till the tree

エッセイ的なものを綴ってます。日常の中のついうなずけるワンシーンをリアルに描けたら。

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最近の記事

ハチミツのようにディープキス

ひたすら、甘く、甘く、甘く・・・ キスした時から溶け込んでいく。 明日も、ずっとこのまま難しいことは何も考えず感じるままにとろけ続けていたい。。 何か思いが溢れるわけでもないけど、今ここで二人でテンポを合わせて滑らかに進んでいく。 「大人になったから」昔とは違って少しこなれた自分であることを意識したりして。 甘酸っぱさよりもひたすら甘く、ただただ完璧なロマンチックに体を任せていく。。 蜜がとろけ落ちていくように舌が重なって、少し息苦しいくらいで 目を開けるの開け

    • 初夏のそよ風に抱かれて

      違和感ばかりだった。 熱狂するみんなの中で白けた気持ちで見ていた。 ここにいるのも、長くないだろうな。 ずっと私の奥にあった別の道に進むだろうな ひとりぼっちで帰る郊外の電車に揺られていた。 緑の多い、地元にもよく似た田舎の風景の中を抜けて行く。 誰とも話したくない。。 心に嘘をつきすぎて、自分が信じられなかった。 したくないことをしたいといい、目指してない場所を目指したいという。 誰ともぶつかりたくなかった。 誰にでも、いい顔をしたかった。 誰にでも、愛され

      • チョコミント依存症

        幼い頃の自分は 無敵だった気がしている どんなに無謀な夢だって 叶えるにはまだ早いと思えてたのに 人目が気になって、KYと言われない為に必死になったときに身につけた武器 気づいたら 普通すぎる一般人になっていて すれ違う誰かより秀でていたいともがきながらいるだけだった キープだけの彼氏とは連絡しなくてホッとして 見栄えだけで選んだ仕事はネームバリューについていけない 誰にも思ったことは話せずにいて 言えずに飲み込み続けた言葉が体内を循環していく 抜け殻のような午

        • あなたは透明クリアブルーの男の子

          ずっとずっと好きだったの。 好きすぎて、何にも手につかないくらい。 すごく好きだって、強迫的に思い込んでたの。 いつのまにか。。 一人でカフェに入った。 夕方にもなるとコートでも寒くて、少し喉の痛さも気になるくらいだった。 暇なときも、他のこと考えなきゃいけないときも常に連続的に彼のことを考えてたから それを失った今は頭で考えるネタがなくなったみたいでスッキリしてるみたい。 持て余してる脳内には日が暮れていきそうな色とか店内の気だるい雰囲気とか注文したミルクシェイク

        ハチミツのようにディープキス

          品川駅の改札前で

          好きじゃない人とのデートを待つ時間。 心を紛らわしてくれる不毛で優しい時間。 勇気を振り絞って呼び止めた改札がフラッシュバックする。 あの人はきっと私を好きなのに。 高層ビル周辺で待ち合わせるなら ちょっと気取ったラウンジとかバーじゃないと癒されないくらい。 年の瀬の浮かれたシーズンに 風邪引きのサラリーマンたちと 相変わらずかじかんだ手。。 澄んだ、透明な空気が、辛くしみこんでくる。 約束も、プレゼントも 放置されたままもう戻ることはないのかな。 会いたいと思

          品川駅の改札前で

          夏の終わりにキスをして

          火遊びのつもりで無邪気に飛び込んでみた 夜すらムンと暑い頃だった 哀しいはじまりはわかっていたのに 気持ちはもう 決めていた 愛のはなしをする度に、それに値しない人になっていく 元々孤独だったのか それとも一緒に孤独になっていったのか わからない、いつからか。 夏の傷がふさがらないから、歩くほどに記憶は映像となって繰り返し流れていく 彼の唇の温度が蘇って 溶けていった恍惚の感触が 日常さえも不意打ちに蝕んでくるから… 半袖が着られるうちは期待しちゃうからダメ

          夏の終わりにキスをして

          まだ出会ってないものを探し求めて

          自分の人生って、完璧からは程遠い感じがする。 なんとなくみんなそう思っていて、納得できなくて。 自分の欲しいものは他人がすでに持ってる。 素敵な人には恋人がいる。 入りたいコミュニティは私には閉ざされてる。 私には、希望を叶えられないのか?? 足りない、足りない、、 満足なんてしたことなくていつもソワソワ 頭の中ではどうしようが渦巻いている。 どこにそこ場所はあるの? どこに行けば誰かに出会えるの? 世界はまるで複雑すぎて私には溶きほぐせない。 途方にくれるか、

          まだ出会ってないものを探し求めて

          パンケーキ女子の生態系

          新しくできたパンケーキを女友達と食べに行ってインスタにアップする。 これってすごくふつうで健全。 普通に素直でいい子たち。 彼氏との関係性、あの子は誰かと付き合って、 職場にこんな人がいてこんなことがあって あー旅行に行きたいとか 働きたくないとか それを繰り返し話してるのが華が咲く。 お店に入ってもテーブルにそれぞれスマホを置いて、目の前の相手との会話に飽きてきたらそれぞれスマホをいじる。 スマホは世の中を変えた。 嫌な相手といたって、自然に気を紛らわせるこ

          パンケーキ女子の生態系

          休日に何を想う?

