マクロビと宗教

「スガシカオの歌詞を愉しむ」の準備として、スガシカオのデビューアルバムである「Clover」の中から一日一曲、ノート(紙の方)に歌詞を書き写して、あーだこーだと分析している。
やはり、スガシカオはアルバムが魅力のアーティストで、スガシカオをより濃く味わうためにはアルバムのストーリー(起承転結)を理解する必要がある。「スガシカオはアルバム」これポイントです。テストに出ます。

話は変わって、江國香織さんの食べ物にまつわるエッセイに、「昭和のほうが砂糖を多く使っていたのではないか」ということが書いてあった。
「焼き菓子のレシピも昔のほうが砂糖の分量が多かったし、遊びにいくと麦茶やトマトに砂糖をかける家庭があったけど、最近は見ない」と。トマトはまだ分かるけど、砂糖の入った麦茶は飲んだことないです。美味しくなさそうだけど、どうなんですかね。
昭和を2年くらいしか生きたことがないので、砂糖がどんな風に扱われていたのか肌感覚としては分からないのだけど、白砂糖を摂りすぎると血糖値がどうとか、グルテンフリーだとか、マクロビだとか、食への色んな考え方がここ数十年で新たに追加されたというのは確かだと思うので、今後、世の中の食べ物はみんな薄味になる傾向があるのかもしれない(暴論)

いま気づいたのですが「マクロビ」で検索すると、関連ワードで「宗教」と出てきますね。面白いなぁ。「マクロビ」とはなんぞや、という人はコチラ(Wiki)。

たしかに、肉や砂糖など、美味しいものを禁止して、野菜や玄米や豆や海藻だけをみんなでもくもくと食べている様子は、私財をなげうち出家して題目を唱える新興宗教のような怪しさも感じるけれど、私はマクロビがけっこう好きです。(そもそも宗教自体も悪いものじゃないし)

何故かと言うと、マクロビを食べると身体が本当に楽になるからです。私はアレルギーがとても多くて、基本的に何かを食べたらすぐに身体が怠くなります。痒くなるし、胸のあたりが重くなって、ひどいときは眩暈もします。そのことをある人に話したら、「身体への負担が少ないから試してみて」とマクロビ料理を勧められました。そのときは半信半疑でしたが、その人に連れられて(釣られて)マクロビ専門のカフェに行き、食べてみて驚きました。本当に身体が軽いのです。まるで何も食べていないかのようでした。気持ちが晴れやかになったし、味自体も美味しかった。野菜本来の素朴な甘みに感動したし、人参のケーキなんか、ほんとに美味しかった。

と、ここまで怪しい勧誘みたいな文章をつらつら書いたのですが、マクロビの恩恵を受けられるのは、私のようにひどいアレルギーがある人だけだと思っています。普段、こってりのとんこつラーメン食べても何ともないような丈夫な人は、マクロビを食べてもただの「薄味」にしか感じないと思うし、「身体にいいんだ」と信じて、わざわざ食べたくもないものを食べてストレスを貯めるのは馬鹿らしいことです。

宗教と比べるのも変な話なのですが、宗教もその人が必要だと思ってやっているわけですよね。お題目を唱えると心が楽になる、前向きになれる、と思える人が唱えればいいわけで、興味のない人にとってはただの記号でしかないです。
もし、アレルギーがしんどくて食事するのが怖い、という人がいたらマクロビお勧めしますよ。おそらく感動するほどの違いがあると思う。

本当は「母親が作る料理の塩"ひとつまみ"が5粒くらいしか入ってない」ということについて話をしたかったのですが長くなってきたのでこの辺で終わりにしますね。


#日記 #エッセイ

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