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自分がどういう人間でありたいかは自分で決めること


先日はファンタジーオンアイス、エバラスと羽生くんと真央ちゃんの推し二人のショーを続けて観られてとっても幸せな時間を過ごすことができました。
…が。
残念なことにまたまたSNSでの一部過激派スケートファンの呟きを見てしまったり、アイスショーの感想ツイートがそうした人達にいいねされてしまったりして、ここ数日の間に色々とメンタルを病んでしまいました。
せっかくエバラスの千秋楽、本当に素晴らしい内容だったのに(配信で観ていました)なかなか自分の中で気持ちを切り替えることができず、精一杯出し尽くしてくれた真央ちゃん達には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです…。

今回は誰かに記事を読んでほしい、というよりも自分の気持ちを整理するために、自分自身のために記事を書きたいと思います。
いつも以上に乱文・長文になってしまうかもしれませんがご容赦ください。

真央ちゃんの一部ファンに対して思うこと

誰の目から見ても分かるように、真央ちゃんはもうプロとして新しい世界をどんどん開拓していっています。
五輪での金メダルを結局穫れなかったことは確かに悔しかったかもしれない。
でも、辛かったことも、嬉しかったことも含めての現役生活。きっと真央ちゃんは悔いなく引退の道を選んだのだろうと思います。
そして今はたくさんの仲間達に囲まれて大好きなスケートを続けながらも、自分自身の夢の一つだったスケートリンクを作るという目標に向かって邁進している。
そんな真央ちゃんのファンの一部の人達が未だに彼女が五輪金メダルを穫れなかったことや厳しいジャッジをされ続けたこと等に恨みを募らせ、当時のライバル選手だけでなく一度でも彼女の成績を上回ったことのある後輩選手や、ライバルと同じコーチにたまたま師事しただけの男子選手、少しでもライバルを褒めたことのある先輩スケーターまで長年に渡って誹謗中傷し続けているのが本当に残念でなりません…。

つい最近も、真央ちゃんのエバラスを観に来て下さっていた某先輩スケーターについて、真央ちゃんのプログラムをパクっただの衣装まで似せていただのと言っている人を見かけましたが、同じ曲で多少振り付けが被ることぐらいよくあることでしょう。
(ついでに言うと衣装もそこまで似てませんでしたし。白と青の組み合わせなんてよくありますよね??)

未だに真央ちゃんの現役時代の結果や周囲の彼女への扱いに不満を抱いている人は、ぶっちゃけて言うと自分たちの願望を真央ちゃんに投影しているだけ、自分がただただ不満なだけで別に推しの真央ちゃんのためにあれこれ文句を連ねているわけではないのでしょう。

ただ、そうした人たちの中には、(私はそういう過去の不満を訴えている真央ちゃんファンの人たちと直接対面して話をしたことはないのであくまで想像でしかないのですが)もうとっくに前を向いて新しい世界をどんどん開拓していっている真央ちゃんと、いつまでも過去の五輪の悔恨を引きずっている自分自身とのギャップに内心では悩んでいる…という人は実はいるのではないでしょうか。
サンクスツアーにBeyondに今回のエバラスに、とどんどん素晴らしいアイスショーを開拓していっている真央ちゃんを見て、素晴らしいな、真央ちゃん頑張ってるな、と素直に喜べないというのはファンとしても歯痒いものがあるでしょう。

