グラップリングは”殺し”を中心に組み立てるべし

こんばんは、まごっとです。

CJI面白かったですね!
ADCCも面白かったですね!(8/18深夜現在まだ残りの試合がありますが)
見ていて、ふと気づいたことがありました。

さて、まず事前の話として
プロレス界には有名な”殺し”というワードがあります。
これは、週刊ファイトの元編集長である井上 義啓氏が残した言葉です。
私は一応プロレスを超絶細く長く観てきていますが、本当に細くて、当然ながら年齢的にアントニオ猪木とかが現役バリバリで活躍していた頃はリアルタイムでは観ていません。
また、その井上氏の言葉も精緻に把握しているわけでもないので、プロレスに詳しい方、誤った解釈でその言葉を使っていたらごめんなさい。

今回、ある程度グラップリングのトップの潮流が変わったなという気がしました。
そこに至った理由の1つは、まずはCJIの活躍。
新しいルールで、ADCCとはまた違った流れを作り出しました。
もう一つは、活躍した選手に共通するもの。
具体的にはDiego Pato、Kade Ruotolo、Levi Jones-Leary、Mica Galvaoなど。
逆に有力候補だった選手も負けに負け、僕の事前予想とは何だったのかというレベルですが、明らかに前述の選手に違うものがあると思います。

新しく現れた潮流とは何か。
それは、”殺し”があるかどうか。

これだけだと意味不明なので、より詳しく書いてみましょう。

「お前は相手を何で”殺す”の?」
この問いに、前述の選手は明らかな答えを持っています。

Diego Patoなら足関節、Kade Ruotoloならダースチョーク、Levi Jones-Learyも足関節、Mica GalvaoならRNCや腕十字など。
そして、全員「相手を自分の得意技で”殺す”」という勢いが段違いにあります。
逆に、あんまり活躍できない選手はレスリングでわちゃわちゃするだけで、最後の”殺し”があまり見えない印象でした。

「結局ポイントゲームになるからレスリングが強いやつが強い」という時代が終わって、格別の”殺し”を持っている選手がADCCでもCJIでも勝てる流れが来たと思います。
その得意技による”殺し”が通用しなくなったときに次の手を考えれば良くて、それが副次的な結果として総合力になって
逆に言うと、最終目標として総合力を最初から据える必要はありません。
むしろ、最初から総合力を据えると器用貧乏になって、勝てなくなるのではないかと思いました。

トッププロと我々は違うかもしれませんが
相手を、この自分の最強の技で”殺す”!!!
そんな勢いがグラップリングが強くなる秘訣で、それは我々にも通じるものがあるのではないかと思いました。

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