祖母が死んだので残しておく

所謂感情の整理。


祖母が死にました。

母方の祖母です。コロナ禍の中、いつの間にか骨折をして入院してそのまま会えないまま肺に水が溜まって抜いてもまた溜まって、死んでしまった祖母。死に目に会って、そして死にました。死ぬ時には言葉も喋れないし呼吸器をつけてて、呼ぶ声に反応するように目が動くだけでした。言葉がわかっているのかも分からないけれど、あの時までは生きてました。

死んで泣くかというと泣きませんでした。

好きか嫌いかで言うと好きなおばあちゃんです。遊びに行くとお菓子をくれたし、可愛がってくれていたはずです。おばあちゃんがどう思っていたのかは知ったこっちゃありませんが、私が可愛がってもらっていたと思うならそれが私の真実なので、私は可愛がってもらっていました。そう言います。でも、別に泣きませんでした。人が死ぬのは、それはまあ、人間に与えられた平等だからかもしれないし、現実をわかっていないのかもしれないし、私にそういう情緒が足りないのかもしれないし、ともかくも理由は知りませんがまあ、泣きませんでした。母方の祖母が死んでこれなら、私は父方の祖母が死んでも絶対泣かないなあとちょっと安心しました。私と父方の祖母確執はまあ置いときます。そういうこともあります、人間だから。

でもまあ、従姉妹が泣いていたので、さすがにちょっと思うところはありつつ、私はお姉さんでもあるので、ちゃんとしっかりしてるふりしておこ、と思いました。人が死ぬことで、泣く人もいれば泣かない人もいるのは当たり前だし。そう、全員が全員同じことをするかと言えばそう言うわけじゃありません。私だってポケモンの映画で泣いたしな。ミュツーの逆襲とか。泣かない子ではないです。ただ、人の死で泣かないだけなので。これが両親だったらどうなるのかな、と少し思って、やめました。想像つきにくかったのと、泣かないかもな、と直視するのもちょっとどうかと思ったので。でも、涙があるからなんだってわけです。

じゃあなんでnote書いたのかと言うと、あの日、私は確かに泣かなかったけど、あの日死に目に立ち会って、祖母を呼び続けたことは事実で、あの日下がる心電図に怯えたことも事実だったから。これを、残しておこうと思ったのです。それだけ。そして、同じように泣かない人に、泣かない人は他にもいるよって、思ったら良いな、って思ったから。

以上。

いつか父方の祖母が死んだらまた確執の話書いて整理できたらいいな、って思いました。

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