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寝不足は免罪符ちゃうぞ

ディストピア・ジャパン、世界で唯一成功した社会主義国に生きるみなさんごきげんよう。私は表参道で目の前に空いた座席に座ることに成功しました。これから大手町までの20分程度、半蔵門線とかいう東京都心の地下底辺で、頭の中をゆらめくよしなしごとをそこはかとなく書き尽くしては、世の中のことでも嘆いてみましょうか。アー・ユー・レディ?1番気になっていることはヤクルト1000の効能です。なんとかという乳酸菌が美容に良くて、ストレス軽減に良くて、驚くことに睡眠にも効くそうです。どんだけ万能やねん、と。ストレスまみれの現代社会で思い悩むと眠れないことはよくあるようです。学生の頃、朝まで飲もうぜと誘っても、入れ替わり立ち替わり午前3時のカラオケでスヤスヤと息を立てていた友人たちが、今や笑いながら酒と睡眠薬の飲み合わせを議論しています。ヤクルト1000、彼らに勧めてみましょうかね。ちなみに言うと私は、現代社会を生きているはずなのですが、夜は気持ちよく眠れて、朝も爽やかに目が覚めます。それはストレスに感じることが増えても同じで、例えば、ここ数日の深夜までの残業の割に進まないプロジェクト進捗だったりしますが、関係ないようです。特にここ数日、家に着く頃は日付が変わるか変わらないかの時間帯ですが、家に着くなり服を脱ぐと、携帯電話の充電もせぬままベッドに倒れ込み、気がつけば外が明るく時計の針は4時だか5時だかを指しています。そこから真面目に携帯電話を充電ケーブルに挿したり、脱ぎっぱなしのスーツをシワにならぬようハンガーにかけてやり、またも何事もなかったかのようにソファで一眠り。自然とまた目が覚めたらいつも乗る通勤電車の発車時刻30分前だったりします。当たり前のようにそのまま仕事へ行き、そこからは同じような時間の流れを、下手をすれば休みなく延々と繰り返すことになります。「止まるんじゃねえよ…」と私の脳内にいるオルガ・イツカはあらゆる瞬間に語りかけてきますが、それすら振り切るように私は進み続けます。そしてたまに自販機でヤクルト1000を見かけたら買います。

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