく、自らの臓器まで傷害してしまうからと考えられます。

ウイルス感染で起きる反応は本来、ヒトにはない病原体が入ってくることで起きてることが多いようです。動物などにもともといて共存しているものがヒトにたまたまきてしまった。寄生虫でいう異所寄生、本来寄生すべきとこではないところに入ってしまった。そして異常な反応が起きているようです。

今の社会、多様性と、自然の中に入り込んでしまったヒトにとっては避けることは難しいかもしれません。

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