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福岡行ってみた 1/2

西日本に生まれ育った人間だが大学入学と同時に実家を出て北海道と東京を転々としてきたためにどちらかというと東日本の方が地名を聞いてなんとなくわかる場所が多い。なんなら九州にはほとんど足を踏み入れたことがなく、このことは先に鹿児島を訪れたときに書いたが、とりあえずまずは最も人の多い福岡の街を知らずして理解も進まないと考えて、今般訪れてみることにした。幸いながらメジャーな観光地である当地には私の友人も何度か訪れたことがあり、今回は彼らに案内をしてもらうこととなった。貴重な休日にわざわざ時間を作ってくれたことに感謝しかない。


2024/2/10(土)

飛行機出て3分もしないうちに地下鉄に乗れるのはすごい

私の最近の土曜日の朝はたいがい洗濯から始まる。金曜日の夜の夜更かしを引きずって怠惰な目覚めである。福岡行きの航空機が羽田を出るのは16:00なので問題はない。短い休暇を満喫しようとして搭乗時刻に間に合わなかったことを思い返すとある程度学習したと言えるだろう。大体ギリギリに空港へ行くようにしていたのだが、初めてJALに乗るので諸々見ておきたく少し早めに羽田に着いた。たばこ屋を探して第1ターミナルの端から端まで歩いて、本屋で立ち読みしていたら搭乗時刻になった。

モケットと床面がドット柄でおしゃれ

飛行機を降りてすぐ地下鉄に乗った。JRの車両らしい。人がたくさん降りたタイミングで撮ったのだが、インテリアが可愛い。九州のJRの車両はデザイナーの水戸岡鋭治さんが基本的にデザインしており、いずれも秀逸なものとして有名だ。「いつかは乗ってみたい」と思っていつつも、目的地等で今回もJRに乗る予定を入れなかったのだが、思わぬ形で人生のTo doを1つ消化できた形になる。

博多リバレインの地下にあるカプセルホテルに泊まった

ナインアワーズ中洲川端駅という中洲川端の駅から地下通路でつながっているカプセルホテルを予約していたので、友人たちと合流する前に一旦荷物を置きに行くことに。三連休初日の土曜日の夜だったが商業施設の中は落ち着いており、微妙に設備が古めなのを見るに90年代中頃から後半に再開発されてできたような感じの建物である。個人的には神戸ハーバーランド、大阪南港ATC、お台場のデックス東京ビーチ、横浜ワールドポーターズのような感じがした。

BE KOREを意識している?

友人と合流して中洲から夕食のもつ鍋を予約した赤坂まで都心部をサクサクと歩いて抜けていく。それなりに冷え込みが厳しい夜だったが、歩いていると体は暖かい。福岡を映像で見るたびに出てくる川と橋と明治ブルガリアヨーグルトの看板の風景も生で見ることができた。街中に川が流れている風景は都市の中枢らしくて好きだ。官公庁がポツポツと立地している感じはどことなく大阪中之島ぽさがある。

無限に酒がすすむもつ鍋

これまた小洒落た内装のもつ鍋屋で夕食をいただいた。18歳未満入店NGということで少々身構えたが、フランクに過ごせたのでよかった。もつ鍋はやはり酒がすすむ。これをおつまみに無限に酒が飲める。もつ鍋自体は札幌にいる頃友人に連れられて行ったことがあっただけで、それ以来になる。少し懐かしい気持ちになった。あいつら元気にやってっかな。

なんとなく博多駅と札幌駅って似てるよね

お酒がまわって気持ち良くなった我々はひとまず博多駅屋上で見られるという夜景を見に向かったが、冬季は屋上の営業時間が短縮されておりあえなく断念。新幹線とか諸々が高架の上にあってその下を抜けてくるところは名古屋っぽいし、駅の脇に商業施設と一体になったバスターミナルがあるのは札幌ぽいし、歩いていて面白い場所だった。次行く時は博多駅に半日くらいフォーカスを当てても良さそうだ。

しれっと置いてある山笠

博多駅から歩いてホテルまで向かう道中、商店街の脇にお宮さんがあり入ってみるとこれが櫛田神社で山笠が飾ってあった。博多の街を代表するようなものがしれっと置いてあった。夜の街は三連休の初日の夜にしてはどこも静かな印象を受けた。もしかすれば川を挟んで商店街の反対側にある中州の街は大いに賑わっているのだろうか。眠くて夜の繁華街を歩かなかったのも少し後悔しているところではある。