          休日に出掛けると、人を観察してしまう。 自分とは全く異なる生活をしている人たちが、多種多様の娯楽施設や電車に群がっていて、なんだか不思議に思う。 彼らはこのつかの間の休息に何を思うのだろう? いつも休日は同じように過ごしているのか? メディアで祭り上げられるイベントに行くのか。 ディズニーランドに行くのか。 ショッピングモールに行くのか。 そうすれば楽しいのか。 こどもは金切り声をあげたり泣きわめいたりして母親はものすごい顔で大荷物をしょっているのが。 これ

          休日に何を想う?

          大人って、まじクソだな。

          大人になると、偉くなったように勘違いする連中がいる。 やりたい放題、無意味に他人を傷つける。 結局のところ、利己的なモノサシでしか物をみない人が多いからだと感じる。 それも、しょうがないことなのだ。 無個性をヨシとする日本ではみんなに合わせるから。 多数派に流れることが安泰だから。 小さい頃、大人っていうのは立派なひとなんだって思ってた。 自分が大人になって、大人ってクソなんだなって知った。 そんななりにみんな 生きるために頑張って働いてるんだから、 偉いよね

          大人って、まじクソだな。

          平日のナイトライフ

          ふーっ    さっきまで息も詰まるようなつらさで、椅子から立ち上がるのも億劫なくらいだったのに オフィス用の靴からパンプスに履き替え、下りエスカレーターに乗った瞬間みなぎっていた。 夕暮れから夜に変わる狭間は高揚感を盛り立てていた。 待ち合わせのイタリアンは、仕事帰りの人々で賑わっていて世間の楽しみとはこういうものかとしみじみ思う。 ベタに頼んだアヒージョの、オリーブオイルの香りがすごくいい。 雑に恋バナを済ませ、ぐだりはじめ、女の友情のくだらなさというか発展性のな

          平日のナイトライフ

          月曜日の囚人たちへ

          そんなこんなで気づけば日曜の夜。 浮かれてた一昨日の夜は幻のように、 遠ざかってしまった。 明日の今頃は疲れ果てているだろうか 休みのしわ寄せで、眠さを引きずっているだろうか ゆらりゆらり電車に揺られてわけもわからず外を見る 楽しい時間は一週間おあずけなのか。 5日は無心で過ぎますように。 #エッセイ

          月曜日の囚人たちへ

          アフターファイブ

          火曜日の仕事帰りは、なんだか気持ちがパッとしない。 1日の間に起きた色んなことに動かした感情で身体の中身から疲れてる。 急に襲ってくるネガティブに、気持ちが負けそう。 街までぶらぶら歩いていると、気づいたら涼しくなっていた風。 誰かの香水のにおいと混ざって肌を撫でてくる。 人生はよくわからない。 偉そうになってみたり、みじめになったり。 人といるのは楽しいときもあるけれど 作り笑いで顔が痛い。 明日は明日できっと違った気分。 適当な夜に自分を甘やかす買い物をし

          アフターファイブ

          人をバカにしないと生きていけない人たち

          誰にでも嫌なことを言われた経験はあるはず。 大半は悪意によるものだと思う。 悪意によるもの、つまり相手を傷つけて相対的に自分が上になったような気分を味わうためのもの。 そういうことをする人たちに、何かを頑張ってる人や向上しようとしている人はいない。 何かに向かってる人や自分がある人に対して攻撃するのが彼らの生業。 意味のない攻撃、が特徴。 ふと、気付いた。 彼らは自分の内面は貧しいです、と言っているに等しいということを。 付き合う人は選ばなければいけない。

          人をバカにしないと生きていけない人たち

          花火大会、とか。

          なんだかとても花火大会に行きたい。ここ数年行っていない。 その日になると、大勢のカップルがひしめきあってみんなして浴衣を着て。 女の子たちの大半が私かわいいでしょ?って顔に出しながら。カップルの男の方は今日の彼女はいつもと違ってちょっとドキッとするなーなんて態度できどってる。 花火が打ち上げられるまでの高まっていく感覚が好きだ。 空が暗くなるまでだいぶ長い間浴衣デートを楽しんでいるのだけれど。 無邪気で若い恋をして、夜にむかって上昇していく感じと、花火の打ち上げが終

          花火大会、とか。

          ささいなこと

          人が密集する都会では、人と人がよくぶつかる。人の物にぶつけられる。気になるくらいムカつくやつがいる。 8割の人は普通なのだけど、人混みの中でこそデカイ態度というか自分を誇示するやつが一定数いる。 よければいいものをわざとぶつかったり、こちらがよけようとしたのにぶつかってきて舌打ちしたり。 都会の恩恵を受けるために、そこに住むならガマンしなきゃいけないことなのかもしれない。 いちいち傷ついていられない。 でも、その一瞬傷つく。心がズキっていうの聞こえる。 #日常 #都会

          ささいなこと