いつまでも「被害者」で居続けることから脱却してほしい


厳しい言い方になってしまいますが、未だに過去の五輪やあれこれの悔恨を引きずっている人たちはずっと被害者で居続けたい人達なんでしょう。
悔しい、悲しい、傷ついた…そういった気持ちを持ち続けるのは辛いことだと思いますよ。
決して順風満帆とはいかなかった真央ちゃんの現役生活。
私も見ていて辛かったことはあるのでそういった気持ちはとても分かります。
特に大スランプに陥ったバンクーバー五輪前、ジャンプ矯正を始めたばかりで台落ちが続いていたバンクーバー後のシーズンは本当に見ているこちらもしんどかった。
しかし、本当に辛かったら、人間、そこから抜け出そうとするものです。
ずっと被害者でいるということは、自分はこんなに不幸なんだ傷ついているんだと自分自身の受けた心の傷を振りかざして「加害者(と自分が思い込んでいる対象)」を攻撃し続けているのと同じなんです。
それはある意味では「被害者」から脱却するよりもずっと楽で、また「被害者として加害者を叩く」というのはある種の快感が芽生えるものなのだと思います。

でも、そんな自分自身と、素敵な仲間達と前を向いて自分の大好きなスケートを探求し続けている真央ちゃんの姿とのギャップに少しでもモヤモヤしているという気持ちがあるのであれば。
真央ちゃんのファンなのにどんなに素晴らしいショーを見てもどうしても過去の悔恨を忘れられない、ということに悩む気持ちが少しでもあるのならば。
今すぐにでも「被害者」という意識から脱却することを心がけてほしいと思います。

自分がどういう人間でありたいのかは自分自身が決めることです。
これまでのアイスショーでは現役時代に滑ったプログラムのアレンジで、あくまで「現役の頃から応援して下さっているファンの方々への感謝」の気持ちが全面に出たものでしたが、Everlasting33は違います。全て新しいプログラム。
現役時代とは別れを告げて、プロスケーターとしての浅田真央の決意が感じられるアイスショーでした。
そんな真央ちゃんの姿を見て、自分がどういうファンでありたいのか、今もなお過去の悔恨を引きずり苦しんでいる人達はしっかり考えていってほしいなと思います。
そして、そのことがもはや苦しみではなくなりすっかり麻痺してしまい、「加害者」を攻撃する快感にどっぷり浸かってしまっている人達は早急に「真央ちゃん」から、そして「フィギュアスケート」そのもののファンから離れてほしいです。

羽生くんの一部ファンに対して思うこと

北京五輪の前後ぐらいからか、もう少し前からか、一部ファンの過激な言動が目立つようになってきました。
特に、真央ちゃんと真央ちゃんのファン、昌磨くんと昌磨くんファン、高橋さんと高橋さんファンに対してかなり攻撃的な発言を繰り返す人が目立ちます。
言うまでもありませんが、羽生くんに対して酷い誹謗中傷を行ってきたのが主にこの三選手のファンの中に多いからでしょう。

けれども、以前も記事に書いたことがあるように、一部の悪質なファンと大半のまともなファンとスケーター本人は分けて考えるべきです。
私は悪質なファンのせいで浅田真央の顔も見たくなくなった、と言っている羽生くんファンの方をSNSで見たことがありますが、逆に「羽生くんのファンが真央ちゃんや昌磨くんや大ちゃんを叩いてるのを見るのが嫌で羽生くん本人も嫌いになった」と言われたらどんな気持ちになるでしょうか?
(勿論、好き嫌いは人の勝手ですし自然な感情です。自分の好き嫌いを他者に無理やり押し付けてはいけません。ですが、誰もが見れるSNS上でこのような発言は如何かと思います…。)

最近も、私生活で友人がこんなトラブルに遭った、犯人は宇野昌磨ファンのこの女に違いないなどと特定のアカウントを吊るし挙げている羽生くんファンの方を見かけましたが、確証もないのに犯人だと決めつけて人を糾弾するようなことをしてはいけないし、どこそこの施設でこんな目に遭ったのでこの施設に行く人は注意して下さいなどという内容を拡散するのははっきり言って営業妨害です。
そもそも、昨今は何かしらのっぴきならないトラブルがあったとき、SNSで告発するというのが流行っていますが、SNSでの告発というのはどうしても本人の強い感情や主観が強く出てしまい客観性に欠けてしまうのであまりすべきではないと思います。
(たとえ本人が故意に嘘をついていないとしても、少しでも客観性に欠ける内容や事実と食い違いのある内容であれば逆に告発した側が訴えられる可能性があります。だいぶ前の話ですが、某飲食チェーン店の不衛生な状況を告発したアカウントの主も偽計業務妨害で店側から訴えられていましたし。)
何かしら日常生活でトラブルに遭った際にはちゃんと然るべき機関に相談すること、特に怒りや悲しみなど強い感情に晒されているときにSNSに殴り書きなどしてしまわないようにしっかり自制心を持つこと。
この2点をしっかり守ってほしいです。
(言うまでもありませんが、もちろん当該トラブルに遭われた方は気の毒に思いますしショックで入院されたとのことでしたので、しばらくネットから離れて心も身体も休めていただきたいと思います…。)

