思い出すことなど(8)
翻訳に関する思い出を「思い出すことなど」と題して、色々と書いていきます。順不同かもしれません(最初のうちは、以前、Webマガジンに書いたものの転載です)。
・・・前回の続き。
外注の会社から戻って来た翻訳原稿があまりにお粗末だったことで、私は「これなら自分もプロになれるのかも」と思い始めた。前にも書いたが、私は自分が勤務していた会社の仕事にものすごく興味があったわけではない。ひどい話だが、とにかく誰かに雇って欲しかっただけだ。仕事なのだし、毎日やっていれば、どうにかなるかと