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手足口病。感染症が大流行り。2024.7

新型コロナウイルス感染症でウイルス感染症が注目されかなり世の中に影響を与えました。

この新型コロナウイルスで世の中の人がウイルスってなんだろう、ウイルスってどんなものだろうと少しでも考える時間が増えたと思います。

ウイルスは細菌とは違うものです。このあたりは理解できる人は増えたでしょうか?

この手足口病はウイルスで起きる病気です。知る人ぞ知る牛などで大変な被害が出る口蹄疫と同じピコルナウイルス科に分類されるウイルスが原因で起きる病気です。症状も手足口と同じように手足に出てきます。

ピコルナウイルスと言ってもかなり多様なに分類されますが基本的な構造としては+鎖RNAウイルス。

ピコルナウイルス(Picornaviruses)は極めて小さい(ピコ=pico),リボ核酸(ルナ=rna)を遺伝子にもつウイルスである

http://jsv.umin.jp/journal/v52-1pdf/virus52-1_001-005.pdf

そしてヒトの手足口病ですが、原因ウイルスとして現在知られているのはピコルナウイルス科エンテロウイルス属のウイルス、

コクサッキーウイルスA6(CA6)、CA16、CA10、エンテロウイルス71(EV71)

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html

とされています。

ウイルス名が複数あり属の名称であるエンテロウイルスという名前も出てきているのでわかりにくくなっていますが、原因ウイルスとして正しい表記としてはエンテロウイルス属の複数のウイルスというのが正解です。

手足口病と同じくエンテロウイルス属が原因とされるヘルパンギーナと呼ばれる感染症もあります。高熱、手足の発疹があるところが手足口病と違います。

ピコルナウイルスの特徴としてはエンベロープと呼ばれる脂質の膜がないため消毒薬に強いということがあります。アルコールなどは効かず、ハイターなどの塩素系の消毒薬が有効とされまています。

治療薬はなく対症療法になります。自分の免疫で治していくことになりますのでゆっくりとした静養が必要です。


ピコルナウイルスの代表的な感染症として有名な口蹄疫の紹介です。家畜の病気としてはもっとも有名なそして、重要なウイルス感染症です。




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