夏の終わりにキスをして

火遊びのつもりで無邪気に飛び込んでみた
夜すらムンと暑い頃だった

哀しいはじまりはわかっていたのに
気持ちはもう 決めていた


愛のはなしをする度に、それに値しない人になっていく


元々孤独だったのか
それとも一緒に孤独になっていったのか


わからない、いつからか。



夏の傷がふさがらないから、歩くほどに記憶は映像となって繰り返し流れていく

彼の唇の温度が蘇って
溶けていった恍惚の感触が
日常さえも不意打ちに蝕んでくるから…






半袖が着られるうちは期待しちゃうからダメ

いっそ早く秋になれ


#エッセイ
#恋愛

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