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免疫。immunol.

今、話題の新型コロナウイルス。今はこのウイルスが大流行ですが、ウイルス感染症と人との戦いはこれに始まったわけではありません。最近世界で流行った怖い病気として、エボラ出血熱が上げられると思います。幸い日本には入ってきていませんが、今の航空事情など世界が近くなっている今すぐそこまできていたことに変わりはありません。世界の病気が日本でも問題になったのが後天性免疫不全症候群、いわゆるエイズ、HIV感染症です。

ウイルスに対しての特効薬は少なく、ヘルペスの薬、インフルエンザの薬が有名です。この薬のない病気と闘うものとして、人、動物が持っているのが、「免疫」です。

実は、免疫という機能が人、動物だけにあるということが一般的ではありましたが、実は、「細菌」にもあることがわかっていて、その機能を利用して、人は、人が便利に使えるものとして使っています。それが、今年のノーベル賞となった、"CRISPR-Cas9"ということです。

免疫は人や、細菌まで守っているのです。その仕組みはウイルスから自分を守ということでは共通しています。ウイルスとの戦いは原始的な細胞である細菌まで及んでいたのです。ちなみに細菌に感染するウイルスは「バクテリオファージ」と呼ばれていまうす。

人での免疫機構については自然免疫、獲得免疫という名前で分けてあります。自然免疫は通常、日常の中で機能していて、単純に異物の排除に役立ちます。細胞の中では好中球、マクロファージ 、NK細胞などがある一定の条件のもと貪食反応、すなわち食べるように排除、分解します。

獲得免疫は免疫反応の主役となるもので、強力に自己非自己を判別して、自分以外と判定した場合は排除します。そして、その機序も複雑で、遺伝子の再構成により実現しています。その機序としては、生物の多様性の仕組みを大いに活用してどんなものにも対応できるようにしています。DNA,遺伝子の再構成の仕組みを作り多様性を実現しています。

T細胞、B細胞共に遺伝子の再構成を利用し、武器を作っていきます。双方持ち味を生かして、別の方向から責めることからできます。大きく分けていうと、T細胞は感染細胞を見つけ出してやっつける。B細胞は細胞外の感染性のウイルスを見つけて感染できなくする。という感じで担当分けして、それぞれやっつけていきます。

新型コロナウイルス では抗体は作られにくということですが、そういう時はT細胞が活躍しているかもしれません。

そして、ウイルス感染症に対する方策としては主に、ワクチン投与ということが重要視されます。ワクチンを体に入れることで、自分の免疫を活発にして、自分の力でウイルスをやっつけるということです。

最後はやっぱり、自分自身ということですね。毎日の食事、睡眠をしっかりとるなどが大事です。自分を大切にすることで免疫力をアップしてコロナウイルス をはじめとするウイルス、細菌などから体を守っていきましょう。


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