スタンダードの異変
新セット「カルロフ邸殺人事件」リリースからもう少しで1ヶ月……、いかがお過ごしですか?
僕自身はというと、ドミナリア以来となる(団結の方じゃないぞ)プレリリースに参加して紙でもマジックをエンジョイできています。
今回はカルロフ邸殺人事件という名前のセットという事で、普段あまり読まないストーリーにも目を通しました。
こういうミステリーというか謎解き系の読みものって結構好きなんですよね。
ボロス召集
新スタンダードが始まって爆増したのがボロス召集。
前環境からいて普通に強いデッキだったのに、今回クリーチャーを出すだけでダメージが飛ぶ謎アンセムを獲得。
更にこの度ひよっこ捜査員という1マナでクリーチャーを展開しつつ同時にアーティファクトを出すカードが追加(コイツの方がヤバい)。
これにより、
1ターン目に捜査員or美食家、2ターン目に上機嫌の解体からイーオスの遍歴の騎士を召集で唱えるというドブんが安定する結果に。
こっからイモデーンの徴募兵なんか出てきたら安定の台パンですよ、はい。
もちろん早々起こらないことではあるものの、驚異的な速さと展開力で早々にドメインランプを環境から激減させてしまった功績は大きいでしょう。
アゾリウスコントロール
そんなボロス召集がそのまま天下をとるかと思いきや、そうは問屋が卸さなかったようで。
プレイヤーズコンベンション横浜の2つのスタンダード部門で優勝したのはエスパーミッドレンジとアゾリウスコントロール。
開催前からボロス召集は目立ち過ぎてしまったが為にガチガチに対策され、中々上に上がれないが事態に。
個人的に前環境からアゾリウスコントロールを使っていた身としては、今の環境でコントロールを持ち込む選択がすごいし更に優勝しちゃうのがカッコよかった。
一度は
今の環境コントロールムリじゃん!!
と匙を投げた自分だが、この結果を見てもう一度アゾリウスコントロールを握りなおしてランクマへ。
途中勝ったり負けたりを繰り返したり、よぅわからん試合開始直後の強制終了バグの連続で2つもランクを落として泣きそうになったけど
何とかここまで来れた……。
デッキ
4 平地 (ONE) 262
2 皇国の地、永岩城 (NEO) 268
4 島 (UNF) 241
1 天上都市、大田原 (NEO) 271
3 さびれた浜 (MID) 260
3 一時的封鎖 (DMU) 36
4 記憶の氾濫 (MID) 62
2 アーテイの嘲笑 (DMU) 48
4 喝破 (MKM) 221
4 放浪皇 (NEO) 42
1 速足の学び (WOE) 65
4 太陽降下 (MOM) 40
1 告別 (NEO) 13
2 ミレックス (ONE) 254
2 冥途灯りの行進 (NEO) 28
2 有角の湖鯨 (WOE) 53
3 アダーカー荒原 (DMU) 243
2 失せろ (LCI) 14
4 不穏な投錨地 (LCI) 280
4 廃墟の地 (THB) 242
3 推理 (MKM) 52
1 完成化した精神、ジェイス (ONE) 57
サイドボード
1 魂標ランタン (BRR) 54
2 金属の徒党の種子鮫 (MOM) 51
2 軽蔑的な一撃 (KHM) 54
2 痛烈な一撃 (SNC) 20
1 魂標ランタン (BRR) 54
2 探偵社社長、エズリム (MKM) 202
2 痛烈な一撃 (SNC) 20
2 否認 (STA) 18
1 完成化した精神、ジェイス (ONE) 57
僕のリストは優勝したアゾリウスコントロールをいじったものなので今流行りのものとは違う内容。
ドローソースは推理と記憶の氾濫の4積が主流。
記憶の氾濫は割愛するとして、推理は合計4マナのドローソースであるものの2マナづつの分割で払う事が可能。
出てくる手掛かりトークンを有効活用する事も出来るので、3マナの速足の学びより優先されています。
トークンの活用先がこの辺り。
僕も、今はアーテイの嘲笑より撹乱プロトコルの方がよりデッキにマッチしていると思います。
手掛かりトークンはコストにタップを必要としないので、合計4マナでカウンターしながらドローするなんて事も出来ちゃう。
探偵社社長、エズリムもトークンがあればスタックで除去される事も少なくなり、盤面に定着すると対処しにくい強力なカード。
単体除去はこの辺り。
白の単体除去は何かしらのデメリットがついていたり、使えるタイミングが制限されていたりと使いにくい印象があります。
その中でもここら辺は触れる範囲も広く強いと思います。
冥土灯りの行進はプレインズウォーカー以外に干渉できる上に、手札を使えば早いターンからでも使用可能。
失せろは地図トークンによって相手盤面の打点が上がってしまうのがキツかったのですが、環境と全体除去でフォローが可能に。
今のアゾリウスコントロールの全体除去枠。
ボロス召集が環境に一定数いる事でメインからの投入が許容されている一時的封鎖。
エンド前に打った失せろから出た地図トークンもまとめて吹っ飛ばすので、手掛かりトークンを出してしまう運命的不在が下火。
太陽降下は現白青最強クラスの全体除去。
告別はアンセムや婚礼の発表何かの置物もまとめて消せるものの、今のスピードには着いて行けてない印象。
ここを抜いて集団失踪に差し替えるのが妥当か……
アゾリウスコントロールがトップ
前環境までずっとコントロールを握っていた人間なら、魂の洞窟が存在してる限り純正のコントロールデッキがトップメタに食い込むなんて想像すら出来なかったと思います。
それが今やBO3のランクマッチではアゾリウスコントロールのミラーが発生する事態に(個人的には楽しいから良いんだけど)。
帰ってきたマナリーク、使って分かるこの強さ。
序盤の3マナ要求は避ける事が難しい上、追放というオマケも今の環境ではプラスに働くこと多数。
ミラーではエンド前に記憶の氾濫や放浪皇を3マナ浮かない状態で打つのはだいぶリスキー。
まずはここを避ける所から。
メインだと勝ち手段は主にこの辺り。
僕のリストだとミレックスも入ってくるけど、廃墟の地と合わせて無色土地が6枚ももももももも……。
マナ基盤には細心の注意を。
経験上放浪皇の着地を先に許すとめちゃくちゃシンドい展開になります。
アゾリウスコントロールにおいて、プレインズウォーカーへの対処が本当に大変というのは永遠の課題なのでしょう。
今後
コントロールミラーが増えてきている今、対コントロールのカード採用が増えてくることでしょう。
船砕きの怪物は対コントロールにおいて定着すればそのままゲームエンドまで持っていくパワーがあります。
ジェイスもライフ以外の勝ち手段のLOが狙える上に、対処されにくいプレインズウォーカーというカードタイプ。
思考への侵入はまだ試してないものの、ドローとクロックの用意を同時にこなせるカードという事で悪くないカードだと思っています。
ただ、この辺りを採用するとアグロに対してガードが下がるのも事実。
それに少しづつですがドメインランプともマッチするようになってます。
今後どのようにメタが移り変わっていくのか楽しみです。
いや〜スタンダードおんもしれぇなぁ〜
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