コスメ商品(のサンプル)のパッケージをサブスクリプションで提供するBirchboxが苦戦している。記事にはビジネスモデルの欠陥として、送られたサンプルから本製品への購入時にbirchboxからではなく、近所のセフォラやアルタのようなコスメショップに人が流れてしまう事によりアップセルが期待した通りに働かないという理由とあるが、恐らくそれに追加してchurn(解約)の多さもあるだろう。
苦戦しているのはコスメ商品だけではなく、衣類やミールキットでも同様に起こっているようだが、根源的には、ユーザーが着たいとか食べたいとか、その時思った欲しいものがボックスに入っていなければ期待を裏切られた感覚になるからだろう。ミールキットに関しては、半年後に解約するユーザーが70%にも登るという調査結果もあるようだ。以前ミールキットを使ったことがある人からの話では、向こう1週間のメニューが決まっている(事前にわかってしまう)のはつまらないというものもあった。
この辺りのユーザーの心理、というか欲求、を満たすのはサブスクモデルではなくオンデマンドの方がしっくりくるが、オンデマンド自体も問題が多い(別の機会にこの辺は触れたい)。ただ、ある意味マーケットとしてはまだ正解が出ていない状況という言い方もできると思うので、新しいモデルを持ったプレーヤーが今後も出てくることを期待したい。
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