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カップヌードルを買う贅沢

とにかく金がないときはカップヌードルすら買うのを躊躇われる。買い物をするのはたいていイオンやセブンイレブンなのでプライベートブランドのカップラーメンで仕方なく我慢をする。日清のカップヌードルはこれと比べると1割程度高い。ほんの数十円、されど数十円。チリも積もれば10日ほどで一食分の差にはなるが金がないときはその差が大きい。

プライベートブランドも食べてみれば捨てたものではない。先日トップバリュのカレールーを使った話をしたが、あれもエスビー食品のグループ会社で作ってあるように、よほど変な作られ方はしていないから食べられないようなものはそうそう出てこない。ただしトップバリュのウイスキー、お前だけは許さない。

それでもやはり日清のカップヌードルの方が慣れ親しんだ味ということもあり、そうでない違和感がプライベートブランドにはある。若干内容量も少ないのか物足りなさを感じるときもある。ベーシックな醤油、シーフード、カレーあたりならまだ遜色ないが、変わった味付けのものになるといよいよ違和感が本格的になる。

セブンイレブンで売られている中本の蒙古タンメンのカップ麺は、それらとは真逆の意味でナショナルブランドにはない存在感がある。全国に数多あるセブンイレブンでこの商品を日常的に食う人間の内どの程度が本物の中本を食べたことがあるのだろうか。おそらくだが、東京でも中本はそこそこ並ぶこともあって店舗で食べたことある人はそこまで多くないはずである。しかし、わざわざあれは並んでまで食べるものでもない。なんなら私はカップ麺の方が好きまである。

これを意識したのかしないのか、先日トップバリュで買って試して大失敗したのが下記の商品になる。

とにかく辛かった。辛味以外の何も感じなかった。無味。清々しいほどの辛みのゴリ押しで、食べていてだんだん悲しくなった。

年々身体の衰えを感じているのだが、その一つに辛い食べ物を食べた後に体調が悪くなるというのがある。辛いものを食べること自体は例に漏れず大好きなので、とにかく苦しいし歯がゆい。それでも辛いものを食べるときは食べるのだが、その貴重な機会をこの味のしないものに使ってしまったことを非常に後悔した。こんなことなら中本の店舗に並んでた方がよっぽどマシだった。

1日3回の食事のうちの1回を残念な気持ちで過ごすことはできるだけ避けたいものだから、新しいものもなるべく早いうちに手を出しておき、知らないものも出来るだけ試しておき、これはいける、これはいかんと判断する必要がある。それは残念な気持ちにはならない。知的好奇心が満たされて満足な気持ちの方が強い。先日、さまざまな違いの中で好きなものを確認している旨をさらっとまとめに書いたけれども、逆にそうでないものを選んでいるとも言える。ただ、食べ物である以上出されたものは食べるし、食べられないものは頼まないような仕組みになるよう留意している。

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