掴んで離さない
人気コンテンツとのタイアップキャンペーンというのは、ありふれたやり方。
しかし、ダイドーブレンド×鬼滅の刃キャンペーンがすごいのは、ファンがうなる出口のディテールまで、妥協なくやりきっているということ。
単なるデザイン缶だけに留めず、オリジナルコンテンツの視聴、ファンを唸らせる景品。竹筒型スピーカーなんて…とてもうまく鬼滅のシンボルをアレンジしています。
トライアルだけではなく、鬼滅ファンがどんどん沼にはまっていくような仕組みをとことん用意することで、まさに掴んで離さないトライアルとファン化が融合した一石二鳥のキャンペーンになっていると思います。
よく言われるのは「新規獲得」ということばの魔力。
マーケターとしてはどうしてもこの「新規獲得」に飛びつきがちになるが、実際のところ、タッチ&トライの離反も多く、ブランドにとっての収益源としてはリスクが大きすぎる割に、かかるコストが大きく効率が悪い。
このキャンペーンは、単なる新規獲得に終わらせない、というマーケターの執念を感じました。
ただ、鬼滅の刃のようなお化けコンテンツの力に依存している部分が大きく、再現性が低いのが弱みでしょうか。
ともかく、しっかりと新規をつなぎとめるという執念を持つこと。
不透明な世の中で、前提として持っておきたいマインドセットだなと改めて認識しました。
dk
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