真央ちゃんの一部ファンに対しての項目で「被害者」側の人達が自身の心に負った傷を振りかざして加害行為に走ってしまうということについて触れましたが、この点に関しては、推しへの誹謗中傷に悩まされ続けた結果自分達も誹謗中傷をする側になってしまった一部の羽生くんファンにも同じことが言えると思います。

また、最近は羽生くんへのメディアハラスメントの件があってから、週刊誌に対する警告や注意喚起をしている人達が多いですが、そういう人達に限って週刊誌のネガティブな記事に振り回され感情的になっている人が多いのを不思議に思います
その最たる例が大谷翔平選手へのバッシンクです。
確かに一部の週刊誌記事で羽生くんと大谷選手を比較し、大谷選手を称賛する一方で羽生くんに対して失礼な論調の内容はあったかもしれません。(私はちゃんと読んでいないのでよく知りませんが)
でも、そんな下らない内容に過剰反応してしまって大谷選手を叩いてしまったら週刊誌の思うツボじゃないですか。
また、私は在宅勤務なのでBGM代わりにTVを適当につけていますが、大谷選手についての報道はというと奥様のバッグのブランドがどうとか、最近購入された別荘がどうとか、好きなおやつとか、いずれも野球に関係のないことばかりでなんだかなぁと思うことが多いです…。
最近、某ネットニュースで日◯テレビとフ◯テレビに大谷さんがお怒りらしいという記事が出ていましたが、(こちらもまた週刊誌が情報源ではあるので半分眉唾な話ではありますが…)わざわざネットニュースで報じられずともこれは本人にとって相当なストレスだろうな…というのは普通に想像できます。
マスコミに追いかけ回されプライベートを侵害され、アスリートとしてのリスペクトの欠片もないような取り上げられ方をされ困っているのは羽生くんも大谷さんも同じだと思いますよ。
(少々脱線してしまいますが、平昌オリンピックで金メダルを獲得したロシアのザギトワ選手へのインタビューの際、日本のインタビュアーが好きな男の子のタイプは、などという質問をしてまだ当時15歳だったザギトワ選手にたしなめられていたのは日本人として本当に情けなかったですし本当に日本のメディアはアスリートへのリスペクトがないのだなと思わされました…。)

自分の人生を他者に委ねてはいけない

特定のアイドル、アスリート、はたまたアニメのキャラなど、皆さんそれぞれ「推し」ている対象はおられると思います。
私も真央ちゃんと羽生くんの演技には何度も感動させられ、また自分自身が辛い思いを抱えていたとき、この二人には何度も勇気づけられました。
けれども、それはあくまで自分が勝手に思ったことです。
当たり前のことですが、真央ちゃんも羽生くんも私という人間が存在することなど全く認識していないし、この二人に「救ってくれた」などとは私は思っていません。
私が勝手に感動したり勇気づけられたりしていただけです。

