桐タンスは今も増えているか
昭和を感じさせるものの一つに、通販のテレビ CM がありますよね。
『ジャパネットたかた』とか、すまなそぉ~にお値段を言う『トーカ堂』の北さんが有名ですが、通販の元祖と言えば、やっぱり『日本文化センター』ですね。
♪な~ごや、ぜろ~ごおに~♪
のメロディに慣れ親しんで育った私が、京都に移り住んで、
♪お~さか、ぜろ~ろく~♪
を耳にしたときの衝撃たるや・・・頭をバールのようなもので殴られたほどのショックでした。
メロディ変わっとる!
語呂が足りてないよ!
市外局番が二桁って、なめとんか?
名古屋をバカにするなーっ!!(号泣)
さらに、扱う商品の暴れっぷりたるや・・・
もうね。ネーミングセンスが大阪丸出しですよ。
「めちゃかけ」の “めちゃ” ってナニ?
(まだナイナイとかいなかった時代のことです)
服をめちゃくちゃに掛けちゃうの?
ていねいに掛けちゃダメですか?
この商品は近畿地方限定だったのかもしれませんが。
さて、通販と言えば『高枝切りバサミ』ですよね。
これも衝撃だったなあ。
どんなお屋敷に住んどんねん!
そのご身分なら、庭師雇いなはれ、と。
高い所の枝を切るハサミだから『高枝切りバサミ』って商品名も、大阪風味な気がします。
まんまやがな!てゆーか。
最近は、さらに進化しているみたいですよ。
銃刀法違反じゃねーの?
でもやっぱり、通販と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、桐タンスでしょう。
初期モデルはこれでした。
この後、どういう展開になっていくのか、皆さんもご存じですよね。
購入者の感動の声を紹介してから、最後に期間限定キャンペーンを告知。
いらんわ!
思ったほど売れなかったんでしょうね。
在庫が余って、ひぃーひぃー言ってるんだよね?
40万台突破?
1台 37,000円・・・
売上高 148億円?
一つの商品で?
あるかっ!
当時はコンプライアンスなんて言葉もない、大らかな時代だったんだろね。
在庫一掃と言えば、もっと露骨なのもありました。
収納ボックスです。やっぱり最初は 3個でした。
もう、この後の展開が読めますね。
バイバインかっ!
お察しかと思いますが、私はこの時代の空気に苦言を呈する気は更々なく。
むしろ、愛しています。
だって、微笑ましいじゃないですか。
必死で売ろうとする通販会社も。
思わず買っちゃう消費者も。
テレビの前でツッコミ入れてる大人たちも。
♪お~さか、ぜろ~ろく~♪
にも耳が慣れましたし。
しかしその後、金沢出身の人から恐ろしい証言を聞くことになります。
♪かなざわぜろ、な~なろくに~♪
ゑ?
四桁?
語呂が余っとるし、なんて味気ないメロディなんだ。
さあ、出番ですよ!
浪速のモーツァルト!
では、お仕事に戻ります。
良い一日を。