漫画『レッドブルー』に言いたいことがある

こんにちは、まごっとです。
私は格闘技関連のアカウントをSNSでえらいフォローしているのですが、その中で漫画『レッドブルー』というものがあるのを知りました。

公式ホームページより、あらすじとしては・・・

 日陰者の道を歩んできた根暗な高校1年生・鈴木青葉は、同じクラスの岩瀬三之助に "戦いごっこ" と称してたまにボコられつつも、満足な学校生活を送っていた。ある日、"戦いごっこ" から青葉を救ったのは、隣のクラスで格闘技界注目のスーパースター・赤沢拳心。しかし、青葉は拳心から言われた「お前、空っぽだな…」という一言が許せず、拳心を「一発殴りたい」と宣言する。
 日陰者が総合格闘技へ挑む新たなスポーツ一代記の開幕!

上記公式ホームページより

とのことです。
私はやるのはノーギグラップリング専ですが、総合格闘技も見るので一気に現在出ている4巻をKindleで買って読みました。
その中で、やたら私がシンパシーを感じる登場人物がいました。
雨地渉というキャラクターです。

公式HPより、雨地渉

シンパシーを感じたポイントとしては
①普通の会社員をしている
②それなのにジム内で強くて寝技に詳しい
③使ってるメガネの形が一緒(自分は練習中はコンタクトですが)
④長袖ラッシュガード派
⑤ラバーガードを使う
⑥なんか髪型も似てる

しかし、違うところも多々あります
①雨地はサイコパス系でぶっきらぼうだが、私はいつも優しく対応します(にっこり)
②仕事の種類が違う
③下は短パン。自分はギ派

これはさておき、『レッドブルー』に言いたいことがあります!
主人公が通っているジムがやばすぎて、代表が飲酒してるわ会員とスパーしていじめるわ即会員を試合に出すわめちゃくちゃなのですが、これはフィクションとしてさておき
技術的な面から言いたいことがあります!!!!笑

1.ラバーガードの腰のずらし方が逆

第17話に雨地がラバーガードからフットチョークを決めるシーンがありますが、ニューヨークのときの腰のずらし方が逆です。
抱えた足とは逆の方の腰を地面につけるのが正しいです。
雨地方式だと足が入らなくて首をクリアするのが難しいです。


これくらいずらすととても良い

足を抱えたほうの腰を地面からこれくらい離す感じにしましょう。

2.ラバーガードのときの足の抱え方が中途半端

上記と同じコマで、雨地がニューヨークっぽいポジションになっていますが
腰をずらす方向が逆なのも相まって、左腕で足を抱えるのが「膝裏に手を添える」くらいになってしまっています。
これだとあまり相手を引き付けられず、自分の膝にも負担がかかって、良いことがないです。
上記の画像のように、自分の肘の内側が自分の膝に当たるくらい、深く深く抱えましょう。

3.リアネイキッドチョークのときの腕の深さが浅い

同じ第17話で、雨地がリアネイキッドチョークをしているシーンがありますが、ちょっと形が中途半端です。
まず、顎に入れる腕がちょっと浅めなのと、もう片方の手が相手の首の後ろに入っておらず、その手で圧力をかける方向も横になっていて、十分に絞まらない可能性がたかいです。
以下のダナハー先生のように、腕は深く入れて、まっすぐ下に圧力をかけるのが正しいです。


4.アウトサイドヒールのときの手の組み方が違う

第19話で雨地がアウトサイドヒールを極めるシーンがありますが、手の組み方がよくわからないことになっています。
見た感じSグリップか、そもそもクラッチを作ってない気がしますが、どちらも正しくないです。
超ベーシックなのはゲーブルグリップ、できたら自分のリストを握る形やFigure 4に移行したほうが良いでしょう。


ゲーブルグリップ


というようにいろいろ書きましたが、あくまで『レッドブルー』は漫画でフィクションです。
むしろ、「こんな技まで出てくるんだ!」と驚かされることばかりです。

漫画としては、漫画の王道×MMAという内容になっていて、非常に面白いです。
今月3/16には第五巻が発売。
MMAファンのみならずノーギグラップラーも楽しめる内容だと思います。ぜひ読んでみてください!!

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