2024/2/11(日)

朝から散歩すると朝食を無効化できます

朝5:00起床。天神で集合して長浜ラーメンを食べに行く。明治通り沿いのローソンの前で地元の訛りむき出しの若い男女が楽しそうに地べたに座って酒を飲んでいた。男の子のデニムが股の下から裂けており、寒空の下で下半身が露わになりかけており、なんというか見ているこっちが寒かったのを覚えている。

すっきりとした快晴の放射冷却と浜風が強くてとにかく寒い

長浜ラーメンはなぜか撮っておらず、おそらくとにかく腹が減って食べたかったのだと考えられる。食欲のあまり朝っぱらからしっかり替え玉をした。漁港の脇を抜けて大濠公園のミスドで小休止。店内になぜかメリーゴーランド(乗れない)がありミスド公式と異なるセットリストで80's ポップスが無限に流れていた。眠い頭でカイリーミノーグを口ずさんでいたような気がしないでもない。

福岡タワーから福岡ドーム方向を望む

大濠公園の中の島を伝って南端まで抜け、脇の道からまた北上して唐人町のあたりを超えて再び海辺に出た。長浜のあたりと違って落ち着いていた。また、ドームの周りは新しい巨大建造物が林立していてひと気がなくて面白かった。おそらく何かしらのイベントがあると人でごった返すのだろう。昨日の赤坂から博多までの地下鉄が混んでいた理由もそこで理解した。ヒルトンの人のいないロビーで仮眠して、福岡タワーに上って、一通り楽しんで天神までまた歩いて戻ってきた。まだ半日しか過ぎていないのだから早起きは本当に三文の徳だといえる。

ビルの落書きは日本全国みんな一緒

午後からはカーシェアを使って福岡市外へ少し足を伸ばした。まずは腹ごしらえ。市内各所にあるうどん屋チェーン「ウエスト」のロードサイド店舗だ。店名は失念した。ただのうどん屋だとたかをくくっていたが、侮るなかれ驚くべきコスパである。薄味の出汁、もちもちのうどん、しっかりした天ぷらなどの具、入れ放題のねぎ、どれを取っても素晴らしい。これがないというだけで、これがない地域の住みやすさレベルを下方に評価して良いくらいだ。全国のファストフードチェーンは見習っていただきたい。「早い うまい 安い」はこれを言うのだと学んでいただきたい。

本当にこれで500円台で良いのかという話

続いて向かったのは東区箱崎の筥崎宮で、「はこざき」の読み方は同じでも神社と地名で漢字が異なるのが面白い。ここは海のそばに鳥居がぽつんと立っており、そこからお社まで山道が突き抜けている。もちろんできる限り鳥居まで寄っていったが写真に撮るのも難しいくらいぽつんと置かれてあるので撮っていない。

ここまできてワークマンである

続いてたい焼き屋2店舗を訪問する。ほぼ寝ていたので記憶が曖昧であるが、1つはうどん屋併設のほぼ自動化されたところでUの字型のコンベアの上をたい焼きが動きながら焼かれていくのが面白かった。もう1つは老夫婦の切り盛りする住宅街の中の店舗で、とても親切にしていただいたのが印象的だった。まあ、福岡市外のなんてことない住宅街までたい焼き目的で行く人間はそこまで多くはないと思う。

海の中道から志賀島へ

陸繋島になっている志賀島でほぼ海の上のようなところを車で通って向かった。一応ここは福岡市内という。市街地へも連絡船が頻繁に行き交うらしい。この後写真にも出てくるが、香椎線というローカル線がきていて、おおむね30分に1本程度列車でも向かうことができる。まごうことなき福岡のベッドタウンである。非常に風光明媚だし、ここに住みながら天神のオフィスに通う、というのは優雅で憧れる。

2泊3日で3,000文字程度にしておこうと思い切って端折って書いてみても、やはり3,000文字をすでに超えている。2日目もまだ書ききれていないし、なんなら3日目について記録しておきたいことも多いので、この辺りで区切ることにする。いくつかスマホで撮ったままほったらかしにしている写真もあるので貼っておくことにする。続きはいつ書けるだろうかと思いつつ。

Appendix

志賀海神社の鳥居にはなぜか石が置いてある
携帯買い替えてから望遠を多用
撮った記憶がない・・・がおそらく志賀島
西戸崎駅

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