コンバット柔術フェザー級トーナメントが100倍楽しくなる!直前見どころガイド
日本時間2020年3月9日(月)午前9時よりUFC FIGHTPASSにて放送される「コンバット柔術フェザー級トーナメント」
その直前見どころガイドです。
1.コンバット柔術とはなんぞや?ルール解説
コンバット柔術のルールの特徴は
●グラウンド状態での掌底攻撃があり
●全ての関節技・絞め技が有効
●一定時間両者スタンドになると、強制的にグラウンドに移行する
●制限時間が終わった後は、「オーバータイム」と呼ばれる、お互い特定のポジションから攻める・守るというPKのような延長戦が行われる
という点です。
特に注目は「掌底攻撃」。下手に下を取ってしまうと掌底が飛んでくるので、純粋なグラップリングよりMMA要素が強くなります。
しかし、今までの試合を観る限りなんだかんだ寝技が強い人が勝っています。ほとんど掌底でKO勝ちはありません。しかも、判定がないため、一度オーバータイムに行ってしまえばそれはまさにサッカーのPKのようなもの。運要素が強くなると私は思っています。
まだコンバット柔術の「メタ」が開発されていないのか、掌底攻撃をうまく勝ちに繋げられる選手がいるかが注目です。
そして今回は、フェザー級で16名参加のワンデイトーナメントが行われます。
2.日本からは2名が出場
EBIやコンバット柔術では日本人はあまり出ていませんでしたが、なんと今回2名も出場。
所英男と今成正和です。
二人ともMMAでの経験は豊富なため、寝技オンリーの選手に比べて一日の長があると思います。
個人的には日本人の戴冠が見たいところ。
3.優勝候補はRichard Alarcon
やはり優勝候補は、前回のコンバット柔術バンタム級トーナメントを制したRichard Alarconです。
Richard Alarconは去年のADCC2019でGianni Grippoという選手に勝ちました。Gianni Grippoはバンタム・フェザー級の強豪が山ほど出場したKASAIという大会で優勝しており、非常に強い選手なのですが、その選手を破るという番狂わせを起こしたのです。正直、私もADCC2019の66KGはGianni Grippoが優勝だと予想していました。
出場者の中でグラップリングの実績はずば抜けています。
パスガードからのトップゲームが得意ですが、何でもできる万能タイプです。
4.Tom Halpinも注目
もう一人、グラップリングで実績がある選手がいます。ADCC2019に出場したTom Halpin(Thomas Halpin)です。
一回戦で負けてしまいましたが、ADCCのヨーロッパ予選を勝ち抜いたので相当な実力があるでしょう。
膝十字が得意な模様です。
5.ダークホースはSam HardyとDemian Belderrama
Sam Hardyは10th Planet内予選を勝ち抜いた選手で、その予選動画を見たのですが、強い!
最後はRicky Luleに破れましたが、Ricky Luleが辞退。繰り上げ当選となりました。
その10th Planet内予選では、他にRIZINに出ていたAnthony BirchakやJM Hollandといった10th Planetの強豪が出ていたのですが、その中2位になったダークホースっぷりは半端ないです。
特にAnthony Birchakと対戦してるのですが、途中追い詰めたりして、こんな強い選手がまだいたんだとビビりました。
ジェイソン・ステイサム風の選手がSam Hardyです。特に10th Planetらしくラバーガードが得意な模様。
もう一人のダークホースは、Demian Belderrama。Andre Galvao率いる名門ATOS所属で、20歳の紫帯です。
IBJJFのノーギワールズ・アダルトで優勝しており、紫帯と言えども勢いは半端ないと思います。
動画を観る限り、柔術家らしくポジションを取るのが上手な模様。サブミッションオンリーの掌底ありでどれだけやれるか期待です。
6.個人的に注目Kevin Berbrich
10th Planet所属で、長い手足を使ってクルクルと面白い動きをしながら極めに行くスタイルの選手です。
Keenan Corneliusからタップを取ったこの動画に良さが詰まっていると思います。(確かEddie Bravoが「Kevin Berbrichがタップ取ったんだ!!」と自慢してたような・・・)
今成選手との試合とかめちゃくちゃ面白くなると思います。
日本時間では平日午前になりますが、ぜひご覧ください!!!
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