【映画】君たちはどう生きるか

映画館はいつぶりかという感傷に浸るまもなく、
チケットを購入し、席についた。

すぐにジブリ作品を表すトトロの青い画面が表示される。
階段の足元の灯りが思ったより明るくて、映画館ってもう少し暗くなかったっけとか思っているうちに
、久しぶりの画面の迫力と、ジブリの世界を堪能して2時間がすぎた。

広告をまったくしない映画として、2日ほど前に公開されたことを知って見たので、何も知らないまっさらな状態で見ることができた。

覚えている出来事はとりあえず下記。

○出来事、シーン
・母親が火事で亡くなる
・叔母(母親の妹)の家へ引っ越す日
叔母が駅に迎えに来る。母親に似ている。裕福そう。美しい。父親はそのまま仕事へ。戦争の面影もある。お腹には赤ちゃんがいる。眞人の手を自分のお腹にあてさせる。
、、、

・過去の母親と時間を共有する、母親は過去の時間に戻る。

・地獄の世界から持ち帰ったものがある。記憶はうすれていくみたい。

映画の内容は毎回細かいところまで入れることはできていなかったけど、
夏子さんをおって館に入り込んでからの不思議な世界全開な感じは、今振り返っているとハウルの動く城を見たときの感覚に似ている。
見ながらおいてけぼりになりそうになるので、感情をついていかせる感じ。

眞人が自分で側頭部を石でうったのは、彼の邪さだったのかな。誰にやられたと告げ口する訳では無いけど、彼が怪我をすれば父親がどのように振る舞うのかわかっていたのかもしれない。

地獄の世界でキリコさんに上の世界が好きかと聞かれて、好きではないと答える。
そんな眞人は、大叔父さまの代わりに積み木をつんで世界のバランスを取って欲しいという頼みを断る。

眞人は夏子さんをちゃんと受け入れようとしている。受け入れなければいけないと思っている。
夏子さんも嫌いだといいながら、眞人がいなくなった日は、仕えのおばあちゃんの誰よりも声をはりあげる。

親父さんはその2人と比べると、とても真っ直ぐでだから事業で成功できているのかも。
戦局が悪くなったことも、「おかげさまで、大忙し」というような商人の鑑のようなことをいって仕事に出かける。真っ直ぐだから帰ってきた2人に猛然と駆け寄って力強く抱き寄せる。かっこいい。

地獄の世界は大叔父さまに誘われて、迷い込んだけれど、眞人は昔のお母さんに会えて、どんな気持ちだったのだろうか。
家族というテーマでもなくて。
タイトル通りの「どう生きるか?」という問いかけも強くは感じなかったが、タイトルがそのまんますぎるので映画を見ている間は、俺はどう生きるのだろうかと考えながら見ていた気がする。
もちろん映画を見終わったから、なにかスッキリしたわけでも、答えが出たわけでもないけど、この映画を見て過ごした2時間はとても良かった。
広告もなしに自分で見ることを決めたからこの感覚を味わえているのかもしれない。

明日からまた沢山の映画やコンテンツを浴びることになると思うけど、1年後ぐらいに、なにかをきっかけにこの映画を思い出すことになると思う。
そのとき、今日の感覚は思い出すことができないと思う。
けれども、映画はそれぐらいで見るのも楽しい。

大きなタイトルと大きな仕掛けに引き寄せられて見た映画で、えられた気づきは小さかったけれど、ずっと意味のある気づきかもしれない。
また映画館で映画を見ます。


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