世の中には日常でいろんな悩みや苦しみを抱えていている人が沢山います。
その悩みから一時的にでも離れようと「推し活」に自分の活路を見出す人達もいるのでしょう。
でも、はっきり言って「推し」は貴方の人生そのものを背負ってくれるわけでも救ってくれるわけでもありません
推しを好きになるのも、推すことをやめるのもどちらも自分の意志で決めることです。
いくら自分の推している人、自分の好きな人であったとしても自分自身の人生を他人に委ねてはいけません
また、他者の人生を自分が侵害するようなことも決してしてはいけません。そこには踏み越えてはいけない境界線というものが存在しています。
奇しくも羽生くんはRE_PRAYというアイスストーリーで人それぞれにいろんな選択があるということ、自分の人生を自分で選んで生きるということをテーマとして観客に問いかけていました(と、私は解釈しています)。
羽生くんへの思いの強さと誹謗中傷や週刊誌への怒りのあまり見境がなくなってしまい、自分自身も他者を攻撃するようになってしまっている人達はRE_PRAYを通して羽生くんが言いたかったことをしっかり考えてほしい。
それができないようであれば、真央ちゃんの一部ファンの方もそうですが、推しとフィギュアスケートという界隈自体から離れて、自分自身を見つめ直してほしいです。

最後に

色々と長々と書き出してしまいました。

以前も確かスケート界隈の誹謗中傷問題について取り上げたとき、自他境界をしっかり持つことの大切さについて触れたかと思いますが結局やはりそこに行き着くんじゃないかな、と思いますね。
推しと自分は別の人間、自分自身の不満や不快な感情や怒りの感情の原因は自分の中にあるということ。
それをしっかり認識することが大事なんじゃないかなと。

大してスケオタ歴も長くないくせに何を上から目線で説教垂れているんだ、お前は羽生/真央ファンの代表か何かなのかとお怒りになる方もおられるかもしれませんが、かくいう私自身も自他境界線をしっかり引けないことでずっと苦しんできた(今も苦しんでいる)人間なんです
昔勤めていた職場で、他の社員が朝礼の場で社長にきつく怒られているのを目にしただけでまるで自分が叱責されているかのように感じてしまい、涙が止まらなくなり仕事どころではなくなって何時間もトイレに籠もって泣いてしまっていたということもありました。
(それから離職後数年間就労支援を受けて、今は通院しながらもきちんと就労して週5日働けるようにまでなりました。)
今はその頃よりも年齢を重ねて色々経験して、少しは精神的に安定するようになってきましたが、それでも未だに凄惨なニュースを目にしてしまったり、SNSで誹謗中傷や過激な言葉が飛び交う様子を見たりすると胸が苦しくなってしまい、酷いときは起き上がれないぐらい体調を崩してしまうこともあります。
なので、自他境界がしっかり明確にできなくて苦しい思いをしている人達が世の中に(多分多くの人達が思うよりもずっと)沢山存在していることはよく分かるし、そうした人達の気持ちもなんとなく分かるんです。
偉そうに説教垂れて、と思われるかもしれませんが私は到底人に説教できるような人間ではないし全然強い人間なんかじゃない、むしろ周りからしたらそんなことぐらいで落ち込むのかと呆れられるほど打たれ弱い人間なんです。

そういうことで苦しんでいる人が少しでも自分で自分を救えるようになってほしいな、苦しんでいる人達が「加害者を攻撃する」ことによって「加害者側」になってしまうことにならないでほしいな、と思いながら。
自分自身も迷いながら時に苦しみながらも今後もこの世の中を生きていけたらと思います。
(某ドラマで「生きる、じゃなくて暮らせさえすればそれで良いんだよ」という台詞があったんですが本当にそれですね。)

最後に一言。
私は今後もフィギュアスケート自体は好きですし、真央ちゃんと羽生くんにとって恥ずかしくないファンでありたい。そう思っています。
以上、自分が自分のために書いた雑文でした。

※記事を読んでフォローして下さる方、大変ありがたいのですが、フォローして下さった方が誹謗中傷をしているアカウントをフォローしていたり中傷記事をスキしている場合はブロ解させていただきます…そこだけは自分の中で譲れない部分ですので…よろしくお願いいたします。

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